20210103
anan No.2230 「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」の軌跡 #09 洒脱
洒脱のほかに何と呼ぼうか
そこにいることさえ怪しくなってくる真白い肌に触れられなくて
日暮れ前、影がわずかに薄くなる中を漂うみたいに歩く
「少しだけくらっとするよ。かけてみる?」眼鏡のつるに絡む指先
不躾な視線でさえも受け流す何とも思ってないひとの顔
やわらかにかたちを変えても魂はなびかないから好きにしていい
20210106
Snow Man「EVERYTHING IS EVERYTHING」
冬、凍りついたこころをそのままに生きる 手先がじんと痺れる
あのときも曇りできみの吐く白い息が流れていくのを見てた
ほほえみを思い出せなくなることが怖くて僕はまぶたを伏せる
引き留めるのには弱いとわかってて口を開かず唱えた祈り
こんなにも痛いと知っていたのなら なんて言えないばかみたいだね
20210109
ひとりじゃない揃って頷き笑うことこそが僕らの力になろう
傷あとにいくつも落ちて染み込んだ涙の味は同じなはずだ
身のうちに上がる炎の色ならば誰よりきみがよく知っている
20210115
はじめかけで終わりかけのレディオ
人混みの中で聞くとはなしに聞く何てことない誰かのはなし
ふわふわと相槌をうつ無重力たまに軌道をそれる惑星
終わらないままでいるのはむりだけどさよならは遠く、遠くに投げる
20210122
デビュー1周年おめでとう!
ひとりずつのお名前を織り込むようにして
岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介
きみたちの名前を呼んだ毎日は何年あとも輝くだろう
先導は高く掲げるきみの火かルートを遠く遥かに照らす
中空を見やる瞳はあざやかな夢を映した艶のあるいろ
こころから潤み溢れる感情をぼくは残さず世界へ放つ
絶やさずにかき鳴らす音いつだって聴こえてるでしょ歌が、叫びが
口実も嘘やおべっかもぼくらにはひとつもいらず伸びやかにある
山稜へ一歩踏み出す勇敢はつないだ指の確かさに拠る
サイレンは鳴らないまっすぐ行く先は間違ってないこのまま走れ
纏いつく所縁よ泡沫にはもうさせない強く抱きしめ生きる
星々を掴めと伸ばす手のひらの熱はどうだい透ける血流