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短歌と感想ほかまとめ

log:202007 アイドル短歌

20200701

九人、春から夏へ

 

そのひとの不在おそれる手を引いてくれてた春を忘れはしない

こわばった言葉をほどくゆるやかに息の仕方を思い出してく

まんなかの日にこそ絶えず救われていることきみは知らないだろう

うつくしい円に満ちてく月を見る欠けずにずっと光っててくれ

ゆく道を照らし続けたやさしさは夏のひかりに受け継がれゆく

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20200705

Snow Man 佐久間大介

お誕生日おめでとうございます!

 

抱きしめて目を見てとびきり大声でだいすきだって言わせてくれよ

息をすることも忘れてしまってた緩まる瞳うつくしくって

すべらかに生きてはるかな板上でほころぶように舞っていたひと

けつまずくことがあったら起こすから一緒に行こう、夢のあとさき

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(習作)

気圧されるほどにうつくしかったから緩まる瞳忘れられない

気配すら纏いなおして立つきみはその身に百の人生を持つ

削れない容量すらもいとおしい今期のアニメぜんぶおすすめ

 

(あなたと言葉)

piece of cake! すきって言うことも先陣切って飛び込むことも

きらきらしいことがなくても生きてれば常に最高、疑いもなく

ピーマソ、とつぶやいてみる口角がふと持ち上がるきみと同じに

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20200706

単独ミリオン

 

あんまりに小さい手だし声だけどきみに届いてほしかったんだ

突き詰めて言うならずっと笑ってて それだけだったとようやく気付く

ああこれもひかりか 銀の円盤をしずかに撫でる指がうれしい

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20200707

七夕

嗅覚、味覚、触覚、視覚、聴覚のイメージで

 

線香のにおいが残る路地裏にだれかの影を探して歩く

かなしみもよろこびすらも海水に似ている 頬をゆっくり拭う

万雷の拍手がきみへ降り注ぎあふれるほどでありますように

弾んでるこころを教えてくれるからどこにでもある日々が色づく

いちばんに忘れていくのは声だってそんなのうそだ全部わかるよ

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20200710

社会的距離

 

アクリルを挟んでぼくら話し合う加減を知らず喉を痛める

二メートル離れることも難しくなってるぼくらはしゃぎすぎだね

社会的距離はぼくらを分かつのか答えはとうに知れているけど

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20200712

Snow Man 宮舘涼太

7/10 それスノ「#11 向井康二パラパラ密着&披露!そして…」によせて

 

紳士、その呼び名は彼のためにある 辞書に一行足しておきたい

正しさがかたちを取ればこのひとの姿になって挨拶をする

あたりまえの顔して助けに来たと言う何にも過たずに生きている

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20200716

Snow Man 深澤辰哉

 

冗談と本音を混ぜて喋ってる声さえいつものこのひとだった

あっけなく気付いてしまうひとだから伸ばしかけてた手を引っ込める

何にでもやさしいひとが怖くなるぜんぶ許してくれちゃいそうで

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20200716

関東の梅雨明けは平年7/21頃だという

 

梅雨はいつ明けるだろうかそのときは声をうれしく聞くのだろうか

ほかにないことはとっくにわかってた最適解をずっと知ってた

陽炎が揺らぐひなたで笑ってもあなたはたしかな輪郭を持つ

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20200718

SnowMan 目黒蓮

7/17 それスノ「#12 それSnow Manだと誰が向いてますか?オリジナルスタンプ編」によせて

祈るのは自由

 

指を組みお祈りをするいつだって自分で自分を信じてやれる

かみさまがどこにいるのかわからないとはいえ祈ってみるのは自由

信じてもいいし祈ってみてもいい一番したいことをやりなよ

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あたらしい夏

 

覚えてる忘れられないはずなんだきっと何年経ったとしても

昼までにあがった雨と、夜の空、今ここへある慣れた体温

ひとりずつ違う手足を持っているこれがこのひと、間違いやしない

明るさをくれよかなたへ届くほどそのまなざしを届けてくれよ

have been, つながっている変わらずにすきだよすきだ大切なんだ

おだやかに眠っておくれあたたかいものが静かに胃へ落ちてくる

いるね、いる 見ずともわかるきみの背がぼくらの前にゆっくりと立つ

まっすぐに来たよ歩みを止めないで答えは一緒に見られるでしょう

生きるって踏みしめること足元を確かめながらこの先を行く

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20200720

7/20 ISLAND TV 向井康二宮舘涼太AERA発売日」によせて

だってだってこっじっじ

 

ほめられた指を差し出す照れくさい気がしてちょっとおどけてみせる

コンマ1、ぼくをこっそり巻き戻すさわらないって約束をした

ふつうってほぐれて溢すひびきさえくすぐったくて笑ってしまう

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20200722

Half Anniversary

 

いま雪が降ったらいいと思ってた渋谷の駅で僕を見ていた

心臓の重さとそうは変わらないものを両手に抱えて帰る

まぶしさに瞳をこすり目を合わすそうだねきっと泣くには早い

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20200724

SnowMan 深澤辰哉

ハーフアニバーサリー特別配信の中からすきだったところ

 

案外ね、こういうのって得意なの(こういうの、の中身は自由)

またあした、くらいの声でじゃあねって笑ってみせるそれがさよなら

内緒ってささやくかわり右の目をすがめたひとの指は真白い

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20200725

くちびる、ものがたる

 

何よりも雄弁だったうっすらと笑みをはらんだきみのくちびる

ものがたるよりも瞬間あざやかに描き出してくその全身で

飲み干した涙、くちびる、ものがたる すぐ手に入るものはいらない

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20200728

関西ジャニーズ

Johnny's DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~ によせて

 

欲しがってみせろよみっともなくなんてないから全部手に入れてやれ

何てことない顔をして寄り添って膝をかがめるひとだと知った

あほなことして叱られたおれたちが愛にまみれてばかやってんだ

届かないものなどないなくしゃくしゃに笑うあなたと向かい合ってる

泣きわめきそれでも走るまっすぐに伸びる光を忘れられるか

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