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短歌と感想ほかまとめ

log:202211 短歌

1104 11月コミュニティ題詠:カラパレ詠
やさしいのやめたくなった。セーラーの襟を返して駅へと走る。
テラコッタ、あの子はうつむくことがない。膝上少しで揺れるスカート。
澄ましてるつもりもなくて、ただ髪があんまりきれいなこれは代償。
どこにでもいそうでごめん。こういうの欺瞞っぽいよね。なんてうそだよ。
相容れない、でしょうか。きみはどう思う? 答えを外す気はしなかった。



1105
眼裏が熱い だれかを呼びたくて(それはあなたで)足がすくんだ
抱きしめた自分ではない感触をいつまで覚えてられるんだろう
ぼくの手で塞いだきみの冷えた耳 なんにも聞かずに眠ったらいい


1108 皆既月食
落ちかかる影で隠れたきみの頬撫でさすってたあのときみたい
簡単になくならないよ きれいごとだったとしても今日は信じる
ぼくのこと見ていた月は明るくて結局ちょっとも汚せないんだ


1110
満ち欠けは僕にもあって昨日からホットミルクがうまく飲めない
食われてく月に痛みがないといい 思えるうちは真っ当でいる
明日には何にもなかった顔をしてきみとおんなじコーヒーを買う


1113
よく干した布団で眠る体だけずっと冷えててなじめなかった
上っ面撫でることすら下手くそでおそらく人間自体に不向き
追い焚きが半端なままの浴槽に浸かったこれもごっこ遊びだ


1114
こわい夢見るならぼくが平らげるきみはまぶたを伏せてしまって
アイス、パフェ、ケーキ、クリーム、紡いでく声が曇らずありますように
いっぱいの紅茶をお飲み 泣いたって涸れやしないよ涸らすものかよ


1118 題:睫毛・ゲーム
あ、まつげ、って声より先に伸びた手とそれより早く触れたくちびる
負けるってきっと知ってた絶対にきみを好きにはならないゲーム
うそつきはどっちだろうね 伏せられた睫毛の揺れもト書きみたいで


1120
昨日まで一緒に遊んでいたきみにもういらないってされる正夢
選ばせるふりして右にも左にもおんなじ飴を隠してるひと
嫌いにもなってくれずに透明な目でぼくを見る 壊れたカメラ


1121
さみしい、って、言わなくてもわかってくれちゃうから、このひとのことが、おれは少しだけこわい。

室内灯つけてこうかな からっぽの部屋にひとりで入れるように
帰るって聞くのもいやで出来るだけ長引きそうな話題を選ぶ
裏道じゃなくって混んでる道ばっか走る理由に気付かないでね
大丈夫じゃないね、なんて言い当てて指をからめた熱もないまま


◆カラパレ詠はこちらからお借りしてます

log:202211 アイドル短歌

20221102
とっときの素材で出来てるきみのこと内緒でつつく こわしたくない
たからものっぽいね、きらきらして見える ぽいんじゃなくて、ずっとほんとで
似合う色きっと違っているぼくら 好きな服着てどこへ行こうね


20221103
傷みかけあたりがいちばんうまいって泣いてる顔を見たらわかった
人間の味ってこんなだったんだ 口を塞げばいやな顔する
お砂糖とスパイスまみれになっててね、かわいいなんて喜ばれてね

11月コミュニティ題詠「上下」
上向いたまつげのカール泣いたって絵になるだけのきみは無敵だ
まんなかが歌えなかったぼくらだとぜんぜん違う曲みたいだね
下落する価値など元よりなかったと怒られることわかってて言う


20221105
Snow Man 渡辺翔
お誕生日おめでとうございます!

たっぷりの泡で素肌を撫でていくせめて自分にずるせず過ごす
ありったけアクリルガッシュを集めてもきみしかきみの青になれない
遠くまで声が渡っていけばいいどっかで聴いてくれるならいい



20221111
Snow Man 深澤辰哉・向井康二阿部亮平
TikTok「This is Love」

興味ないふりしてこっそり真似てみる指が火照って仕方なかった
左腕あたりがずっとこそばゆい慣れない人のはにかむ気配
ぎこちない素振りにだってはしゃぐのに冬の日向を思い出してる



20221114
アイドル短歌題詠「ピアス」または「大人」

左耳なぞってみても開けられた穴を傷とは思えなかった
開けたてのピアスホールに触れていた空気を長く忘れずにいる
もう二度と戻れなくって構わない鏡の中で光ったピアス


20221118
Snow Man 深澤辰哉・ラウール
11/17素のまんま

遠くまで行っちゃいそうな人の手に触れたら熱くて安心してる
まばたきに種も仕掛けもありません(口にしてないことはいくつか)
いいこって撫でたい腕に気がついて腰を屈めてみせるこだった


20221123
フォロワーさんのツイートから(アイドルに言ってほしい台詞)

好きだけじゃやってけないよね 渡された缶コーヒーはいつでも無糖
きみのこと好きでもなんでもないおれに気がついているとこは好きだよ
おれのこと好きだったのにね やわっこい声で鼓膜を撫でられている


20221126
関ジャニ∞ 丸山隆平
お誕生日おめでとうございます!

月もまたどうか照らしてくれるなと思うだろうか 掛け布をとる
せーの、で、鳴らすぼくらの手のひらに透かして笑う日々があること
このあとは全部忘れてしまってもきみの魔法は二度ととけない



20221127
Snow Man 阿部亮平
お誕生日おめでとうございます!

柔軟で硬い 答えは骨、または絶えず言葉を巡らせるきみ
あのときに押したボタンの点滅が告げるシステムオールグリーン
降りそそぐテープを皆が掴むまで同じ地平で手をのべている



出掛けには傘を持ってね、大好きな人と話せる率が上がるよ
雨降りも悪くないかなビニールの傘にはぼくらの色が映って
予報さえ覆しちゃう気がしてる傘を畳んでいってらっしゃい

log:202210 短歌

1002
いちばんはお互いじゃないところだけぴったり同じで愛しやすいな
別々の個体でぼくらその割にブレスの位置は完璧だった
いつまでもぬるいまんまだ 真っ白な指のいかにも慣れたばいばい


1009
終われたらよかったのにね 白熱灯、向かって右側だけの点滅
ねむれない夜ふけもそんなにやじゃないと言えないぼくはきみになれない
かわり映えしない不幸が並んでるセルをわずかに濃く塗りつぶす


1010 silent 1話
はじめからさよならすればこれ以上傷は増えない 血は流れてる
思いつく限りでいちばん残酷にきみを貫く言葉を選ぶ
使わずにいたのにずっと奥底にしまってたのに(うるさい、なんて)


1014
爪先で揺らす煙草は雨雪のにおいがするって本当ですか。確かめるためにはあなたが遠くって、触れてしまえばとける気もして。灰皿の上で崩れていくものは僅かであっても愛されている。何だって叶うことなどないのならいっそ臓腑を汚したかった。


1015
無造作に咲いてる花とこわいこと何にもしない蜜蜂のそば


1016 10月コミュニティ題詠「食」
何だってあって何にも食べれないフードコートの真ん中にいる
ぐちゃぐちゃになってもきみはかわいいよ部屋でとけてたいちごプリッツ
ぬるま湯を注いだカップラーメンに誰かが似てて残せなかった


1017 silent 2話
本当は違ったことを言うべきで、わかってはいて、だけどごめんね
はにかんだあなたの声は最後まで掻き消されずに残ってほしい
好きな人、いる、と送った そうとしかぼくは言葉を選べなかった


1018 10月コミュニティ題詠「食」
致死量の正しさぬるいポンジュース一杯飲んだ喉のべたつき
味のないお茶漬けを胃に流し込みまだましだって思おうとした
綿菓子を壊さないよう腕に抱く真綿はこんな色をしている


1022 舞台「パラダイス」
生臭いにおいがこびりついている猫を抱いてたおれの腕にも
おそらくは産廃になる人間の腹部が浅く脈打っている
理屈なら誰にもあって継ぎ足したカラスの脚を返しそびれる



1023 silent 3話
きみはそう振り返るって手放しで信じ込んでたぼくがきらいだ
大好きと好きじゃないが混ざってるトーク画面をゆっくりと消す
わかってる、わかってるけど、ぼくの手は結局ぼくを掴んでしまう


1025 題詠ったー:したい
めちゃくちゃにしたい脇へと手を入れて吐く間際までくすぐってたい
いかにもなことをさせたいお互いの指をまどろっこしく絡める
ソファでもシーツの上でもない場所に転がされてる肢体、あるいは

「これは渦だよ」というフレーズから着想して
腕のなかどうしたのって笑ってるきみは知らない これは渦だよ


1029 10月コミュニティ題詠「食」
むずかしい顔でキスしてきた人の風味は恐らくコーヒーヌガー
きみにならお菓子をあげるいたずらもひとつだけなら許してあげる
エリーゼになりたいもしくはロアンヌに肩の力が抜ける相手に

星たべよ、なんてこっそり分けあった秘密はちょっとしけっちゃってた
ヨーロピアンシュガーコーンの先っぽがぐちゃってなってないのをあげる
あとぜんぶ食べちゃっていい もたれてるせいであなたの顔は見れない


1030
蒸気する頬を見ながらチャーシューの歯先でほぐれたやわさを思う
なんだってすぐに食べちゃうこのひとの指には未だふれられてない
煮えたぎるものもすっかり平らげておまえはごちそうさまと笑った

log:202210 アイドル短歌

20221001
Snow Man 岩本照・宮舘涼太
入所日

おおげさな花火や太鼓より耳にうれしく残る音のあること
くす玉にありったけ詰めた花びらと星のかけらが今降りそそぐ


20221004
天使の日

ほぼ天使、宙に浮いても両の手を何度も繋ぎ直して暮らす
神さまの似姿というぼくたちは幾たび神を憎み妬んで
どこまでも駆けてく脚は人間も天使も実はおんなじつくり


20221015
10月コミュニティ題詠「食」

テレビ向けじゃない姿で食べに行きのろのろ溢すかんたんな語彙
カウンター席なら泣いてもわからない掛けたまんまの眼鏡がくもる
食レポの練習なんて口実でほんとはお前を太らせたかった


20221018
Snow Man 宮舘涼太
Hanako No. 1213

お茶会へようこそカップいっぱいの愛とひと匙垂らしたスリル
お手本のかたちに作るオムライスきみにはいつでもお出ししましょう
夜に咲く花をしずかに待つあいだ急須のなかに茶葉はひらいて


20221025
Snow Man
ティファニーアンバサダー

気に入りの色やかたちは新しい風をまとったきみにも似合う
背伸びして見つめてたっけ あこがれにいつか絶対なってみたくて
肌先へ馴染ませてゆくまばゆさにぼくは永劫ふさわしくある

log:202209 短歌

0903 ワンドロ「一」または自由詠
降りますとただそれだけが言えなくて閉まってしまうドアの正面
あ、泣く、と思ったあとに喉と目の奥で火花が爆ぜる一瞬
一番線ホームにうずくまっている 逃げ出せるならそうしたかった



0909 9月コミュニティ題詠「文房具」
蛍光のペンさえまぶしいときがある誰かのかざす正義のにおい
でかでかと油性マジックで書き出せるきもちできみに会えたらよかった
ぼくのこと忘れてくれていいよって消えるインクで書かれた手紙

裏紙の下で息づくあやまちに生きてくことを許されている


0911
駄々っ子のふりだってする何それと呆れたきみの声が聞きたい
いい人であるのをやめてぼくだけの前でいちばんだめになってよ
困らせてばかりだったね 触れてみた頬は熱くも冷たくもない

くだらないことはいくらも言えたのに名前ひとつも口に出せない
だめなこと許してしまう昼にしか摂取できない栄養がある
間違えた、なんておどけて引っ込めた指の震えに気づいてしまう


0913 ワンドロ「ふたり」
ぼくだけがほどけるリボンふたりきりでしか聞けないゆるい抑揚
きみがどう思ってるかはわかんないいつものふたりなんて呼ばれて
重ねても汗ですべってしまう手のなすすべもなくふたりだったね


さみしさは存在しないとされているふたりぼっちの王国にいる

にぎやかなテレビの前で泣いているきみを抱いても混ざり合えない


0917
ええかっこしいはこういうとき困る 吐けない喉に指を突っ込む
泣きすぎた目元にさした薄紅がいちばん似合うと思ってしまう
ぐずついたとこばかり見る人様にちゃんとしてると言われるおまえ


0918
雨の日は電話をかけても拒まない多分付き合うことのないひと
煮くずれる果肉になってきみのこと上手に嫌うすべも持たない
知っている限りでいちばんずるかった黙って伏せた瞼のうすさ


0923
きらいって嘯くおれのかたわらを占めてる熱に慣れてしまった
溶けのこるスティックシュガーいちばんじゃなくても選んでくれた残酷
すきなことなるだけ嘘っぽくはなす特別じゃなきゃ失われない

ワンドロ「道」
道端の花を殺してきみに合う色のリボンを掛けたぼくです
水道で何度も何度も手を洗う血なんてひとつもついてない手を
歩道橋のぼって月が近くなる断罪されるときを待ってる



0927
スーパーの床でごねても許されるタイプとそれを見ているタイプ
言わなくてよかったことにまみれてる体の汗とは違ったにおい
シュレッダーもうちょい大きいならいいね 粉々になるものはきれいで


0928
忘れててごめんと思う 湿っぽい花のかおりを肺に届ける
金色の星が地面に落ちるころ僕らきれいにさよならしよう


0930 ワンドロ「降」
降りるのも力がいって発色の鈍いランプを押せずに過ごす
明日以降晴れるでしょうというテレビ嘆き足りないならご勝手に
雨の降る前は大抵いなくなるあなたを抱いて眠りたかった


投降の合図にかえてぎこちなく袖を引っ張る骨っぽい指
好きだって言うのはそっちと決まってるいいからさっさと降参してよ
降伏であったと思うどこよりも薄い色したまぶたの震え

log:202209 アイドル短歌

20220903
Snow ManJUICY

重たげに瞬くネオン現世でもっとも明るい夜へようこそ
円卓についたぼくらが平らげてゆくのはこの世にあるものすべて
噎せかえる匂いは甘い 熟れすぎた実は音もなくだめになってく
物騒なこともしたいね(なんて、うそ)かろやかに吹く夜の口笛
生ぬるいシャツを肩からすべらせる今日はどちらの手のひらの上
目の前で踊ってあげる その代わり何が欲しいか言ってごらんよ
ひそやかに肌へ宿した刺青はいつの夜よりくらく滲んで



20220903
ワンドロ「一」または自由詠

人生のほとんど一緒にいたはずの人とはぐれて自由をもらう
一度しか口にしないからよく聞いて あなたは不幸になってはならない
祈りとは暴力でありおそらくはある種の安眠装置ともなる



20220904
Snow Man ラウール(TGC 2022 A/W)

からっぽの器が割れる夢を見た。なかったはずの中身をこぼす。
傷つけず何も汚さず生きるには意志を持ってる体が邪魔だ。
物言わぬ人形じゃない。飛び散った硝子を踏んでも踊り続ける。



20220905
ほほえみデート

ごめんねときみは言ってた そんなことばかりいつでもよみがえるんだ
つながない手だけ残してこの夏もおんなじように暮れてしまうね
泣いちゃった顔をほんとはもう少し見てたら今も覚えてられた
ひらかないスケッチブックの真ん中できみの字だけはしずかに眠る


20220907
Snow Man 深澤辰哉(GINZA 9月号)

どこにでもいるけどいない指先の揺らぎで全部変えちゃえるひと
すききらい花占いの気軽さで欲しがるとおり染まったげよう
ポケットに隠してるのはビスケット、もしくは一等おいしい秘密
上等の生地をまとった素肌こそひときわ艶を抱いてみえる
まだ少し今日は暑いね 息を吐き笑った声に安心したい
愛のこと話してまぶたをひらくときすら保たれるきみの平温



20220913
ワンドロ「ふたり」

お客さま、ふたり、と数えてもらえてる ほとんど自分な人間といて
定員はおそらくひとりの寝台に眠ったふたりの夢は重なる
お互いの背にしかふれずにいたために幸いどうにもならずにふたり



20220919
Snow Man 深澤辰哉(Men's PREPPY + vol.3)

欲しがっているのはそっち 眼差しがやわく絡んだ肌の危うさ
古ぼけたコンクリートに落ちかかる影が夜ふけの色に溶け出す
指先にありとあらゆる幸いを引き寄せていくあなたは無敵
まばたきのたびに光を帯びている 両手いっぱい素敵をあげる
かろやかに横断歩道の白いとこ踏んで渡った季節の終わり
よく見てね、タネも仕掛けもありません。星が隠れているのはどっち?



20220923
ワンドロ「道」

道順をうまく話せるようになる都内にずっと住んでる顔で
路地裏を抜けていったらぼくじゃない生きものでした ってたまに見る夢
泣きかたは忘れちゃったな 道化師の嘘かほんとかわからない声



20220925
SnowMan 深澤辰哉(9/23Mステ JUICY

口笛の吹きかた体の使いかた 秘密は熟れた果実のにおい
(案外ね、こんなことまで出来ちゃうの)狙ったとおり片目を伏せる
指先でかたどるものを見てしまう僕のなぞった肌は震えて



20220927
SnowMan 宮舘涼太向井康二(9/27すの日常)

端折らずに暮らすあなたは大盛りのパスタでさえも丁寧に巻く
喋っては笑っておなかいっぱいになる瞬間も似ているふたり
毎日をこなす僕らにごちそうを、思い出してはぬくもるものを


20220928
SnowMan 深澤辰哉(CLASSY. 11月号)

落ち着いた声で笑ってゆっくりと伏せた睫毛の影は濃かった
定位置で一杯だけのアルコール ほんとのとこはあとで話すね
好きなものばっかり食べる休日をとくべつねってこっそり許す
昨日よりあわい光が射しかかる部屋でねむたい手遊びをする


20220929
空白をおそれて回る舌先をあなたが噛まなきゃいいと思った。なんだって与えてしまえる人間を全身ふやかす権利がほしい。だめにすることは許されないとして慈しむのは傲慢ですか。


20220930
ワンドロ「降」

いっかいも振り返らずに降り口の向こうへ姿を消したそのひと
降参のつもりであげたおれの手をおまえは何の気なしに掴んで
降りかかる火の粉も指のひとふりで紙吹雪へと変えてみせるよ

log:202208 短歌

0801
あの人にもらった傷をなぞってく消えちゃう前にもいちど深く
心臓につながることを話しつつ薬指へとすべらすナイフ
今まででいちばんきれいに巻きつけた絆創膏にきみはふれない

憎んでるわけじゃないけどちょっとだけ不幸せならいいと思った。ちょっとだけ。棘が刺さって抜けなくて、痛みがあなたのそばにあるなら。その傷にぼくの姿を紐づけるなら。いいこになんてなれなくていい。


‪0818 8月コミュニティ題詠「海」‬
‪おそれるな海は大きな容れものできみが泣いてもびくともしない‬
‪海のない街に暮らして塩からい水の例には涙があがる‬
‪生ぬるい波へ素足をつけてみる さらっていってくれないか、海‬


‪0820 8月コミュニティ題詠「液体」‬
血と肉を与えられてもあなただけ愛せなかった欠陥品は
潔癖の範囲をぼくは見失うきれいにしたくて舐めとる唾液
人体の半分以上は水分で出来てるくせに透きとおれない