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短歌と感想ほかまとめ

架空担降りブログ:今でもずっと好きな人

※以下、架空のアイドルについての担降りブログです。アイドルも架空、話に出てくるあれこれもすべて架空です。
※アイドルの設定は遊佐さんから!ありがとうございました♡(設定については文章の最後に掲載)





まさか自分が担降りブログを書くことになるとは思っていなかった。思い返してみると、担降りするのもはじめてだ。新しく気になるアイドルやキャラクターができたとしても、元々好きだった人は好きのまま、っていうのがこれまでのわたしだったから。
そう、だから、わたしはずっと、晴人担でいるんだろうって思ってた。他に誰かを好きになっても、晴人担です、って言い続けるんだろうって。思ってたんだけどなあ。
佐々木晴人くん、ハルくん、が、ずーっとわたしの自担だった。ずっと、ほんとにずっと。
わたしは元々アイドルを好きになったことがなくて、学生時代は友人やクラスメイトがいろんなアイドルにきゃあきゃあ言ってるのをどちらかといえば冷めた目で見ていた。かっこよくない?って言われても、あんまりよくわかんなくて、曖昧に話を合わせてた。
それなのにあるとき急にアイドルを、ハルくんを好きになってしまった。しまった、って、後悔してるみたいであんまりよくない書き方なのかもしれないけど、本当に、自分でも不思議なくらい急にすとんとハルくんを好きになって、しまって。


ハルくんのこと、はじめは全然知らなかった。そもそもハルくんたちのグループ(for:tune)だって、何となく音楽番組で見たことあるかもくらいの認識だったのだ。
それなのに何で好きになったのかって、きっかけは、今放送されているグループの冠番組「for YOU!!!!!」の前身、「for To?」という深夜番組だった。
当時のわたしは新卒で、慣れない仕事に追われていて、残業も当たり前、家に辿り着くのは毎日日付が変わる頃だった。
疲れきってたし、早く寝た方がいいのは分かってて、でもなんだかもう、お風呂に入るのも眠るのも面倒になって、テレビ番組のザッピングがやめらんなくて。ぱちぱちチャンネルを変えてる途中で、ぱっと映ったのが「for To?」だった。
その当時の「for To?」は、深夜番組だからこそ出来るような企画を結構やっていて、わたしが観たのもそういうものだった。即興劇っていうのかな、シチュエーションだけを与えられて、あとはメンバーでどうにか成立させる、みたいな。演じ終わった後は、自分たちでその映像を見返して、ああでもないこうでもないって話し合う。
今思えば、メンバー皆演技にも慣れてなかったし、荒削りで、上手くできてるなっていう回もあれば、いまいちかもってときもあった。ストーリーも破綻してることが多かったし、その無茶苦茶さで笑わせるみたいなときもあった。
でも、「for To?」は面白かった。少なくとも、残業でくたくたのわたしが、最後まで見入ってしまうくらいには。
今でこそハルくんはグループの中で演技班って言われてるけど、そのときはまだ、ほとんどお芝居の仕事もしてなかったと思う。
それなのに、あのときのハルくんのお芝居が、それから、お芝居を終えて、アイドルのハルくんに戻る、その一瞬の表情が、ずっと刺さって抜けない。


そのときのお芝居は、「キズナ」ってタイトルだった。
「for To?」は放送終了したけど、円盤化されてて、「キズナ」もその中に収録されている。円盤自体は今も中古では買えるはず。わたしは持ってるので観たい方は言ってください。ていうか観て。
「キズナ」は、ハルくんと、メンバーの松くん(松本裕太くん)がメインのお話で、裏社会で生きるふたり(この辺りの設定がいかにも深夜番組っぽい)の、ダークなんだけど軽妙なやり取りが、すごくよくって。結局ふたりは相反することになって、お互いに拳銃を向け合う…って、そういう、ありきたりといえばありきたりの流れだったかもしれないけど、わたしはすごく好きだった。
最後のシーンで、松くんに拳銃を突きつけられながら、ハルくんはけらけら笑って、笑って、最後にすうっと表情をなくして、残念だよって言う。その、残念だよ、って言い方が、すごくよくって。突き放すみたいな、でも憐れんでもいるみたいな、どうともとれる、絶妙なニュアンスで。
銃声はひとつ、カメラアングルはくるりと回って空を映すだけで、結局ふたりがどうなったのかはわからない。永遠みたいな沈黙の後、カットがかかって、カメラがふっとハルくんと松くんを映し出す。
その、ときの、ハルくんの顔が、忘れられなくて。まっさらの、すとんと感情を落とした表情から、ぱっと切り替わって、目に、力が入って。
それで、めちゃくちゃ楽しかったって、自分でもびっくりしたみたいに、でも、噛みしめるみたいに言って、くしゃくしゃに笑ったんだ。


言葉にしてみればたったそれだけのことだった。なのに、それまで正直アイドルなんて、って思ってたのに、そんなこと言ってられなくなった。アイドルが、アイドルの佐々木晴人くんが、気になって仕方がなくて、わたしは猛烈な勢いで彼のことを調べ始めた。そもそも名前も知らないような状態だったから、グループの公式サイトからWikipediaから、ファンのブログだって、何だって見た。
タイミングがよかったなって思うのは、当時ハルくんたちfor:tuneはデビューして日が浅くって、売り出し中だったから、TVやら雑誌やら、とにかくよく目にする機会があったことだ。それまで自分が気にかけてなかったから気づかなかっただけで、こんなに露出があったんだって思ったっけ。
ハルくんは当時二十歳だったかな。プロフィールを調べて、あ、年下だ、って思ったのを強く覚えてる。年下なんだけど、でも、雑誌での受け答えとか、バラエティ番組でのちょっとした言葉遣いとか、しっかりしてて、すごいなっていうのも思った。わたしと大体同世代なのに、いろんなお仕事して、いろんな人と話して。
ハルくんのことを調べていくうちに、ハルくんは元々陽キャでもないし、どちらかといえば人見知りなんだってことも知った。そもそも芸能界に入ったのだって、そういう自分を変えたいからなんだって、これは雑誌とかでも繰り返し言ってることで。
それもあって、より一層すごいなって感じたんだ。わたしも、人付き合いってそんなに得意じゃなくて、そういう意識があるから余計に。


そう、ハルくんの、実のところは結構ネガティブだったり、人見知りで、はじめての人とはあんまり上手く喋れなかったり、でも面白いことは好きで、案外何でもやってみちゃうような、そういうチグハグなところも好きだった。
メンバーに、晴人はオフの日は家から出ないって散々いじられて、「誘ってくれないからじゃん」って拗ねてたハルくん。その割に芸人さんを観に劇場には足繁く通ってたり(今は流石にないだろうけど、何年か前はほんとに普通にいたっていうからすごい)、声をかけられたら日帰りで北海道まで行ったり、結構めちゃくちゃで。
ハルくんのちょっと人付き合いが不器用なエピ、いくらでも出てくる。前に「for YOU!!!!!」で子役の子と一緒になったときはずっと敬語だったよね。わたしも正直小さい子の扱いってよくわかんない方だから、なんか見てて、ああ…ってなっちゃったけど。
でも、そうなんだけど、ハルくんってずっと諦めないんだ。子役の子に対してだって、話しかけないって選択肢はとらないんだよね。敬語でも、ぎこちなくても、相手を気にかけて、相手を楽しませたくて、自分から喋りかけてく。わたしには、そういうところが足りてないから、当たり前みたいにそうできるハルくんが、すごいなってずっと思ってた。


ハルくんは、いつもどこか、自分なんてって思ってるみたいで、でもだからこそ、頑張らなきゃって自分を奮い立たせてるみたいだった。
ダンスも、歌も、もっと得意なメンバーはいるし、いちばんにはなれないって思ってるみたいで、でもずっと努力してるのは、いろんなビハインドとか、ハルくんのブログとかを見たらすぐにわかることで。
ダンスの覚えがよくないって、ライブのMCとかでもよくいじられてて、その度に困ったみたいに笑ってたよね。でもわたし、ハルくんのダンスが好きだった。楽曲の持つニュアンスを、歌詞が持つ意味を、その世界観を、丁寧にほどいていくみたいで、ハルくんのダンスを見て、ああそういうことだったんだ、って曲のことを理解する瞬間が、ほんとに好きだった。
ハルくんの歌も大好き。グループの中で歌って言ったらしろくん(白井智己くん)って、ハルくんも皆も言うけど、わたしはハルくんの、さらっとした質感の歌い方がほんとに好き。
初めて聴く曲で、歌割りがはっきりしてないものでも、あ、ここ好き、ってところは絶対ハルくんが歌ってた。2枚目のシングルのカップリング曲だし、最近はライブでもほとんどやらないけど、「tuning!」の歌い出しがハルくんで、ほんとに嬉しかったし、曲中にある「正解ばっかで飽きてきてねえ?/自分にだけの音を鳴らせよ」ってフレーズは、もうずっとわたしの中の道標みたいになってる。


どこでどうしたらよかったんだろうって、ここのところずっと考えてる。好きにならなければよかったのかな。そうしたらこんな、担降りなんてしなくてよかった?
でもそれだとたぶんわたしは、今ここにこうしていられなかった。わたしを形づくるのに、晴人担であることって、思ってたより大きかったんだ。ハルくんを好きであることで、わたしはわたしとして、ちゃんと立ってられた。
アイドルを好きなんですって言うと、そういう人がタイプなの?とかって返されることがあって、その度いや違うんですけど、って思う。付き合いたいとかそういうんじゃない。ただ好きなだけ。
でもその好きってめちゃくちゃおっきくて、どうしようもないくらいに重くって、多分普通に付き合いたいとかそういう好きっていう方が健全なんじゃないかなと思ったりもする。なんか、アイドルにいろいろ負わせすぎというか、いつだってきらきらしてて、失われないで、変わらずにあって、って。めちゃくちゃ勝手なこと言ってるよね。わかってる、わかってはいる、つもりなんだけど。
ハルくんを好きになったからこそできるようになったこと、いっぱいある。ハルくんがいるから頑張れて、ハルくんにちゃんと真正面から向き合えるだけの自分でいようって、胸を張れるように生きるんだって、本気で思ってた。


ここまで書いて、わたし、まだ全然ハルくんのこと好きなんだなって、改めて気がついた。担降りって、勝手なイメージだと、その人のことがどうしようもなく許せなくなるとか、その人じゃないもっと別の人をめちゃくちゃ好きになってしまうとか、そういうかんじなのかなって思ってたし、多分そっちの方がよかったんだろうけど、なんか全然上手くいかないな。
でも、ああ、そうか。
その人のことがどうしようもなく許せなくなるとか、その人じゃないもっと別の人をめちゃくちゃ好きになってしまうとか、って、結局のところわたしもそうなのかもしれない。
好きなのは、ハルくんで、それは確かなんだけど、でも、多分わたしの好きなハルくんって、今ここにはもういないんだ。


ハルくんが初めて主演した映画、「blues」。あれでハルくんのことを知ったって人も周りに多かったし、多分あの映画がきっかけで、今の、演技班って言われるハルくんに繋がってるとも思う。
「blues」で演じた真島慎司は、等身大で、青くさくって、格好つかないところも普通にある男の子で、でもある人のことをとても大事に思ってて、好きって気持ちをどうしても諦めきれなくて。そんな彼が、足掻いて、走って、ぐちゃぐちゃになりながら、自分の気持ちを届けようとする。
真島は、わたしの知ってるハルくんとは違う人間だけど、でもちょっとした視線のやり方とか、雰囲気はハルくんで、あと、絶対に忘れられない台詞がひとつあって、「たったひとりの特別になりたかった」っていう、本当にただの一言なんだけど、初めて聞いたときに、どうしようもなくハルくんだって思った。
そう、「blues」は、真島慎司は、真島を演じるハルくんは、すごくよかった。自担の主演映画だからってだけじゃなくて、普通に、話として好きだと思えたことが嬉しかったし、上映終了までひたすら映画館に通った。手持ちのムビチケを周りに配って勧めたりもした。


「blues」の少し後に、事務所の外の作品にハルくんが出たことがあった。「黒白」っていう舞台。海外古典が原案の、ちょっととっつきにくくも感じる題材で、ただ作演出が元々わたしの好きだった劇団ってこともあって、チケットを取って観に行った。
その舞台は、「黒白」は、すごく、すごくよかった。「blues」の方がとにかく大きく取り上げられてたから、あんまり「黒白」について言われることがなかった気がする(その当時の雑誌とかでもあんまり見なかった)けど、わたしは「黒白」のハルくんが、めちゃくちゃに好きだった。
それは多分、「キズナ」で、感情をかなぐり捨てたみたいな顔の男を演じていたハルくんと、どこか重なっていたからなんだと思う。
ハルくんに初めて出会ったときのハルくん。
わたし、この人のことが好きなんだって思ったときの、ハルくん。
気づいたらどこか遠くに行ってしまいそうな、誰からも手が届かないような、掴みきれずにすり抜けていってしまいそうな、危うさのある目をしたハルくん。
ハルくんが、ハルくんじゃなくなって、まったく知らない他の誰かになって、でもふっと、そこから戻ってくる。何てことなかったみたいに。その、一瞬のハルくん。


「blues」、そして「黒白」の後から、ハルくんには演技のお仕事が続くようになった。映画も、ドラマも、こんなに?ってくらい、ほんとによくハルくんが出るようになって、最初はわたしも嬉しかった。ハルくんが、ハルくんのお芝居が好きだから、ハルくんの演じるものを観られるのって、何でも幸せだって思ってた。
でも、気がついたら、ハルくんは恋愛ものによく出るようになっていて、演じる役は、ヒロインの相手役とかで、きらきらして、いかにも格好いいタイプが多かった。
アイドルだけど演技もできる、みたいなかんじで、雑誌にもよく取り上げてもらえてるし、ドラマや映画の番宣でよくTVにも出るようになった。今なら多分、お茶の間の人にも「なんかよくドラマで見る子」みたいには覚えてもらえてると思う(会社の人の反応とかが正にそんなかんじだ)。
そう、だから、何の問題もないんだと思う。ハルくんも、for:tuneの皆も、グループをもっと大きくしたいねって言ってて、それにはグループや個人の認知度をもっともっと高めなきゃって、ずっと思ってて。演技の方面で活躍して、そこからグループに興味を持ってくれる人を増やせるなら、すごくいいことなんだと思う。
でも、観れば観るだけ、どうしようもなく、わたしはわたしの気持ちが沈んでいくのに気づかざるを得なかった。ほんとなら、自担の、それも大好きな演技のお仕事なんて、めちゃくちゃ喜んだっていいはずなのに。
今やってる連ドラにもハルくんは出ていて、でも、わたしはもう、リアタイも録画もしなくなってしまった。ごめんね。ごめんなさい。誰にともなく思うけど、謝るくらいならちゃんと観なよって自分でも感じるけど、でも。
ハルくんの出るドラマや映画が、どうしても好きになれなかった。
いかにもきらきらした役じゃなくて、もっと、「黒白」のときみたいな、「キズナ」のときみたいな、ぐらぐらして、不安定で、でもどうしようもなく惹かれてしまうような、そんなハルくんが見ていたかった。


ドラマを追えなくなった、……違うな、追わなくなったときに、はっきりと、ああもうだめなんだって気がついた。
わたしが見てるのは、多分もう、今ここのハルくんじゃない。皆から求められてる、きらきらしたハルくんじゃなくて、もっと昔の、ぐちゃぐちゃで荒削りで不安定で、でもどうしようもなく魅力的な、あのハルくんを、ずっと探している。
今、ハルくんを好きな人って、多分「blues」とか、その後の連ドラや映画からのファンが多くなってて、本当はそれで充分なんだと思う。勿論前からのファンだって、ずっとずっと変わらずハルくんを好きな人もいるだろう。
わたし、わたしが、だめになっちゃっただけで、ハルくんを、ハルくんのまま、好きって思えなくなっただけで。
ハルくんを好きなのは変わらないはずなのに、でも、わたしの好きなハルくんの姿が、どんどん見えにくくなっていく。


こんなに長く書いたところで結局は、懐古厨になりたくないから離れます、ってただそれだけの話だ。
でも、多分、わたしにとってはこうやって書くことが、ハルくんを好きでいたことを残しておくことが、どうしようもなく必要だった。
ハルくんを好きでいたことはひとつも後悔してない。先にも書いたけど、ハルくんを好きでいたからこそわたしとして立って来れたって、ほんとに思ってて。今も、これからもきっと、「tuning!」を聴けばハルくんのパートで嬉しくなる。そういう自分でよかったと思う。
ハルくん。佐々木晴人くん。
わたしはもう晴人担とは名乗れないけど、でもどうか、あなたがこれからもできるだけ長くアイドルでいてくれたらって、強く強く願ってます。
それで、あのとき、「キズナ」の最後、演じた役から自分に戻ってきた瞬間に、「めちゃくちゃ楽しかった」って言ったときみたいな、くしゃくしゃの笑顔で、ずっとずっと笑っていてね。











以下、遊佐さんからいただいたアイドルの設定です!

佐々木晴人(26)
・メンカラ青
・20歳でデビュー
・大卒
・23歳のとき映画初主演(恋愛もの)
・そこからグループの中では演技班
・ダンスに苦手意識がある
・歌が上手い
・バラエティを見るのは好きだがテロップ職人にはなれない
・芸人にも詳しい
・20歳頃は劇場にも通っていた(今は多忙で難しい)
・人見知り
・明るくなりたくて芸能界を志した
・根暗
・休みの日は家から出ないけど誘われたらすぐに出るフッ軽さはある
・メンバーに晴人が家から出ない話をされると、「誘ってくれないから!」と言う
・子どもの扱いがわからず、冠バラエティで子役と共演した際終始敬語だった
・年上の俳優さんと仲がいい

グループ
・5人組
・平均年齢26歳
・目標はドームツアー
・明確なセンターはいない
・冠バラエティが一本ある(関東ローカル)

その他
・サバ番出身なのか、ジュニア制度みたいなものがあるのかはお任せ

log:202609 短歌

0927

そのひとの名前を口に含ませてまぶしいのにはずっと慣れない
送らない、もしくは送れないLINE秋の落ち葉は乾き切ってる
まばたきを一回したら忘れてる魔法が使えたらいいのにね
番号が生きているかもわからずに消さないでいる祈るみたいに
すれ違うことがあったら手を振ってさよならじゃなくまたねと言おう




0924

3人で出かけた短い夏のこと忘れないから忘れないでね



0923

プリントを回すみたいに手から手へさらりと置いた自動車の鍵
今行けるくらいの海と打ちかけて一字ずつ消す もう一度打つ
さよならの味を覚えて舌先で転がしている塩からい水
消えないで 隣の席へ手を伸ばしシートベルトを静かに締める
発信音 繋がらないということにずっと前から気づいてたろう




0922

恐れ入りませんが精々それっぽい顔をしておく平日五日
この辺でドア閉まります普通ってどうするんだか思い出せない
レジ袋くださいわたしひとりぶん丸ごと入れて捨てちゃう用の
窓口に並ばなくても人間のふりしなくても やっぱり嘘か




0920
お題「商品名詠み込み」

諦めることもできずに ぬるま湯をなみなみ注ぐカップヌードル
泣くのにも理由がいって真夜中にねるねるねるね正しく作る
チョコあ〜んぱんっていつも波ダッシュちゃんと言うとこ抱きしめている
・
包み紙きれいに畳む あの人の伸びた背筋を思い出してる
大好きって言葉だけだと足んなくてしっぽがあればぶんぶん振った




0919
お題「毒or棘」

ステータス・どくのまんまで愛してる そんな泣かなくてもいいんだよ
(傷つけてしまいたかった)秋薔薇の細い茎から棘を落として
クリアしたら教えて ポケットモンスター・忘れちゃっても/覚えていたい




0918

YKKAP窓を考える会社が笑ってこちらを見てる



0913

覚えてるよりもおっきいチーズナン がんばった、って自分に話す



0911

大げさと笑われたってあなたにはおっきなおっきな花束をあげる
友だちと呼んでいいかはわかんないけど泣かないでいてほしかった
おしまいにするのはずっと簡単でそうじゃない方ばっか選んで
なめらかにおめでとうって言えるまで眠らせておくプッチンプリン
一人称ひらがなのぼく きみっぽい 大好きだよの代わりのいいね




0908

往復の切符を買ってぼくたちは逃避行すら上手くできない
朝がくるまではこの世にふたりきりって思えたらよかったのにね
フィルムに写せなかった光って何でこんなに、のあとは読めない
もう忘れちゃっていいのに靴底のあとからあとから砂が出てくる
指の背と背が触れ合った一瞬をずっと残った火傷みたいに




0907
ウィメンズアクション

そこをどけ 力任せに踏んづけたわたしたちから足をどけろよ
ひとりずつ違う光を手に持って違ったまんま隣に立てる
わたしたち声を上げてもいいんだよ ぎこちなくても喉は震えた

log:202609 アイドル短歌

0921
Snow Man 深澤辰哉さん(トークィーンズ)
 
肝心なとこで格好つかないね赤く染まったきみの横顔
何だってくれて何でもくれないの やんなるくらい軽いばいばい
電器屋の真白い光もしもって口にしかけてやっぱりやめる

 
 
 
0916
お題「おなじ」
 
隣り合っておんなじ色に揺れているペンラにどうか気づかないでね
同じ年同じ出身同じ人好きになんなくたっていいのに
笑うのも泣くのもきみの方ばっか見ちゃうところもおんなじだった
・
きみだって思った色のポリッシュを爪に塗ったら無敵になれる

 
 
 
0912
題詠ったー:「宗教」または「ジョン」→「宗教」
 
本当にいるのかどうか分かんない神様よりもきみを信じる
宗教上偶像崇拝禁止ならこれもだめだね きみのアクスタ
胸元で握りしめてたペンライトきみに捧げる祈りのかたち


 
 
 
0905
ほほえみ
 
もう何年あとになってもごめんねで始まった日を忘れちゃうには
人のこと思って泣いてくれるってそんなないって ほんといまさら
尋ねたら答えが返る当たり前みたいな強い、強いまばたき
もう遅い、かもしんなくてゆっくりと薄らいでいくスケッチブック
ちらちらとあなたの頬に映ってた光のことを覚えていたい

 
 
 
0903
短歌ワンドロ「髪」
 
髪を掻き上げてはだかになった耳あなたの声を全部知りたい
おしまいにしないでたくてギリギリのとこまで席で見てたステージ
重たげなまばたき 遅効性の毒 ゆるく上げてる前髪の、奥

 
 
0902
Snow Man「show time...」
 
ふっつりと落ちた客電 当然のようにあなたが姿を見せる
今ここにスポットライトがなくたってはっきり見えたのがすべてでしょう?
show must go on いずれ板上で果てるのならばそれそのように

 
 
 
0901
EIGHT楽曲歌会
 
たすけても言えないときに聴いていたあなたの声は星 遠くても(生きてる僕ら)
手放しで泣いてた夏のはじまりを嫌いになんてなれなかったよ(ここに)
好きな服着たらいいのよ どんな日も自分に胸を張って生きてけ(月曜から御めかし)
・
ぐちゃぐちゃな日も笑ってりゃ何てことないよ 平気だ 漕ぎ出してける(前向きスクリーム!)

#EIGHT楽曲歌会 感想公開

令和8年8月8日をお祝いする気持ちを込めて、SUPER EIGHTの楽曲と短歌を楽しむ #EIGHT楽曲歌会を開催していました。
(現在は短歌・感想どちらも募集を締め切っております)
改めまして、企画にご参加いただいた方、心を寄せてくださった方、皆さまありがとうございました!

こちらの記事では、8/31(月)までに感想フォームからお送りいただいた感想を公開しております。
また、引き続き各種SNSでは感想や参加報告など投稿お待ちしております。
その際はタグ「#EIGHT楽曲歌会」をつけていただけますと嬉しいです。


企画概要



EIGHT楽曲歌会 作者名入り詠草はこちら

hashi-716.hatenablog.com



EIGHT楽曲歌会 感想(作者名は割愛しています)


寝過ごしたり眠れなかったりするあいま見た空の色見た夢の色
(BOY)

  • 「〜り」の繰り返しのリズムが原曲と響き合うようで好きです!曲には、成長過程で揺れているような、どちらともつかず惑っているような、その一瞬のきらめきがあると思うのですが、その雰囲気が「空の色」「夢の色」にぎゅっと詰まっていると感じました。「夢」は眠ってみるものでも、生きながらみるものでもあるのかな、とも思います。
  • 上の句には「ちょうど」の瞬間がない。それは「空の色」ひいては空模様が次々に移り変わっていく様子と重なる。この短歌における「夢」は、おそらく無意識のほうを指していると読めるけれど、上の句で「移ろい」を描いていることを踏まえると、実はあいまいな用法なのかもしれないと感じました。
  • 空もそうだし果てがない広がるような青色が似合う歌だと思いました。



人生は旅の途中で 幸せは泣いて笑って怒ってもいい
(CIRCLE)

  • 楽曲の持つ前向きさと、短歌の持つすべてを受け入れてくれる度量の広さみたいなものがリンクしているなあと思いました。「怒ってもいい」が好きです。
  • 原曲にも「旅路」とあるとおり、エイトには「旅」という言葉がしっくりくるなあと思っていて、なので上の句からぐっと掴まれました。普通に生きていてもいろんなことがあって、エイトを好きでいる間にもいろんなことがあって。でも「泣いて笑って怒ってもいい」、ほんとにそうなんですよね。心がふわっと軽くなるような気がしました。
  • CIRCLE聞くと泣いてしまう人間なんですがこの歌も同様に涙腺にきます。
  • 幸せという言葉にネガティブな感情が繋がっていて目を引きました。でも確かに、自分の気持ちに正直にいられることが一番幸せなのかもしれないな…と思います。



「泣いてんの?」そういうことは気づくんだワサビおろしたせいだよ多分
(WASABI)

  • この曲の良さが短い文でわかりやすくまとまっていて、抜き出して書かれているところがぶっきらぼうなかんじ感じを出しつつ相手に未練タラタラな感じがあって好きです。
  • 「そういうことは気づくんだ」に横恋慕の切なさが滲み出ていて、それが確かにツンと来る系のつらさが表現されているのがいいなと思いました。
  • 情景がぱっと浮かんできました!上の句のピリッとした緊張感に対する下の句のちょっと茶化してみせるところが、格好いい曲調、でもタイトルはWASABIという…どことなく格好つかない(けどだからこそ愛おしい)この曲にぴったりだと思います。
  • WASABIの歌読めるの嬉しい!そこは見えてるんだみたいな所を気づかれるからまた離れられないアクセントになってていいですね。
  • ずるさみたいなものが「泣いてんの?そういうことは気づくんだ」と表現されているのが好きです そしてそれに続く「ワサビおろしたせいだよ」の返しが好きです!



チョコスプレー降ってるみたいな土砂降りで 明日の天気きみに聞きたい
(アイスクリーム)

  • 上の句の発想が好きです!
  • 上の句の、「チョコスプレー」のたとえが本当に好きです!原曲のかわいらしさもあるし、なんだか個人的には、ライブのときの紙吹雪も思い起こしました。きらきらが降ってくる景色。そして下の句、ヤンマー天気予報!!ってなりました…( ; ; )やすくんとりょうちゃんの曲だからこそ、と思います。
  • 下五のあとの一字空けが、「きみ」を、ひいてはに「きみ」に「明日の天気」を訊くことを思いついた瞬間の静けさのようで、とても好きです。
  • アイスクリームからチョコスプレーに広がっているのが素敵!!土砂降りのチョコスプレーを想像したら、幸せいっぱいの「きみ」たちを祝福してるみたいで、私も幸せな気持ちになりました。
  • 土砂降りにチョコスプレーという組み合わせが目を引きました。“土砂降り”なのに重くも軽くも感じる不思議な組み合わせだと思います。
  • ヤンマーだ!土砂降りでもなんだか楽しそうな2人が浮かびました。
  • 曇りのない純粋な愛、という印象を受けました。原曲は愛する側、短歌は愛を受ける側の視点とも読めます。愛に限らなくとも、天気を聞くほどの信頼を寄せている、そして身近に感じている相手なのだなぁと。それが素敵です。詩で土砂降りというとマイナスのイメージになりそうなところを、逆にチョコスプレーの楽しい雰囲気に利用できているのがすごいです。
  • アイスクリームの歌詞を愛だと思っていて、ささやかな幸せややわらかな微笑みのように感じているので、なんてことはないけどそれが愛みたいなことが「明日の天気きみに聞きたい」という行為で描かれているのが好きです その前の「チョコスプレー」というアイスクリームを連想されるチョイスなのが好きですし、そのチョコスプレーが「土砂降り」に例えられてるのも、土砂降りというものをチョコスプレーという心躍るトッピング要素に例えられているのも好きです



僕たちに降る花吹雪忘れないアルバムに綴じ進む三叉路
(蒼写真)

  • 「三叉路」に、エイトの、エイトであった人たちの歩みを重ねて、ああ…と声が出ました。花吹雪は、いつかの桜の花のことかもしれないし、ライブの演出であったもののことかもしれない。どちらでもあるのかもしれない。そんなことを思いました。
  • 真っ直ぐ同じ道を歩けていたら幸せだったと思うけど、それぞれが選んだ道・進まざるを得なかった道を走るこの人たちの強さと温かさが詠み込まれているなぁと思いました。ただ写真だけじゃない、花吹雪までまるっと綴じ込むアルバムって素敵。



たすけても言えないときに聴いていたあなたの声は星 遠くても
(生きてる僕ら)

  • 「星 遠くても」がめちゃくちゃいい。アイドルに救われる夜ってあるよなあと自分の体験を思い出しました。
  • 「たすけて」のかな表記に切実さが伝わります。過去を経て大人になった視点からつくられた原曲、そしてこの短歌もそうなのかなと感じました。「星 遠くても」の一字あけ表記で、距離があることとそれでも確かに存在する星が強調された表現になっているかと思いました。すごく愛した、支えとなっていた人の歌声があったこと。人生のなかでその瞬間が遠くなってもその声は星として在り輝き続けること……アイドル短歌としてとてもいいなぁと思いました。
  • いつかの自分だ、と思わずにいられませんでした。「遠くても」が好きです。
  • 声が支えにして力にして進んで行くこと、そういった声があることは素敵なことだなあと感じました。
  • 曲の聴き手(EIGHTER)が主体となっていて、歌詞の語り手視点の短歌が多かったこの歌会をより多角的にした一首だと感じます。
  • 「たすけても言えない時」というのがこの曲にぴったりだなと思いました 歌詞のそこにある悲しさだったりやるせなさだったりを撫でてくれる感じが、まさに「たすけても言えない時」にマッチするな〜と  「あなたの声は星 遠くても」の見守ってくれているような感じ、そして遠くてもというのがとても好きです、どれだけ離れていてもそこにあるという



地上でも僕は僕のまま息をする なあ流れ星ずっと見ててよ
(応答セヨ)

  • 今思えば、7人最後の曲がこの曲で、6人の最初も、星を失った最初もこの楽曲だった。 遠く離れていても、どこかでお互いを称え合っているような7人も8人も、大好きで仕方なくて、でもやっぱりかなしくて。 それでも息は続けなくちゃいけない。 「僕は僕のまま」という言葉が、本当に苦しくて、それでも大好きな彼らに重なってしまって、この短歌がたまらなく好きだと思った。
  • 距離のある空間とそれを見上げる主体とがいて、スケールの大きさと「自分」という小さな存在との対比を感じられる素敵な短歌だと思いました。主体はアイドルともそれを見つめる存在とも読める気がしましたが、それを断定して鑑賞するというよりは、星とは憧れる存在・焦がれる存在・夢のようなもの・勇気をくれるもの・信じたものなどなど…で、そんな存在と「僕」との話と、単純に捉えたらいいのかなと感じました。人生の中でほんの一瞬光っただけの流れ星が、今も自分を見守っていてくれたら…という願望は切ないような気もしますが、しかし歌の中には信じる気持ちや勇気をもらう気持ちが感じられる、いい短歌だなぁと思いました。
  • 「僕は僕のまま」が本当に好きです…!!毎日うまくいかないことも多くて、しんどいことも、やんなることもいっぱいあって、でもちゃんと僕を生きていく。「ずっと見ててよ」がまぶしく、気高い宣誓のようだとも思いました。
  • 「なあ」の素っ気なさと、「見ててよ」のやさしい語尾。「なあ」には光を放つ流星そのものの力強さを、「よ」には流星の尾の薄れていく光のようなイメージを感じ取りました。
  • 僕なりに地上で走る美しさがこの曲の好きなところなのですが、この短歌からもそんな誇り高さが感じられて素敵だなと思いました!
  • ずっとを流れ星に託すのは不思議だけど美しさがいい。



流れてくいや落ちていく星の下 掴んだ腕が運命のよう
(オオカミと彗星)

  • 短い中にぎゅっと情景が凝縮されていて、まるでショートムービーを観たような気持ちになる短歌だなあと感じました。MVの世界観とも重なり、背景が気になっていろんな思いを巡らせたくなる。下の句のドラマティックな雰囲気、とても好きです!
  • 流れる、落ちるの不可抗力感と自分の意志があるような掴むにぐっときました。



本当は交わるはずのない僕らだけが見つけた道を結ぼう
(クジラとペンギン)

  • 上の句だけ読むと「交わらない」という話なのに、下の句の「だけが見つけた」がそれを裏切ってくるのが大胆ですごい構成だなと思いました。曲の歌詞では「結ばれない恋だけど」と否定形であるところを、短歌では「道を結ぼう」としているところも、単純に改変しているだけではなく、どちらも優しさがある表現となっているところが良いと感じました。
  • どんな繋がりでも包み込んでくれるような暖かさ。やさしいなあ。
  • 楽曲の持つ切なさ、それでも揺らがずにあるやわらかさ、優しさ、が好きで、こちらの短歌も同じく、とってもやわらかで優しいと感じました。「結ばれない恋」に対して「道を結ぼう」と言ってくれるんだ…と思い、じーんとしました。



頬を切る風は未来へ続いてる夢を手にして行こうこのまま
(群青の風)

  • 楽曲を聴くたびに、ぱっと明るく強い夏の日差しを浴びたような気持ちになるのですが、こちらの短歌を読んだときにも同じように感じました。「このまま」と言えるのは、自分(たち)を信じているからと思います。いろんなことがあった彼らだけれど、まだまだこの先もある、続いていく…と思える素敵な短歌だと思います。



好きな服着たらいいのよ どんな日も自分に胸を張って生きてけ
(月曜から御めかし)

  • 歌会きっかけで曲を聴きました。短歌から感じた背筋が伸びるような感覚が曲を聴いたときにもありました。「好きな服」という言葉選びが好きですね〜。
  • メンバーに話しかけられているような親しみを感じる短歌ですね。「いいのよ」のいい感じに力の抜ける感じと、「どんな日も」というのが詞の内容に沿っていていいなと思いました。
  • 前半部分が音声で再生されました。こうありたいし、背中を押された気持ちです。
  • 過度に力が入っているのをポンっと肩を叩くように気づかせてほぐしてくれる感じが好きです。
  • 曲のエッセンスをギュッと濃縮したような、応援歌ならぬ応援短歌と感じました。素敵です。



手放しで泣いてた夏のはじまりを嫌いになんてなれなかったよ
(ここに)

  • エイトと一緒に色んな思い出があって、苦しいことも、あんなに泣いたこともあったのに、どうしても嫌いにはなれなかった。 この短歌を読んだ瞬間、その感情が一気に蘇ってきた。 青々しい瑞々しさと、白のまぶしさがまさしく "あの夏のはじまり"を思い出させてくれて、ぴったりだなと思った。
  • 「手放し」に「泣いてた」を持ってくるところにグッと引きつけられました。この曲に救われた一方、あの頃の必死さ・苦しさはいつまでたっても鮮明で。でも私は、それを丸ごと受け止められるようになった今だからこそ響いたのかな、今読ませていただけて嬉しかったな、と思いました。詠んでくださってありがとうございます。
  • 「手放しで泣いてた」…とても印象的な言葉です。温度感があっていいな。
  • 令和8年8月8日のお祝いが込められた歌会にぴったりの爽やかさがありますね。夏の曲は他にもある中で、詞で季節が明示されていない曲から夏のはじまりとそれを振り返る目線が詠まれていて奥行きを感じました。



追いつかぬ言葉に抗えさらけ出せ答えはきっとその先にある
(赤裸々)

  • 曲の強さとリンクするような歌でいいなあ!と思いました。
  • 曲を聞く前と後で印象というか読んだ時の視点が変わった歌でした。
  • 「言葉ってなんて厄介な存在だって」で始まる曲で楽曲短歌が詠まれたことに胸打たれました。曲はラブソングですが、創作への向き合い方や覚悟についてのようにも読めました。
  • ずっと言う/言わない・聞く/聞かないで惑っている楽曲だと個人的には思っていたので、「その先」とあることで少しでも進んでいけるような、未来に繋がっていくような印象があり、目の前がひらけた気がしました。また、「さらけ出せ」が、主体の気持ちの強さを表すようだなと感じて好きです。



眩しくてそれでも進む遠くなる背中へ声を限りに叫ぶ
(友よ)

  • 好きだなあ。眩しさは叫ぶ側叫ばれる側両方ともにかかってるようで素敵です。
  • 「眩しくてそれでも進む」は新しい場所へ旅立った人、「遠くなる」以降はその人を見ている人、の視点かな?と思いつつ読みました。エイトも、エイトでなくても、大切な人との別れというものはあるものですが、それぞれの向かう先が「眩し」いものであればいいと思います。
  • 友よの歌詞の魂の叫びのような赤裸々感が好きなので「声を限りに叫ぶ」というのが好きなのですが、その前の「遠くなる背中へ」に続いてるのが好きです その遠くなる背中が「眩しくてそれでも進む」なのがとても景色というか画が浮かんで好きです



思い出が溶けていかずに困っても 特別なきみ ごめん今でも
(マイナス100度の恋)

  • かなりの未練を歌っているのに、どこかかわいらしさのある曲調なのが面白い楽曲だなあと思っていて、なので「ごめん今でも」の格好つかない・でも憎めないかんじがぴったりだなあと感じました!
  • 結句がずしっと響きました。曲中では「きみ」に謝ってはいないからこそ、一字あけ後の「ごめん今でも」が印象に残る一首です。



ピーチクと祭囃子に唄も乗せそこのけ旅の一座が踊る
(前向きスクリーム!)

  • 旅の一座…!いいなあ!MVやジャケ写を思い出す歌でした。
  • 「旅の一座が踊る」がいいなあと思いました。「そこのけ」に続く言葉だと「通る」が来るかな、と思うんですが、ライブでファンも踊る(手振りする)のが印象深いのもあり、この曲には「踊る」がぴったり!と感じました。
  • 楽曲短歌を超えて、彼らが明るさと元気を世間に広く届けていることを象徴している短歌と感じました。



重なった僕らの道はカラフルに 瞼の裏に広がる宇宙
(モノグラム)

  • 手を引いて優しく導いてくれてるような映像が浮かびました。
  • カラフルに重なった道が空へ飛び出して虹になり、宇宙まで届いて天の川のように広がるイメージが浮かびました。
  • 「モノグラム」から「重なった」という語が出てくるの、なるほど…!と思いました。この曲だけでなくて、アルバム「8UPPERS」や同名のショートフィルムにも繋がるような短歌だなあと感じます。



きみを救うために生まれた俺たちの名前を呼んで!飛んでいくから!
(レスキューレスキュー)

  • 読んだ瞬間、シンプルに「ストレートで好き!」となった一首です。…シンプル過ぎてすみません…
  • 格好いい!エイトの本当に飛んできそう感があって好きです。
  • 詠草を一読したとき二度の「!」が目を引きました。アップテンポな曲調と重なりました!
  • ふたつある「!」が、この曲の明るく勢いのある曲調に重なってきて、いいなあと思いました!個人的に、しんどいときこの曲を聴いて励まされていたこともあり、まさに「きみを救う」だよなあとじーんときました。



手を繋ぐ 36.5℃(さんじゅうろくどごぶ)の恋 手のひらの差で気付き始めて
(ロイヤルミルクストーリー)

  • 温度を移し合うくすぐったさと甘さが素敵に表現されているなと思いました!とても好きなお歌です。
  • 自分と相手は違うけど確かにそこにいて体温が感じられて、その違いをそのまま受け止められるような暖かい気持ちになりました。
  • 小さい画面で見ていたのもあって最初「さんじゅうろくてんごど」と読みましたが、ルビの読み方のほうが「飾らない僕」らしく感じてしっくりきました。
  • 「手のひらの差」は手の大きさのことでも、体温のことでもあるのかな、と考えながら読みました。36.5℃という適温の、でも確かにある熱を掬い上げるような短歌で素敵です。



君にならずっと酔っていたっていい安全バーから離れた両手
(ローリング・コースター)

  • 歌詞にもアップダウンとあるように、恋愛の駆け引きをジェットコースターに例えている楽曲。でも、この曲のことは大好きだけれど、そこに込められだ”ドキドキ"を本当の意味で理解できたのは、この短歌のおかげだと思った。 安全バーから手を離した時、身を任せてしまってもいいと思う瞬間。その感覚が短歌の中で鮮やかに立ち上がって、読んだときのドキドキを忘れられそうにない。 ....これって恋ですか?
  • 下の句の「離れた両手」の物理的な景が、上の句に立ち返ったとき「手放し」の用法として響くのがすごくおもしろい!
  • どんなことになっても好きは好きで根幹のブレなさが感じられて好きです。
  • 曲名のキーワードに関連しつつ歌詞に出ていない要素で詠まれた、楽曲の世界を自然に拡張している短歌だと感じます。
  • 「酔って」いるのは恋に、なのだろうけれど、ジェットコースターにも、という風にも読めて楽しい。「安全バーから離れた両手」、短い中にぎゅっと、ジェットコースターの勢いに身を任せるドキドキや、ジェットコースターのような相手に振り回されるドキドキが込められているようで、とってもいいなあと思います。
  • 最初、リアルなコースターの実景も合わせて思い浮かべてしまい、ちょっとヒュッとなりました(汗)でもそのくらい動感のある、思いのパワーが伝わるような一首だと思いました。
  • 好きな相手に振り回される人が描かれている彼らの曲が好きなので、振り回される部分が「酔っていたっていい」と描かれているのが好きです そして「酔ってもいい」とかではなく「酔っていたっていい」のやさしさというか、もうどうなってもいいよみたいな愛しさ故の溢れ出た感じが好きです 「安全バーから離れた両手」も身を委ねるというか描写が好きです


#EIGHT楽曲歌会 作者名公開

令和8年8月8日をお祝いする気持ちを込めて、SUPER EIGHTの楽曲と短歌を楽しむ #EIGHT楽曲歌会を開催していました。
(現在は、短歌・感想どちらも募集を締め切っております)
改めまして、企画にご参加いただいた方、心を寄せてくださった方、皆さまありがとうございました!

こちらの記事では、はじめ伏せられていた作者名を公開しております。


企画概要



EIGHT楽曲歌会 詠草(作者名入り)

改めまして、短歌投稿いただいた皆さま、ありがとうございました!
作者名入りの詠草は下記となります。





EIGHT楽曲歌会 詠草(作者名入り/テキスト版)※敬称略


寝過ごしたり眠れなかったりするあいま見た空の色見た夢の色
(BOY)/鷹野しずか

人生は旅の途中で 幸せは泣いて笑って怒ってもいい
(CIRCLE)/昨

「泣いてんの?」そういうことは気づくんだワサビおろしたせいだよ多分
(WASABI)/蒼紫*アオムラサキ*

チョコスプレー降ってるみたいな土砂降りで 明日の天気きみに聞きたい
(アイスクリーム)/昨

僕たちに降る花吹雪忘れないアルバムに綴じ進む三叉路
(蒼写真)/夏野

たすけても言えないときに聴いていたあなたの声は星 遠くても
(生きてる僕ら)/しま

地上でも僕は僕のまま息をする なあ流れ星ずっと見ててよ
(応答セヨ)/遊佐

流れてくいや落ちていく星の下 掴んだ腕が運命のよう
(オオカミと彗星)/昭田

本当は交わるはずのない僕らだけが見つけた道を結ぼう
(クジラとペンギン)/蒼紫*アオムラサキ*

頬を切る風は未来へ続いてる夢を手にして行こうこのまま
(群青の風)/夏野

好きな服着たらいいのよ どんな日も自分に胸を張って生きてけ
(月曜から御めかし)/しま

手放しで泣いてた夏のはじまりを嫌いになんてなれなかったよ
(ここに)/しま

追いつかぬ言葉に抗えさらけ出せ答えはきっとその先にある
(赤裸々)/蒼紫*アオムラサキ*

眩しくてそれでも進む遠くなる背中へ声を限りに叫ぶ
(友よ)/春

思い出が溶けていかずに困っても 特別なきみ ごめん今でも
(マイナス100度の恋)/夏野

ピーチクと祭囃子に唄も乗せそこのけ旅の一座が踊る
(前向きスクリーム!)/鷹野しずか

重なった僕らの道はカラフルに 瞼の裏に広がる宇宙
(モノグラム)/昭田

きみを救うために生まれた俺たちの名前を呼んで!飛んでいくから!
(レスキューレスキュー)/遊佐

手を繋ぐ 36.5℃(さんじゅうろくどごぶ)の恋 手のひらの差で気付き始めて
(ロイヤルミルクストーリー)/昨

君にならずっと酔っていたっていい安全バーから離れた両手
(ローリング・コースター)/しい


EIGHT楽曲歌会 感想について

また、下記にて感想の公開を行なっております。
感想をお寄せいただいた皆さまありがとうございました!

感想募集は締め切りましたが、各種SNSでは引き続き感想をポストしていただけます。
その際はタグ「#EIGHT楽曲歌会」をつけていただけますと幸いです。

hashi-716.hatenablog.com

log:202608 短歌

0830

すきです、の、始めの、す、で気がついて困ったみたく また不戦敗
何てことない顔ばっか上手くなるぜんぜんハグしたくてやんなる
ばいばいのかたちで揺れる手のひらを掴んで走り出せばよかった
終電に間に合う時間 無茶なことしなくなったのいつからだろう
すきです、の、かたちに動くくちびるが夜のなかでもはっきり見えた




0828
アイと短歌鯖内いちごつみ

はしゃいでるきみの小さな頭へと色とりどりの首輪をかける(首輪)



0822

モビールのいっとうやわらかな角度 ずっと土曜日を泳いでる
まだ明るいまんまの街を泳いでる 引っ越すときは西へ行こうね



0818

目は合わない(けどそれでいい)すれ違うたびきみのこと見つめてられる
さよならは上手にできたほうが勝ちだって言ったの誰だったっけ
いちばんに名前を呼ぶのはぼくじゃない、のはわかってる 薄い切り傷




0816
日食なつこ「畦」

輪郭の薄らいでゆく昼の二時呼ばれた声に振り向けど空
立ちのぼる雲があなたに見えていて今このときはふたりぼっちだ
頬にある影を炎と見間違う ちらちら揺れている葉のみどり




0804
駅っぽいとこに入ってビルっぽいとこにいたのを振り向いてみる
くたくたのタオルに文字が薄れてる何回だって撫でてた毛並み
話したいこともういっこあったのを次に会うときまで持っておく




0802

好きな曲ばっかりだったライブから帰るみたいに弾んでる耳



0801
岡野大嗣さんの短歌教室

課題①「 メモ」
テーマ「夏の始まりを感じるとき」
・会社からの帰り道。地下鉄の出口、階段をのぼっているときに、途中からふと外がのぞく。その色味が明るくて、まだ昼間みたいに思う。
・街路樹の脇で木槿が咲いている。白くて大きい花が空に向かってひらいている。咲きはじめのときは気がつかなかった。
・夕方、家の周りを歩いていると、どこからか線香の香りがしてくる。少しだけ青っぽいような、泣きたいような匂い。
・夜、部屋の窓を開けていても、入ってくる風がどことなく生温くて、扇風機を引っ張り出してくる。一年ぶりに聞くうるさい羽音。
・道端、マンションや家の壁、道路に落ちかかる影が濃くて、日向と日陰のラインがくっきりしている。

課題②「作歌」
まだ夜の青より薄い色してる町の空気を胸に吸い込む

ごんべんにえいえんのえい プリントの厚さをあたたかさと間違える

log:202608 アイドル短歌

0829
アイドル短歌題詠:「蜜」または「待ち合わせ」→「待ち合わせ」

笑ったり泣いたり怒ったりきみに会うまでのことぜんぶチャラだよ
ステージの上とドームの天井でまた会えたねと寿いでいる
ここに来るだけの自分でいられたか教え合おうね またね 星たち




0824

歌割りを見なくったってきみの声ならわかるんだ、って言ったら笑う?



0812
遊佐さんとの相互題詠「スパンコール」

インスタのフォローボタンはあっけなく押せてしまうね 好きだった人
担当と言えない、ちがう、言わないで終わった恋も恋に数える
新規絵の出ないソシャゲとおんなじにきみは一個も歳をとらない
白線の上を歩いて日向へと踊り出るとき0番にいる
さざなみのようなペンラに囲まれてアイドルになる夢をみていた
指先にラメが永遠残ってる えいえん 右手を光にかざす
スパンコール まぶしいのって自分ではわかんないままだった、今でも




0811

きみのこと好きになりたい誕生日いつか調べるとこからしたい
さかのぼるだけさかのぼるインスタとWEBの日記の軽い文体
メンカラがやけに目につくようになりもういい加減担当だった




0809
「来世では恋人になる」を含む短歌

来世では恋人になる ならない なる きみが笑ってくれちゃうせいで
わたしじゃないひとにウインクしてるひと(来世では恋人になる)
来世では恋人になるきみのこと何回だって見つけさせてね




0808

きみは今どこにいますか ステージに立ってた夢を見たりしますか
ブルーレイディスクが壊れてしまうまできみは半永久的にアイドル




0805

あと何年経ってもおんなじアホやっておんなじとこで笑ってようか
ぱらぱらとこぼれるカラーボールさえおれらを景気づけるみたいで
思いつくだけのおもろいこと言ってとっ散らかったまんま生きてく




0803
Aぇ楽曲歌会

眼裏にミラーボールが瞬いて満員電車もデスコに変わる(ばんざいデスコ)
もしも今わたしが光ってみえるならその火はきみにもらったんだよ(Firebird)
崖っぷちだって踊れる 選ぶなら胸の鼓動が強くなるほう(RED ZONE)
素敵って言葉でぱっと照らされてここから先はまっすぐ行ける(Fashion Killa♡)
滅茶苦茶な日々もエンタメ俺たちはしたことないこと全部したくて(でこぼこライフ)