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短歌と感想ほかまとめ

2023年 短歌・アイドル短歌振り返り

#自選10短歌集2023 に参加しました。


フォント・文字色はどちらもお任せにしています。文字色の「バーントシェンナ」は「焦がれてる色なイメージ」とのことで、昨年までとはまた違った面にフォーカスしていただいたように感じてうれしかった。主催の鷹野さん、本当にありがとうございました!

皆さんの短歌についてはこれからゆっくり読んでいきたいと思います。ゆるっと感想も書いていくつもり。そのときはまた別にブログ記事を立てます。
この記事では自選10首についての振り返りをしていきます。ただこれはあくまで記録なので、そう読まなければいけないということはまったくありません。そうなんだ、くらいで見ていただければと思います。


- 全般

まず、2023年に詠んだ数は、短歌 344首/アイドル短歌 288首でした(参考:2022年は短歌308首/アイドル短歌298首)。
2022年から大きな変動もなく作り続けられただけで、まずはよかったと思います。実をいうと、7〜8月あたり、特に滅入っていたときは本当に何も浮かばなくて、どうしようかと思っていました。

今回は、短歌・アイドル短歌の区別や首数のバランスには特にこだわりませんでした。
自選する上では、企画で作ったものや、ネットプリントに収録したものなどから、なるべく幅広く抜き出すことを意識しました。これには大きく分けてふたつ理由があります。
ひとつめは、昨年の自選にそういった短歌を含めず、後悔したため。
ふたつめは、一年を通して、様々な企画に参加したり、いちごつみや相互題詠などで遊んでいただいたりする機会に恵まれたためです。
結果、自選しながらもいろいろなことを思い出しては楽しいきもちになりましたし、とてもありがたい機会をたくさんいただけて本当によかった、と改めて実感しました。
一年間の総まとめのような意識で選んだこともあり、並びは基本的に時系列としています。

- 自選10首

- 01 インスタは絶えず光ってちょっとだけ好きってやつを信じたくなる

・2023年5月
・アイドル短歌(Snow Man 深澤辰哉さん お誕生日インスタライブ)
・インライの雰囲気であるとか、深澤さん自身のふんわりした空気を出したかった
・深澤さん、無意識に自分なんてと思っているところがありそうと(勝手に)感じていて そういう人がたくさんお祝いされること 好きと言われること をそのまま受け止めてくれたならいいな という思いも込めてます

(元)


- 02 食べれない分は包むし持ってって 胸のあたりがまだあったかい

・2023年1月
・アイドル短歌(Snow Man 向井康二さん インスタライブ)
・元の連作は、ラウールくんのインライ・康二くんのインライふたつを織り交ぜて構成していました
・ラウールくんもですが、康二くんのインライ、やわらかくやさしい雰囲気だったなあと思って。インライのタイトル?が「語ロース」だったことから、分けてもらうごはん、持って帰りなって言ってくれるひとのやさしさ、を連想したところから作りました

(元)


- 03 逃避行するって聞いていいよって答えてもらうまでの永遠

・2023年2月
・好きなモチーフから作った連作から1首を引きました
・同じ連作の中の「朝ごはん何が食べたい〜」とも悩んだのですが、やっぱり「逃避行」が入っているこちらの方がよりテーマに近いかな、と思って採用しました

(元)


- 04 手や足にいくらも傷はついていておそらくこれは原石だって

・2023年4月
・アイドル短歌
・ひびの祈りさんとの共同ネプリ「寸前の青」より
・アイドル短歌のみ、「あるボーイズグループのデビューまでを追う」といった設定も一緒に作り、たくさん相談しながら進めたネプリでした
・どなたかと一緒に作る、ということも含めて本当にいい経験になったなあ、と思いつつ入れています



- 05 折りたたみ傘もいつかのヤマザキの皿もわたしも急に壊れる

・2023年9月
・ネプリにもした連作「ある故障」へ収録。元は別の3首連作としていました
・「ある故障」のなかでもいちばんテーマに近しいものな気がして、この短歌を引きました。かなり個人的ではありますが、この夏の出来事の総括でもあります

(元)


- 06 しんとした床へ打ち捨てられようと花卉はひらいた 枯れてやるかよ

・2023年9月
・アイドル短歌(Snow Man 深澤辰哉さん anan No.2363)
・本当に、この誌面の最初のページ、お写真がすばらしくって…少しでもその感覚を表したくて、苦戦しながら作った短歌でした
・この1首は、自選の1首目に持ってこようかギリギリまで悩んでいました。最終的にはより明るい、希望のようなものを感じるものを1首目に置いています

(元)


- 07 現実はもっと無様でコンビニのバウムクーヘン買って帰った

・2023年10月
・癖短歌より、遊佐さんの癖をお借りして作ったもの。バウムクーヘンエンド。ぎりぎりこの1首で意味が通じる……と思いたい
・癖短歌もいろんなかたに遊んでいただけてうれしかった! そのため自選にも入れました

(元)


- 08 きみの見る車のナンバープレートが8のゾロ目でありますように

・2023年10月
・アイドル短歌(関ジャニ∞ 丸山隆平さん WEB日記)
・元はWEB日記から着想したものですが、全般的に、丸山さんやアイドルに向ける祈りのかたちになったな、と思っています。そのためお誕生日の短歌やネプリにも収録しました
・2023年はエイトや丸山さんのことを改めてよく考えた年でもあって、なのでこの短歌も必ず入れたいと考えていました

(元)


- 09 輝けない星へ毛布を シャッターが上がるときまでそばにはいたい

・2023年11月
・綴さんとの相互題詠「街」より。この1首は連作を作るときにもキーにしていて、かなり思い入れがありました
・また、自選10首の終盤に入れることで、ひとつの連作として考えたとき、全体の雰囲気がより明るい方へ向かうといいな、と思っていました。そのため並びは時系列に沿って変えず、このままここに置いています

(元)


- 10 とびきりの僕であなたに会いたくてやわく毛先を遊ばせてみる

・2023年12月
・アイドル短歌
・ゆっくり大切に進めているいちごつみから
・これだけ未発表。ゆるやかにつながっていること、短歌で一緒に遊んでもらえることのありがたさ、を考えつつ、締めくくりとしてここに置きました


以上、簡単ですが自選10首の振り返りでした。
ご感想や、この短歌が好きなどあればぜひお題箱まで↓