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短歌と感想ほかまとめ

2022年に行った美術館・ライブほかまとめ

2022年に行った美術展は31、舞台・ライブは23、映画は6でした。
・上期:美術展15/ライブ4(+配信等4)/舞台5/映画3
・下期:美術展16/ライブ3(+配信等1)/舞台6/映画3

以下、感想ツイをベースに時系列でまとめています。
※各月、「・・・・・」区切りより下は配信ライブなど



1月

toconoma TOCORICH(Billboard Live YOKOHAMA)1/9 18:00

  • 真剣にふざけてみせる大人の遊びという雰囲気が最高だった
  • toconoma音がほんとに好きで アレンジも格好よかった 音とリズムが心地よくてずっと聴いてたい、のと、ばちんとスイッチ入れられたみたいにボルテージが上がって踊り出したくなる、のが 自由自在に広がっていって、もっと、と思うのにあっという間に終わってしまう
  • あと照明が途中全体に暗くなってステージ上誰ひとり見えないところまで行くのとか、ピンスポットなんだけどドットっぽいかんじで煌々とは照らされず、でもきらきらして見えるの、めちゃいいな〜と思ってた ドットのは、TOCORICHのあの、金色の模様が散ってるみたいに見えて


池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて(府中市美術館)

  • 糸の状態がなかなか掴めず、鑑賞ガイドとインタビュー・ドキュメント映像の助けを借りつつ見た
  • 絹糸の成分が人間の皮膚と似ている、という話を聞くと、糸の存在をより生々しく感じる、生きているかんじ
  • 糸は湿気によって緩む、人が近くにいると段々下がっていき、人がいなくなると張られた状態になる というのが、人間と置き換えて考えると面白いなあと思って 緊張と弛緩のあり方が反対だなあと感じた 自分がどちらかというと人といると緊張するたちなのもあるかもしれないけど
  • 鑑賞ガイドや映像の中であった、ドローイングが「毎日起こる出来事の記憶の断片をとどめる行為」という話だったり 頭の中にあるイメージと、物理的にあらわれたものは違うもの、というような話 たとえばそれは短歌を作ったり文章を書いたりすることにも通じるのかなあと思いつつ聞いていた




映画 キングスマン:ファースト・エージェント

・・・・・

KANJANI'S Re:LIVE 8BEAT(宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ) 1/23 18:00

  • KANJANI'S Re:LIVE 8BEAT ひとりずつの挨拶のとこ、「観に来られた人も、来られなかった人も、みんなで守ってきたエンターテインメントだと思うんで」って言うまるちゃん、大好きだった
  • 「わがままなんですけど、もう一度拍手聞かせてください」って言うやすくんと、たくさんたくさん現地で拍手を送ってくれた方たち、も、めちゃくちゃよかったな〜〜… 拍手、一度は直接届けられなくなったものなので 今だって難しいこともあって でも今届いている、届けてくれているなって
  • 「言ったじゃないか」はじまる直前の まだまだ盛り上がれんのか、って言って、拍手が返ってくるのを聞いてから、うっすら笑うまるちゃん めちゃくちゃに格好よかったな 目ぎらぎらさせて、ゆーっくり唇を動かして笑ってみせるの
  • いつもにこにこして、明るくてやわらかい雰囲気のまるちゃんも、本当というか、それも彼の一面なのだろうけど、同じようにひたすら冷静でドライな丸山さんもいて、ふっとそういう部分が覗くと、どうしようもなくなってしまう
  • まるちゃんにしろふかざわさんにしろ、とにかく普段はやさしい、ふわふわしている、と言われる雰囲気のひとの、舞台にあがったときぐっと立ち上がってくるものというか、生々しくて少し怖くなるくらいの、このひとはここで生きていくひとなんだ、という感覚にとても弱い
  • 8BEAT配信 臨場感を味わえる音声モード、ファンクラブ会員限定だったけど、あれめちゃくちゃよかった ライブで聴いてる音だ!ってなった ちょっと反響してたりとか、特効のが目立って少しあとからメロディが聴こえたりとか、決してクリアではないんだけど あの場の音がすごーく好きなんだよなって
  • 曲だけをきれいに聴くなら音源でいいんだろうけど 爆音に耳がぐわんぐわんしたり その場のざわめきとかも拾ったりする感覚は味わえなくて 曲中のあおりとか歌詞を変えて歌ったり、そういうの込みで歌を愛すのとおんなじかんじで ライブでの音、が好きなんだな〜とあらためて思ってた




2月

映画 フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

  • 画面構成と色、美術が好き あまり深く考えずにただただおしゃれだなと思いつつ観た カラーとモノクロ、アニメも一部混ざっていておもしろい 程よくドライでどことなくおかしみがある雰囲気
  • 映画館の画面で観るのがいいんだろうな〜と思いつつゆっくり気になったところを巻き戻したい…という気分にもなる 活字を読むときに感じるもの、を映像にするとこうなるのかな 映像で見ているんだけど読みたいなって気にもなる とはいえあの映像を活字化するの難しいだろうな…


描くひと 谷口ジロー展(世田谷文学館

  • 原画の枚数がかなり多く、かつすべて緻密かつ丁寧なので圧倒される 「何でも漫画にしてみたい」とご本人が語った通り、何でも描ける、描こうとしたひとだし、何よりそのための知識や技術、努力が凄まじいんだろうなと強く感じた
  • 対象を捉える視点の確かさ、正確に描き出す力、がものすごくて 人や動物、自然、人工物、食べもの、どれも どうやったらこう描けるんだろうと思いつつ見た あと漫画原稿を見ながら、言葉にならない部分の表現、その場の空気感、がすごく好きだなあと思った




セタブン大コレクション展 PART I ふかくこの生を愛すべし(同上)

  • 閉館が迫っていたのでこちらはわりとざっくり…展示物がかなり多く、きめ細かい説明もついていたのでゆっくり時間をとって見られたらよかった ムットーニのからくり劇場を見られてうれしい


ブロードウェイミュージカル ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(EX THEATER ROPPONGI)2/13 13:00

  • ライブをしながら回想していくようなつくりで面白かった 歌と劇とが自然に入り混じっていて見やすい 丸山さんもさとうほなみさんも本当に素敵、登場シーンからぐっと引き込まれた
  • ヘドウィグの求めるカタワレって何なんだろう、結局見つけられたのかな、苦しくて悲しくて怒りでいっぱいで、ぐちゃぐちゃになってるヘドウィグを抱きしめてくれるひとはいるのかな、と思いながらずっと見ていて 自分を認められなくて何にも許せなくて、ってそういうひとの救いはどこなんだろうって
  • 最後のシーン、ふたりが立つところ、あれはヘドウィグとイツハクなのか、生身のヘドウィグとこうありたかったヘドウィグなのか、とか カタワレ=愛が欲しくて仕方がなくて、誰かを必死に求めて、その度傷ついて、でも自分ひとりでは嫌で…ってそういうヘドウィグが 見ていてつらいけど愛おしくもある
  • あともうほんとに 舞台に立つ丸山さんがめちゃくちゃに好きで ばちんとスイッチが入るかんじ、怖いくらいの切り替え いつものまるちゃん、じゃなくて その舞台に生きるひとにどっぷりと浸かるかんじ どこか遠くに行ってしまったかんじ をひさしぶりに真正面から浴びて本当にくらくらした
  • 凄みというのか ぎらぎらして、言葉を選ばずに言うとちょっといっちゃってるような そういう雰囲気があるなあと思って そういう切り替え、スイッチが入るとびっくりするくらい普段と違って 生の場、舞台上でぐっと強く感じさせるもの、を持つひとだなあと思う そういうひとが好きなんだろうな…



土田圭介 鉛筆画展 心の灯り(武蔵野市立吉祥寺美術館)

  • 生で見る筆致、描き込みの緻密さ どれだけ見ても見尽くした気がしなかった 幻想的な世界観は生で見た方がより強く感じられるようにも思う 「行方」をラフと見比べながらかなり長く見ていた



浜口陽三 終わらない情景(同上)
萩原英雄 色に浮かぶ(同上)

  • 浜口陽三が銅版画、萩原英雄が木版画で、企画展の鉛筆画と見比べられてよかった 線や色を重ねていくのはどれにも通じるけど、出来上がってくるものの印象はかなり異なるのでその違いも含めて 原版の細かさに圧倒される




3月
Miquel Barceló ミケル・バルセロ展(東京オペラシティ アートギャラリー)

  • 色と形のエネルギーに圧倒される 立体だけでなくほとんどの絵画にも凹凸があって、飛び出してくるように見える スケッチなどはまた違うけれど、やはり鮮やかな色と脈打つような形が目を惹く
  • 「飽くなき厳格」もよかった 焼きつけるように見た(これは撮影不可)
  • あと立体がどれもおもしろかった 立体も絵画も、どことなく不気味に思えるモチーフ・生と死の気配を感じるものが多かったけれど、色と形の力強さからか、陰鬱なかんじはしなかった むしろ見終わって元気になったかもしれない



project N 85 水戸部七絵(同上)

  • はじまりの作品に書かれていた「I am a not Object」という言葉の強い手触り 厚く塗り込められた絵の具や、キャンバスの中に組み込まれたもの 作品からどっと流れ込んでくる意志の強さにくらくらした


本城直季 (un)real utopia(東京都写真美術館

  • ほんものを撮っているのに、写真の前に立つとそれが揺らいで、すべて作りものに思えてくる 切り取られた街、たとえば東京は、自分が知っている姿であって、どこかに自分はいた/いるのか、と思うとより一層足元がぐらつく
  • それでも無機質なかんじはしない どこか温度はあたたかにあって 撮るひとの目線や意識によるものなのかな ただの景色、物質、ではなくて 人や動物がそこにいる、そのままを写して 見る方も記録された中にいるものの気配を感じる
  • 本城直季さんの写真、「翼の王国」での連載を飛行機に載る機会があると読んでいて あの誌面、限られたスペースの中で見る方がより一層作りもののように思うな、と考えていた 展覧会で見た写真は大きいのでその分気配を強く近くに感じたのかも



映画 おそ松さん
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4月

映画 おそ松さん 大ヒット御礼舞台挨拶ライブビューイング 4/2 9:00上映回後

ADAM at 10th Anniversary Live at Blue Note TokyoBlue Note Tokyo)4/2 16:45

ダミアン・ハースト 桜(国立新美術館

  • 展示室に入った瞬間からぱっと空間が明るくびっくりする 開けた場所でぐるりと大きな絵に囲まれるので、実際にお花見しているような感覚になる 離れて全体を見るほうが個人的にはより好みだった 写真だと雰囲気は伝わりにくいかも



特別展 宝石 地球がうみだすキセキ(国立科学博物館

  • 原石、宝石、ジュエリーがぎゅっと集められていて見ているうち感覚がよくわからなくなってくる
  • 第4・5章で展示のあったジュエリーにはとにかく圧倒された 怖いくらいの美しさ


滝沢歌舞伎ZERO 2022(新橋演舞場)4/30 12:00
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5月

浪花節シェイクスピア「富美男と夕莉子」(紀伊國屋ホール)5/7 17:00

  • 全編大阪弁で進行するのとか演出、舞台設定が好きなかんじ 衣装とかステージ全体が赤基調だったり和物っぽさがあったり 演出として結構メタな視点が入ってくるのも好き 気楽に笑えて、でもロミジュリってバランス
  • ロミジュリ自体は割と感情移入できないというか報連相ちゃんとしてって思ってしまう人間なのであれなんだけど、その点メタ視点で話したり小気味よく突っ込んだりっていうのがあるのはすごく見やすい あと大阪弁で語られると感情が掴みやすくなってよかった
  • シェイクスピア自体が元々あるすごく長い話を縮めて短い期間の話にして、大衆が楽しめる娯楽にしていて、みたいな話をすごく思い出した

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  • 富美男と夕莉子のパンフ読んでたらわりとこういうかんじの話が出てたので 観たときにあった感覚としてやっぱり近かったのかな〜となってる シェイクスピアよくわからんってならないというか、すごく触れやすかった
  • この数年何かしらのロミジュリを観てるんだけどあんまり悲劇とは思えないというか、当人たちからしたらまあ嬉しくも楽しくもない結末ではあると思うんだけど、見ている側としてはどうにもならなくて全部悪手にしかならずゴロゴロ転がり落ちてくかんじはいっそ喜劇にも近いよなと思うし、今回は特にそうだったかな〜 単なる悲劇ではないんだよなというか 当人たちがああなるのは精一杯やった結果で 多分自分たちの判断を後悔はそんなにしていないだろうし 周りが結果を見てどうこう言うだけというか それを観ている観客からするとさらに「物語」になってしまっているから まあ娯楽よね
  • 娯楽、結末がわかっているからこそ楽しめる、みたいな 元がほんとコテコテの物語なんだな〜と思ったりした 大阪弁で語られるあの雰囲気とか演出のかんじがまたそれに合ってて パンフにあった「当時のシェイクスピアの楽しみ方ができないか」ってお話、なるほどな〜と思った


TOCOJAWS 2022(服部緑地野外音楽堂)5/14 15:00

  • BRADIOさんちゃんと聴くのほぼ初めてだったんだけど めちゃくちゃ楽しかったし格好よかった…!!1曲1曲ずーっと楽しいが更新されてくかんじ ぜんぶよかったな〜 しっとりめの曲も好きだった…あとからちゃんとCD買って聴きたい
  • あと曲ごとに結構振りがある?のかな 手振ったり回したりいろいろ あれ楽しい〜まわりのかた見つつできるとうれしい 途中で気付いたけどえいともライブでのそういうファンが一緒にできる振りがめちゃあったのでわたしはそういうのが心底好きなんだな…染み付いてる…
  • toconomaのみなさんは ゆるやかおだやか〜に登場しつつバチバチっと明るめの曲をきめていって 野外の開放的なかんじとあいまってめちゃ気持ちよかった! 新曲なんかすっごい好きだったな また聴きたい〜
  • BRADIOさんがtoconomaさんの曲を途中に挟んですっごいウワー!!てなったし それを受けてtoconomaさんがアンコールにその曲を入れてきたのもよかった…


日食なつこ ツアー 蒐集行脚(LINE CUBE SHIBUYA)5/20 19:00
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流麻二果「その光に色を見る Spectrum of Vivid Moments」(ポーラ ミュージアム アネックス)

  • 最初は色が強く思ったけど、近くでよく見ると、全体の印象としてはむしろ淡い 鮮やかな色は高いところから差し込む光みたいだな、と思う 一筋なんだけど印象に残る
  • 「⼥性作家の⾊の跡」シリーズがとてもいいなあと思った 色を塗り重ねた下に元になった絵がゆらいで見える 今見ている絵としては色の重なりが主なんだけど、その向こうにあるもの、も確かに見ている感覚 井上照子「作品B」を元にした絵が特に好きだった


・・・

ビバラ!オンライン 2022 <5月1日(日)公演>

toconoma ライブ(5/28 Spotify O-EAST



6月

TOPコレクション 光のメディア(東京都写真美術館

  • 作品から受ける印象がどれもずっしりしていた 現物で見たからこそというのもあるのか 言葉にしにくいのだけど、幅広い表現を感じられてよかった ロール・アルバン=ギヨー、佐藤時啓、スーダン・ダージェスの作品が好き
  • 今回は難しかったな〜というのが正直一番に来たなあ 作品自体も結構抽象に寄っているものが多かったり その作家、作品が作られた背景や技法が解説を読んでもほぼわからなかったりで 知識不足としか言いようがないんだけど
  • ただその中でも 目にしたときにこの雰囲気は好きだなとか、この色づかいはいいな、と思うものがあって わりと早々にそういう見方へ切り替えてふんわり見た


てなもんや三文オペラPARCO劇場)6/11 18:00

  • 戦争や政治に対する目線がより足されてるのかなと思って、この時勢を重ねて見るところはあった どん詰まりのところまで行くと突き抜けて祝祭のような雰囲気になるのは、同じ鄭義信演出の「泣くロミオ〜」でも感じて、とても好きな要素
  • 考えていたよりずしんと来るかんじはした 正直なところ感情移入できるキャラクターがいないのもあってか、途中までどう見ようか定まらなかったんだけど、終盤にかけてぐっと引き込まれたかんじはある
  • 結構戦争の話が強かったなって気がして それ自体はいいと思うんだけど、最後にどばっと出してきたな…って印象は拭えないかも あとそこに重きを置くなら、そもそも女性役を男性が演じるって意味があんまりわたしは感じ取れなかった
  • 別に女性役を男性が演じてもいいし、それ自体についてどうこう言うつもりはないんだけど、なんで置き換えたのかな?っていうのがよくわかんなくて
  • 前半の、ポールと両親が言い争うところとかは、丁度プライド月間だし、今見る意味があるようにも思ったけど、そこから掘り下げるわけでもなかったので… 差別のこととかも書きたいのか、戦争の話なのか、が掴めないというか、どっちも薄まっちゃう気がしたのかも
  • 終盤で好きだったところポールとルーシーがもぐもぐコッペパン食べるのと、マックとブラウンが握り飯食べるの どっちもおかしみがあってよかった 握り飯は情けなさもめちゃくちゃあって あと戦争の話とも通じるのかなとか
  • 食べたくても食べれない人が大勢いたろうし、とか 餓死の話も出てたので…戦争に行ったふたり、とみれば、あの場面で食べるならコッペンじゃなくて握り飯だろうな、というのはバリバリ主観だけど
  • 全般に食べものが出てくるお話とか描写とかがすごく好きで 今回もそれを強く感じたな 誰かとものを食べるのってある程度その人を信頼してないと難しいというか、親しいからこそ一緒に食べられるのもある、逆に食べて分かり合うこともある そういう感覚がお話の中に出てくるとすごくうれしくなるというか、好きな要素なんだと思う
  • マックがポールにお前はすぐにおれを忘れる、みたいに言うところがあったのと それを言われたしばらくあと、ポールがおれは忘れない、みたいに返すんだけど 忘れる/忘れないの話だ…と思ってた 好きな要素
  • あとポールの母親がとにかく、マックが処刑されるところに立ち会わないと、見届けないと、と言って ぜんぶ見せんの酷じゃない?って最初思ったけどあれも見て覚えておけってことなのかな〜とか 見ないと本当かどうかはわからないから、ちゃんと見ておくんだ、その上で忘れないんでおくんだ、ってことなのか 見ないと信じない、は聖書に出てくる話か 主の復活をこの目で見ないと信じない弟子 ここまでいくと話が飛びすぎてるけど


serial number07『Secret War~ひみつせん~』(東京芸術劇場シアターウエスト)6/18 13:00

  • 戦争と科学というものが題材としてあるからずしんとは来る けど、堅苦しさはないし、他人事ではない、遠い世界の話などではない、と思いつつ観た
  • 学ぶ意欲や好奇心を持つことと、人として痛んだり苦しんだりすること 劇中にあったような出来事は、戦時下だからではなく今でも起こり得ることだと思う そういう人の心の動きはある 何が正しい間違っていると一括りにできないものはずっとある
  • 今回観たのは考えることをやめなかった人たちの姿なんだろうなと思う 科学というものに惹き込まれて、戦争の最中にいてもその魅力を追ってしまうのもそうだし 女性だからという理不尽な視点に絡め取られていても、それをただ是とせずにいようとしたり
  • ただ どれだけ考えていても、その考えが及ばないところもあって、たとえば研究所で働く女性たちは自分が戦争に関わっているという自覚はほぼなかったろう そしてそういう、本人だけではどうしようもない無自覚というのは、今だって有り得る 自分もそうなる、そうなっている可能性はある
  • あと 戦中の女性に向けられる視線や彼女たちの立場に理不尽さを感じたり苛立ったりしたけど、根本は変わっていないよな、とも思う 彼女たちが、自分たちが少しでも前に行くことで後に続く女性たちがもっと前へ、という話をするところがあるけど その希望と、変わっていないことへの虚しさが両方あった
  • serial numberの舞台は去年から観に行っているけど対話の描写が好き 今回は「確かにそうだね」というように相手の話を一度受けて、それから自分の話を続ける、というかんじを強く受けた 科学、まだ知らない物事、に惹かれてよく知りたいと思う人たちの対話だからかな 知ろうとする わかろうとする 決めつけるのではなくて、どうして相手がそうするのか、ということを、言葉や表情や肌で感じようとする という手ざわりがある のかもしれない


「写真家・平間至の両A面」~アー写(アーティストの写真)/エー写(営業写真館の写真)~(FUJIFILM SQUARE)

  • 今にも声が聞こえてきそうで、次の瞬間には違う表情をするんだろうな、動きがずっと途切れず続いているんだなってわかるかんじ 見ていると元気になってくる
  • アーティストの写真も営業写真館の写真もどっちもよかった〜個人的には写真館のほうがより好きだった 楽器を持っていたり、書きものをしていたり、仕事道具と一緒に写ったり、どういう人なんだろう?どういう会話がされたんだろう?っていろいろ想像したくなる



写真家エリオット・アーウィット作品展「観察の美学 筋書きのない写真たち」 (FUJIFILM SQUARE)

  • すごく好きなテイスト 構図がツボなのかな さらっとしてて、そこ切り取るんだ?みたいなところもあって 何気なく写されたかんじがかえって、背景?物語?を想像したくなる
  • 平間さんの写真展のあとに見たのもあって それぞれ違うからおもしろかった 被写体を見ている周りもそのまま撮るというか それも含めてひとつの構図になってる作品が結構あって 何を見ていたのか、何が写したかったのか、ってじーっと見ているうちいろいろ考えられて


・・・

toconoma ライブ(6/19 KYOTO MUSE



7月

特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」(日本科学未来館

  • 考えて動くことが出来るロボットと、時々何も考えられなくなって動けなくなる人間の自分って、と思ったりした ある一面では確実にロボットの方が優秀 でもロボットは人間ではない その違いって?
  • たとえば体をほとんど作り替えてしまったとして、その状態はロボットに近くなるのかとか、物理的な観点から人間/ロボットの違いについて考えることが今まであんまりなくて、それが出来たのがおもしろかった
  • あとは精神的な面だと、AI美空ひばりのように、亡くなった後に本人の意志とは関係なく何かを語らせられることの是非とか 個人的には自分が死んだ後にそうされるのは嫌だなと思うんだけど、でもそうして残るのがいいと感じる人もいるだろうしなあ
  • いろんなロボットが展示されてて実際に触ることもできたけど、個人的には弱いロボットがすごくいいな〜と思ってた

www.icd.cs.tut.ac.jp


映画 メタモルフォーゼの縁側

  • 元々原作が好きだったのだけど、映画もとってもよかった〜 うららと雪さんのやりとり、言葉にされる/されない感情、ゆらいでつながっていくかんじ 漫画のいろんなシーンが差し込まれて物語とリンクしていくような感覚は原作より強く感じたかも
  • あととにかく好きなものを好きな人とたくさん喋りたくなる うららが本を作るとこ、すごーくよくて 何かを作るのもやめたくないなって思った
  • 家の雰囲気、描写、もめちゃくちゃ好きだった 映像がつくことでより鮮やかになるかんじ 生活感があるものが好きだからとてもツボ


関ジャニ∞ 18祭(日産スタジアム)7/17 18:00

  • お祭りらしく、というか ほんとにずっと楽しくて、盛りだくさんのはずなんだけど時間が経つのがあっという間で ずーっと笑ってときどき泣いてってしているうちに終わっていた なんだかぜんぜん湿っぽいところが(個人的には)なくて、からっとしててすごーくよかったな
  • エイトの曲だともともとバンド曲がほんとに好きで 「ここに」も大好きなんだけど、もうなんか胸が詰まって まるちゃんちょっと苦しそうだった?気のせいかな 他の曲はそんなかんじしなかったんだけど、「ここに」は泣いてるように聞こえた
  • 曲の並びもよかった「勝手に仕上がれ」から「喝采」、めちゃくちゃ強かった ほんとに好き 「勝手に仕上がれ」の歌詞にある「終わんないで」を聴くたびぎゅっとなる 熱くて切なくてずっと大好きだと思う
  • ここから先は勝手な話 関ジャニ∞やまるちゃんは 完璧ではなくて、どちらかというとめちゃくちゃに迷走したり間違えたり嫌なこととか苦しいこととかもあって、うまくかわすことも出来ないで、まっこうからぶつかることも多かったんじゃないか、と思う 器用に生きる、みたいなのと正反対の位置にいる人 そういう人がこれを歌ってくれるってことが ぐちゃぐちゃになって、だめな自分がいることもわかってて、でもそういう自分を愛そうとしてくれるのが 自分を受け入れようとしているのが そのことにすごく力づけられる わたしもほんとにだめなところばっかりだけどどうにか生きてやると思える
  • まるちゃんの挨拶で ここにいるみんな同じ気持ちでなくてもいい でもここを、7万2千人、埋めてくれてありがとう という風に言っていて 同じ気持ちでなくても、というのが みんな同じように感じて同じようにいるなんてできないってわかってて、でも、っていうのがこの人だなあとほんとに思った


ふぉ~ゆ~ meets 梅棒『Only 1, NOT No.1』(シアタークリエ)7/18 17:00

  • 面白かった!!ノンバーバルなんだけどほんとに引き込まれる、ダンスもお芝居もどっちもすごい…表現力… あと曲がどれもしっくり馴染んで、よく知っている曲もまた新しい気持ちで聴けたりして楽しかった!
  • どの曲もすごいドンピシャだったんだけど、ジャニーズのが多めでそれがほんとに面白かった そもそもはじまりがエイトの「あおっぱな」の時点でもうだめで、エイトのライブ以外でそうそう聴くこともないと思ってたから、あおっぱなじゃん!!?てそれだけで笑えたし、改めて曲をしっかり聴くと物語へのハマり方がすごかった 青春の歌なんだよなって捉え直すかんじというか
  • あと「Real Face #2」ヤクザと揉めるシーンで出てくるんだけど舌打ちのとこがふつうにキレたヤクザの舌打ちにかぶさってて 正しい使い方してる!と思ってツボだった
  • ふぉ〜ゆ〜の「大丈夫さ」ほんとにいい曲 聴きながらちょっと泣いた よくわかんないけど大丈夫、とにかくやっていこうって思える
  • ホストクラブ同士の戦いで、一週間の総売上が大きかった方が勝ちってことになるんだけど、そのスタート月曜日にいきなりかかるのが「君の彼氏になりたい。」でほんと最高だった 歌詞と台詞フル活用で、あのみっつの台詞ぜんぶホストの皆さんが言うかんじになってる むりむりむり〜のとこもめちゃくちゃ活かされてたし 君彼ほんといいトンチキソングだな…と再認識した
  • あと戦い最終日が「夢物語」だったの、これ以上ないくらいハマってた 曲自体ほんとにいいなと思うけどあのシーンでかかるとなんか壮大さが増すというか ホストクラブ、夜の街、のギラギラしたかんじと調和するというか
  • 勝負つけるところが「キング オブ 男!」だったのもほんとに笑った キン男か〜!!ってなってからでも確かにあれチンピラ衣装だったもんな…て納得するかんじ


ダディ(東京グローブ座)7/23 18:00

  • 父親の不在、アイデンティティの揺らぎ 様々な差別が根底にあるんだと思う 主人公のことが全然掴めず(おそらく彼自身アイデンティティがわからなくてぐらぐらしている)、とにかく重たい でも2時間半があっという間だった 圧倒されて観た
  • 父親にいてほしかった 愛してほしかった いなくてよかった 父親のせいで愛されなかった 自分が父親になりたかった ぐちゃぐちゃに混ざり合ってて 父親を不要なもののとしたはずの母親が縋るのも神という名前の父親なんだよなあとも 公式サイトの神野三鈴さんのコメントを読んで腑に落ちたところもある
  • 舞台セットにプールがあってほんとにすごかった 光の陰影が映し出されてきれい 生や性の象徴でもあったんだろうなとは思う プールにしては熱い水温って羊水みたいなのかなとか
  • 衣装、特に主人公と彼の相手、母親を取り巻く人たちの衣装が色鮮やかだったのは虹のイメージなのかな〜とあとで思った
  • ダディを見てて カトリック的な考えかたがかなりあるよな〜と思ってたんだけど 家や親戚の影響でわりとそれが身近にある方だからまあまあ結びつけて考えられたのはよかったなと思う あと、こういう思考とか傾向って自分の作るものにも少なからず出てくるよな〜と改めて考えていた


津田青楓 図案と、時代と、(渋谷区立松濤美術館

  • 図案集と装丁を手掛けた本の展示が多め 図案がまったく古びて見えない 手元に置いておきたくなる装丁
  • 他作家の作品も多く見られる 浅井忠の図案もいいなと思ってたらポストカードかなり種類あってうれしかった
  • 夏目漱石はじめ同時代の作家たちとのエピソードや周りからの評価も多くあって「津田青楓が鈴木三重吉の本の装丁を手掛けたときに、三重吉がとにかくその本を気に入って、朝起きたときと夜眠る前に必ず、ほんとにこれはいい…と眺めてた」みたいな話がなんかすごいかわいかった




2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展板橋区立美術館

  • 多くの国の作家、扱う題材も様々で、絵本と一括りに言ってもかなり見応えがある また、原画を見られるのはものすごく貴重だなと改めて思った 特にミクストメディアや刺繍、生で見られてよかった
  • 印象に残っているもの:エミリー・ジョッソ「波のまにまに」、トン・ジャム「雨の夜にきたゾウ」、高橋裕次「消えた島」、「ピンクちゃん」、ティルダ・ローズ「外にいるのはいや」、「がいこつ太郎」、ロザリー・スミス「船をつくる」、「ひとつの桃、1000の桃」


たけうちちひろ「おおきいちいさい」えほん原画展(本屋イトマイ)



8月

ダブル・トラブル(オルタナティブシアター)8/6 17:30

  • 何にも難しいこと考えずに明るく観られた!1人何役?ってくらい2人でたくさんの人物を演じていて、そのてんやわんやな感じごと楽しいしシンプルにすごい… きれいに物語が収束していくのが心地よかった


蜷川実花「瞬く光の庭」(東京都庭園美術館

  • 写真と建物が調和していて、空間ごとひとつの作品なんだなあと思う 夢を見ているような雰囲気ではあるけど華美ではないというか 写真、花と何より光ってこんなに透き通ってうつるんだ、と驚く
  • 庭園美術館は元々「美術館」として作られた空間ではないから、展示するのも難しいところはあるんだろうなと思うんだけど(インタビュー映像でも建物の持つ力が強い、というような話があっておもしろい)、しっくり馴染んで美しかった




まくをおろすな!LIVE(COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)8/20 17:00



9月

装いの力―異性装の日本史(渋谷区立松濤美術館

  • 手段としてのものから風俗、娯楽になって、自己表現にもつながっていくような展示構成で、そういった視点で考えたことがなかったので面白かった
  • 森村泰昌「光るセルフポートレイト(女優)/白いマリリン」が印象的
  • 古い書物から、着物、甲冑、人形、絵画、写真、映像、漫画と本当に盛り沢山だった でもつながりは分かりやすかったなあと思う
  • 後半の展示が本当にいろいろあって、ひとつひとつ興味がわく 舞台のパンフレット展示の中に2004年のヘドウィグがあるのを教えてもらい、それも見られてよかった
  • 異性装は古い時代の物語の中にも出てくる、江戸時代とかになると物語を盛り上げる要素として取り上げられる、というような説明を読みつつ 今も物語(小説、漫画、舞台など)の中にそういう要素が出てくることはあるよなと思って 変わんないもんだな〜と考えたりもした



仙厓のすべて(出光美術館

  • 画力があるからこそユーモラスな絵も描けるんだろうなと思う 特徴の掴みかたが確かというか 特に人物の絵、対象へ向ける目線のあたたかさがある
  • 全体を通して地に足をついている感覚があって好き 聡明さと茶目っ気のバランス
  • 去年、与謝蕪村展を見たときに、そのおかしみがとても素敵だなあと思ったのだけど、それに近いものがあった 単に美しいものだけがいいんじゃなくて 生活の中のちょっと情けないところから感じるものとか
  • あれこれ書いたものの ゆるキャラみたいなのが好きなので このふわんとした筆致とか描かれる人物や動物とかそりゃツボなんだよな…と思ってた
  • 寒山拾得画賛」も好きだった 箒を投げ出して、くっついて座り込んでただ一緒にいるような 何気ない一瞬を切り取ったかんじ 添えられている禅語「詩向會人吟 酒逢知己飲」もいい




10月

日食なつこ 令和モダニズム 音声生配信 10/6 18:30

  • 配信とってもとってもよかった…!ぐっと涼しくなった日の、雨の気配がある中で聴くのに深く深くなじむ曲がたくさんで 贅沢な時間を過ごせた
  • 眠りに入る前の、ゆらゆらたゆたうみたいな心地よさがずーっとあって ほんとによかった 現地で聴けたらまた視覚からも感じるものがあったろうけど 日食さんの声とピアノとにどっぷり浸れたのもすごーくよかったなと思う
  • あと曲のバランス ゆりかごみたいな 聴いていて本当にきもちよくって 秋の夜にこんなにしっくりくるんだな、と新しく気付くところもあって すてきだった


パラダイス(Bunkamuraシアターコクーン)10/16 18:30

  • 観ている間ずっと苦しかった いろいろな分岐と答えがあって、でもそれはすべて明らかになっていないから、どれだけでも考えられてしまって楽にならない 持ち重りがする…
  • 生々しいというか、想像できてしまって、家の部分の描写が個人的にはとても厳しかったけど、人によってかなり変わりそう 最後の解釈も
  • 最後、梶はもしかしたらずっと楽にはなれないのかもしれないなと思った 終わりにできたらよかったのに でも自分でもどこにも行けないとわかっていそうでそれも苦しい
  • 実家のあの描写がほんとにじわじわきいてるというか 思い出すだけで苦しくてならないのは 梶が姉のいる弟であったからなのもあって 自分自身が(兄+)姉のいる妹だから あの立ち居振る舞いというか 家の中のありかたが見ていてつらくって
  • あの家に普段はいない人間の、居心地の悪さとか落ち着かないかんじ、ももちろんあるとは思うんだけど そういう物理的なものだけじゃなくて、どうしてもあの人は弟で 姉の、長女のあの在りかたにはなれないし たぶんわからない けどそれをどうにもできない 宙ぶらりん
  • 地雷を踏まないように 刺激しないように 言葉を探して、ふさわしい顔をしようとして、でもどこか上っ面を撫でてくみたいで、やればやるだけなじまなくって、みたいな それは姉に対してだけじゃなくて両親に対してもやっぱりずーっと手探りだったと思うけど… じめじめした空気、息の浅さ


罠(ニッショーホール)10/23 12:00

  • 最後まで真相が明かされないので観ている間ずっとあれこれ考え続けて、もはや何もかも怪しく思えてくる
  • エネルギーのぶつかり合いというかんじで、観ているだけで割と消耗した あっという間に呑まれる感覚
  • 憔悴していく原くんとなんだか悪い笑みを浮かべる高田くんをこれでもかと浴びた 何言ってもネタバレにしかならないからあれなんだけど あれ真相わかって観たらまた印象が大きく変わるんだろうな
  • ラスト、台詞も何もないところだけど、原くんの瞳が一瞬ぎらついて、そこから完全に光が消えて無になってくの、めちゃくちゃ好きだった そのひとの感情の動きがあるなあと思って


日食なつこ ピアノ弾き語りソロツアー 令和モダニズム山形県郷土館 文翔館 議場ホール)10/28 19:00

  • 日食さんの声とピアノと ずーっと透きとおっていて、のびやかで、明るくて 建物の、重厚だけど天井が高くてひらけた雰囲気もあるのか どこまでも広がっていくかんじがして とにかく楽しかった!
  • ほんとに 明るいかんじがしたんだよな〜と思って 曲によってはしっとりするもの、胸がぎゅっと掴まれるような気がするものもあるけど それでも根底には強さというか、顔を上げている雰囲気があった
  • あとセトリ 音声配信聴いていたけど改めて 秋、今この時期、に聴くのにあまりにもしっくり来た
  • これはものすごく個人的な感覚だけど Sing betterからつながる部分もあるような気がして このあたり自分のメモとかも見返したい…


山形旅行(文翔館、山形美術館)





11月

映画「天間荘の三姉妹」

砂糖ゆき原画展(本屋イトマイ)

川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり(東京オペラシティ アートギャラリー)

  • 光が本当にやわらかく、展示空間の雰囲気も好きだった 自然の大きい風景から身近なものまで、どれも等しくあっさりしていて、感情がほとんど揺れないので見ていて心地いいのかもと思う



収蔵品展074 連作版画の魅力(同上)

  • これまでも収蔵品展で李禹煥の作品などは目にしていたけど、今回また幅広く見られてよかった思う
  • 川瀬巴水の作品に出会うたび川瀬巴水!!ってなるからたぶん相当好きなんだろうな…と何回目か思う


アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで(府中市美術館)

  • 刺繍、家具、壁紙、書籍と幅広かったけど、どれもテイストが好み 繰り返しの多い図案でもくどくならないのがすごい 木版のあっさりとした風合いが好きだった





12月
映画「月の満ち欠け」

  • しんとした中で、おさえておさえて、それでも滲み出る感情の揺れ 巡り逢うことについてずっと考えている 出逢うことのしあわせは確かにあるけど もしかしたら出逢わなければって思うような残酷さを感じるときもあるのかなって




瞳に映るファンファーレ 浜口陽三の銅版画と川瀬巴水をはじめとした新版画(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)

  • 浜口陽三の作品、端正という言葉が本当にしっくり来る 全体に落ち着いた色調なんだけど真っ暗ではなくて、内側からぼうっと発光するような表現だなと思う
  • 浜口陽三、2月に吉祥寺美術館で観て印象に残っていたのでまた観られてよかった 銅版画と木版画を並べてあるのも楽しかった
  • 木版画も色調は抑えめというか、こちらは薄い布を透かして対象を見ているかんじがするなと思う


展覧会 岡本太郎東京都美術館

  • スケッチや肖像画などを見ていると、そもそも基礎がしっかりしていて、本人の表現する意思や技術がぶれないから、あれだけインパクトのある色や形も使いこなせるのかなと感じた
  • 作品の持つエネルギーがとにかく強くて観るのに力がいった…あと個人的に、作品の中だと絵より立体の方が好きだなと思った どことなくゆるキャラっぽさがあるからだろうか 撮った写真もほとんどが立体




雰囲気のかたち―見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの(うらわ美術館

  • 捉えにくくても確かにあるもの(たとえば空気、一瞬の雲の色、ものが持つ色や光、場の雰囲気など)の表現がどれも好き 自分が言葉で捉えようとしているものも多く刺激になった
  • 武内鶴之助のパステル画がとても好み
  • 若林奮は彫刻の作家だけど、ドローイングの雰囲気が好きでじっと見ていた
  • 福田尚代の作品には言葉、文字も関係しているものが多く惹かれた 言い表すのが難しくて歯がゆいのだけど、文字やページから受ける・感じる光が目に見えるかたちで置かれているような


ゴッホ・アライブ(金山南ビル美術館棟)

  • ゴッホの絵画をもとにした映像などを使って世界観が示される いわゆる絵画が順番に並んでいて、という形式ではないので新鮮だった
  • 入ってすぐのインスタレーションゴッホの絵画の解釈・再構成というかんじで こういう表現になるのか〜と思って面白かった




関ジャニ∞ ドームLIVE 18祭(バンテリンドーム ナゴヤ)12/24 18:00
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