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短歌と感想ほかまとめ

2022年 個人発行物ログ

2022年に発行したネットプリントなどのまとめ。記録としてPDF版を公開します。
発表時期の新しいものが上部にきています。

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20221010
ネットプリント「ふたりぼっちの王国」

2022年9〜10月に作っていた「ふたり」についての短歌をまとめ、新しく作ったものも加えて、計30首収録しています。
「ふたり」は元々、参加したTwitter上の企画(短歌ワンドロ)でのお題。このとき短歌をとても楽しく作り、その後にも連想して「ふたり」の短歌を作っていくうち、ある程度の数が貯まってきたので、何かにまとめたいなあというところからスタートしています。
Twitter上で出すこともちらっと考えましたが、数が結構あったことと、年に数回は短歌を紙のかたちで発表したいなあとも思っていたので、ネプリとしてまとめることにしました。

タイトルについて。2月に「alone together」というネプリを出していたので、それとも少しつながるものにしたらいいかも?と考えていました。alone togetherも意味はふたりきりだしなあという。
英語縛りでいくか、ぜんぜん違うものにするか、など考えていたのですが、結果、いくつか作った中でも「ふたり」短歌の象徴になったように感じたひとつの短歌からとって、「ふたりぼっちの王国」としました。自分でもしっくりきたのでよかった。

レイアウトは上下2段組でジグザグに。上段だけ、下段だけ、上段下段ジグザグ……とどう読んでも繋がるようにはした、つもり。これも例によって読み取りかたは個々人にお任せなので、ご自由に読んでもらえればと思います。
改めて見ると、自分の好みが分かりやすいというか、こういうふたりが好きなんだな……というかんじなんですが(若干気恥ずかしい)、それはそれとして、ひとつのまとまりが出てよかったなあと思っています。何より作っていて楽しかった。
表紙の画像はフィルム写真。王国っぽいかなと思って持ってきましたが、なんてことはない東京駅です。夕方〜夜くらいの空の色味が気に入っていました。

(あ、うつる)シャッター音のしないのがふしぎなくらい遅いまばたき
ええかっこしいはこういうとき困る 吐けない喉に指を突っ込む
にぎやかなテレビの前で泣いているおまえを抱いても混ざり合えない







20220218
ネットプリント「alone together」

2022年1〜2月に作ってTwitterに載せた6首に、もう6首足すかたちで作成したもの。
1首目から順に、既発表→未発表→既発表…という並びでした。全体として流れがおかしくないように作るのが難しくて、途中でうーーん…となっていた。
ネットプリントというか、紙の何かを作りたいきもちがわいてきて、ほぼ勢いでやったものなんですが楽しかった。紙のかたちにすること自体が好きなんだと思う。

「alone together」は「がまくんとかえるくん」から。
こういう人たちが好きなんだよなあ、と思いつつ作ったので、なんとなくどこかの2人の話のようでもある。
でも、あるひとりの人の話としても読めるはずなので、そのあたりは読み手のかたにお任せでいいかなと思ってます。

2021年発行のネットプリントが小冊子/折本形式だったので、もっと手軽かつ安く…と思い、一枚ものにしてみました。いつも通りかんたんな作りではあるんですが、すっきりまとまったので個人的には気に入っています。
また、掲載した写真は写ルンですもしくはKodakで撮ったものです。どれもお気に入り。季節は冬に限らなかった気がしますが、内容にもしっくり馴染んだかなあと思っています。

接続を探しています 輪の中にいつまでたっても入れないゆめ
身勝手な祈りだとして痛むのはこの先ずっとぼくだけでいい
大切の意味を覚える きみんちはどの部屋だって日あたりがいい







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