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短歌と感想ほかまとめ

2021-01-01から1年間の記事一覧

2020年度 お誕生日にあてたアイドル短歌

2020年の1月あたりから、Snow Manを主題にしたアイドル短歌を作るようになりました。作るタイミングや動機はバラバラでしたが、一年を通して作り続けたものもあって、それがお誕生日にあてた短歌でした。 わたしが作るアイドル短歌は、本当に個人的な思い入…

log:202103 短歌

0301 いちばんになるのはとっくに諦めて梅はひとりでつぼみを開く 根本からぼたぼた落ちる木蓮のすぐに失くしてしまう潔白 ちょっとだけ泣きたくなって目をつむる道に香っている沈丁花 0302 恐れ入りますがあなたはきらいです下記詳細をご覧ください マニキ…

log:202103 アイドル短歌

20210303 最初で最後という最高 取り返しつかないことをきみとするこの世で一度きりの祝祭 天幕を引いたぼくらは裂け目から洩れる光に目をすがめてる 喝采があなたの生のはじまりも終わりも共にありますように 20210310 名前のこと 知っているひとの名前を拾…

202103 正しい黄色

恐れ入りますがあなたはきらいです下記詳細をご覧ください さみしさはあまいかそれとも海に似て塩からいのか教えておくれ 間違ってばかりのぼくに降り落ちるミモザのいかにも正しい黄色 スクラップ工場に行く粉々になれば少しは輝けますか 忘れてもいいこと…

雑記:すすめ、すゝめ

アーティスト、アイドル、およそ人の前に立ち、その努力や才能や、人のもつ力というものを感じさせてくれるひと、に、幾度となく掬い上げられて、救われてきた。とはいえ、勝手に救われて、というか、救ってくれる対象に祭り上げているのでは、という感覚は…

log:202102 短歌

0201 取り次ぎをお願いしますお相手のことはあいにく覚えてません 「ワクさんに折り返しTEL」正しくはワクワクさんですという訂正 ・ おおあくびしてたねぱちんと目が合って照れくさそうに首をすくめる ちいさいとはじめて気付くおそろいのマスクの幅が余る…

log:202102 アイドル短歌

20210202 Snow Man 深澤辰哉 霊感のあるひと 真っ黒いものはいつでもそこにいて親しく笑い手を振っている 悲しげに泣いてるきみが見えていいものかぼくにはもうわからない 呼ぶひとは無視して進めほんとうの声なら決して聞き違えない 20210207 0205 ザ少年倶…

202101-02 ある銀河

生きるのが下手だね人とまたねって別れたあとの反芻のくせ 霜焼けになるぎりぎりの爪先で確かめている銀河の温度 おやすみとやさしく花粉を拭われたカサブランカの清潔な白 ちょっとだけ乱視が入った目で見てるそのまま写すレンズがほしい 息の根を止める手…

log:202101 短歌

1231-0103 滅んでる町に残ったスーパーで正月用のいちごを買った 暗がりの先に突然現れた郊外型のファミマでセーブ 残された時間は見ないふりをして頭痛薬だけ飲んでおやすみ 生きるのが下手だね人とまたねって別れたあとの反芻のくせ 0104 スタバには噛まず…

log:202101 アイドル短歌

20210103 anan No.2230 「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」の軌跡 #09 洒脱 洒脱のほかに何と呼ぼうか そこにいることさえ怪しくなってくる真白い肌に触れられなくて 日暮れ前、影がわずかに薄くなる中を漂うみたいに歩く 「少しだけくらっとするよ。かけて…