20210303
最初で最後という最高
取り返しつかないことをきみとするこの世で一度きりの祝祭
天幕を引いたぼくらは裂け目から洩れる光に目をすがめてる
喝采があなたの生のはじまりも終わりも共にありますように
20210310
名前のこと
知っているひとの名前を拾っちゃうせいで紙面はいつもちぐはぐ
まだ誰も言ったことない愛称でそのひとを呼ぶ 名前をつける
いちばんに気に入っているぼくの名はひとに呼ばれて振り向くときの
20210325
お誕生日おめでとうございます!
両足を取られず進め泥濘に突っ込んだって歩をゆるめるな
打て、強く 鳴り続けてる心臓の色がまぶたを染めて消えない
高らかに告げろ自分を偽らずここにいるよと叫べる場所を