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短歌と感想ほかまとめ

log:202308 短歌

0805
国道の裏に花火が上がってて欠片くらいは照らされている


0821
息継ぎの合間泣かずに済んだこと 白線だけが正しく見えて
目を伏せていち、にい、さん、で消えちゃえるタオルケットにくるまっている
ぎこちない文章を書きいくらかはまともなふりを思い出してく


0823
そのひとの話がしたいこの喉が枯れてしまったとして悔いない


0828
足元に落ちてる影は本物のぼくたちよりも近く重なる
行かないで、たったそれだけだったのに いいこのふりだけ上手になって
→行かないで、くらいさっさと言っちゃえよ いいこのふりだけ上手になって
じゃあねっていつも通りの挨拶を寄越してきみは遠く向こうへ