2023年に行った美術展は33、ライブ16(内配信8)、舞台3、映画7でした。
・上期:美術展15/ライブ6(+配信等7)/舞台0/映画1
・下期:美術展18/ライブ2(+配信等1)/舞台3/映画6
以下、感想ツイをベースに時系列でまとめています。
1月
野口里佳 不思議な力(東京都写真美術館)
・展示空間の作り、写真の色味、写真から感じる眼差しなどひとつひとつが明るく力に満ちているよう 知っていても形が分からなかったものを初めて目にした感覚が何度もあった 作品の中では「父のアルバム」「夜の星へ」が印象に残る
・たとえば「夜の星へ」の 夜、街を行くときに見る、ぶれて膨らんだ街灯の光の様子 まっすぐに、白く伸びるだけではなくて、円を描き、周りの車や人の姿を巻き込み溶かして行くような形 見てはいて、でも自分の目だけで感じているようにも思っていたものが 映像となって第三者的に見られること
・東京都写真美術館ニュース 別冊ニァイズに「気持ちがふわっとラクになる」ってあったけどたしかにそうだったなあ 個人的には2023年はじめに行く美術展がこれでよかったと思う
18祭(東京ドーム) 1/8 17:00
・ここに来るのは2019年の十五祭、東京公演以来なんだ、ってことをライブ中にふっと思い出し なんかもう気持ちめちゃくちゃになってたし名古屋に比べてやたらと泣いてしまった かなしいのかって考えるとよくわかんないんだけど
・最後の挨拶 丸山さん 無茶振りしていいですか、とことわってから「皆さん好きなことを一言だけ僕にください」と言って わっと響いた東京ドーム中の声を聞いてから びっくりしたような顔をして 思いがけないような気持ちになった、と言って顔を覆ったの ものすごく印象に残った
・本人からしたらどんなきもちになるんだろう うれしさもあるだろうけど とてつもなく恐ろしくもなるんじゃないか 自分に向けられる数万人の声、感情 自分の一言でそうしてくれる、伝えてくれる人が目の前にこんなにもいるとわかってしまうこと 喜びもあるけど、責任だって同時に見えてしまうこと
・ジャニーズメドレー ブラザービート 歌い出しのとこの「イーアールサンスー」は丸山さんなんだけど 今回発音が完全にショッカーの「イー!」で ほんとに好き勝手やってるわ………と思いこれふかざわさん見てと思った(無茶)
・あともう丸山さんほんっとに歌がうまい………安定してるというか つくづくすごいなと思った 昔はハモるほうが多かったけど段々主なところを歌うことも増えて キミトミタイセカイとかほんといろんなところを縦横無尽に歌っててびっくりする
・この曲 正直CDで聴いたときはぴんと来てなかったんだけど、ライブで聴いたらもうめちゃくちゃよくて 生でこんだけ歌ってるのか〜〜…と思って慄いた
・最近横山さんだけがウケてる丸山さんのギャグ、といって披露されたのが「顔が汚れたアンパンマンに、新しい顔だよ!と言うのに断られ続ける、悲壮感溢れるジャムおじさん」つまり「愛と勇気をなくしたアンパンマン」だったんだけど、そこはかとなく重たいものを抱えてるんだよなと思ってよかった
・丸山さんで印象に残っているのが「へそ曲がり」の「…本音じゃ怖くて仕方ねぇ」、ぎらぎらした目で歌っていたところで 他にもこういう、挑むような何かに楯突くような顔をみせるところがあったけど、大体それはすばるくんが歌っていたような 強い、強い声や響きの印象が残っているようなところだったかもしれない、と思い返す
・バンドパート宇宙に行ったライオン→応答セヨ→ここにしかない景色って続いていくのが どうしたって7人のときの、6人のときのこと、彼らの過去と今とを思ってしまって どうにも苦しかった でも本当にあそこ大好きだった 特に応答セヨとここにしかない景色って、まるちゃんと亮ちゃんそれぞれの映画主題歌だったなとかって
応答セヨ 「君が思うほどは まっすぐに歩いてこれなかったけど いつかまた会えたら」「約束という名の嘘になる前に」「追いついてみせろよ」
ここにしかない景色 「走って走って転んで 繰り返しても」「自分なりの信じた道をゆけ」「また始まる 僕らの明日が」
彼らの 7人、6人の話でもあり 彼らとファンとの話でもあると思った 本来は彼らとファンの話、の想定なんだろうけど
どうしても6人の話と感じて(十五祭が前回のドーム公演、かつ東京ドームは亮ちゃんが脱退前最後に立った場所、と思うと、7人より6人とより強く思った)ここにしかない景色が 夕焼けのオレンジ色で、でも黄色も含まれていて、ってもちろん演出効果なのはわかっているんだけど どうしたって思ってしまった
3月
あたたかい森(VINYL GALLERY)
・植物の色味、生きもののかたち、春のふわふわ浮き立つ空気、をたくさんイラストから受け取って、なんだかあたたかくってちょっと元気になった 水彩のあわい色合いがほんとに好きだったな〜 細かな部分までずっと見ていたくなる
第59回ヴェネチア・ビエンナーレ 国際美術展日本館展示帰国展 ダムタイプ|2022: remap(アーティゾン美術館)
・限られた空間、音声は小さく途切れ、壁に投影される文字もすべては追えない中で、目に見えるもの・聞こえるものから何を受け取るか、何を考えるか、よくわからない、自分には関係ない、ではなく 思考と想像を求められている(けれど現状応えられていない)感覚がかなりあった
・世界各国でフィールドレコーディングされた音が好き かなり空間が暗かったので、ぼんやりとそこだけ光るターンテーブルの側、音から感じる街や人の気配に強く惹かれた
アートを楽しむ ― 見る、感じる、学ぶ(同上)
石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 画家の手紙(同上)
日食なつこ「蒐集大行脚」(ヒューリックホール東京)3/31 19:00
・この場所にいられたことを本当にうれしく思う 2020年の春から 2021年7月、同じヒューリックホール東京から ここまで全部つながって、列に連なって なんかもう よかった〜〜うれしい〜〜〜ていうのと こんなところでくたばってたまるか、潰されてたまるかよ、ていうのが 入り混じり トータルめちゃくちゃ生きようと思ってる今 蒐集大行脚すごいな
・言葉にするのも力がいるなと最近つくづく思っていて 今日観たもの聴いたものも、今の時点で全部書けなくたって/書かなくたっていいかなあ 思い返しているだけでも充分うれしいし、そのうちに形になるかもしれない というのが現時点の心象… 体の中からぽかぽかして、今日はほんとにほっとして眠れそう
・蒐集大行脚は なんだろう音楽にふれられることの喜びであったりとか もっと大きな 何かを作ること、表現すること、味わうこと これが好きだ、こう生きたいんだって表に出すことを まるっと肯定されたような
・めちゃくちゃ個人的なはなし この1ヶ月くらいべこべこに凹んでて、ずーっと頭にもやがかかってるみたいで、ぐらついてるのは自分でもわかるけどどうにもならなくて でもそういうところから、背骨のひとつひとつがきちんと正しい位置に積み上がって、自分はこういう形だったってわかったみたいだった
4月
日食なつこ「蒐集大行脚 -extra-」(ヒューリックホール東京)4/1 18:00
・日食さんの音と、みなさんの、それぞれの音を全身に浴びて、浴びるだけじゃなくて足の先から頭のてっぺんまでひたひたに満たしてもらって、体がふくらんだ気分 ほんとにシンプルな言葉にしかならないんだけど、とにかくずーっと楽しかった…!
・3/31蒐集大行脚は引っ張ってもらう、列に連なる、という感覚が強かったんだけど、extraはその列がもっとさらに大きく膨らんで、ひといきれの中にいるような、でも苦しいことはぜんぜんなくて、まったく不安のない百鬼夜行 99鬼夜行? に加わったみたいな…
・「音楽のすゝめ」を聴いたらどうしようもなくなるだろうな、とは思っていて、やっぱりそれはそうで、特に昨日、「お前に幸あれ」のところで指を差してくれるのを見たとき、どうしたって泣いてしまった
・extraラストの「やえ」、聴きたいなと思っていていたからほんとに信じられないきもちだったし、この先もずっと好きだろう、と直感みたいに思ってた
・これまでのこと 今ここのこと も本当に聴けて、観られてよかったし この先がある 「はなよど」が待っている というのがほんとに ぽつっと灯る少し先の未来を見せてもらえてよかったなあ と思い起こしてる
・蒐集大行脚が開演してすぐ 照明がぐっと動いて客席の方がぱっと照らされるの、何か生きものがそこにいてこちらを見た感があってぞわぞわした 照明、舞台演出もいつも好きでほんとに惚れ惚れするんだけど今回もそうだった というかもういろいろ圧倒されてた
・蒐集行脚は「ミメーシス」を具現化したものというか、物語性が強くて、日食さんの言葉や振る舞いすべて含めてあの世界、なかんじだったけど 蒐集大行脚は違って、曲としては重なるところもあるけど、もっと生身のもの その時々の揺らぎもかなり出るような
・これはいい悪いじゃなくて完全に主観なんだけど今回両日とも手拍子がなんとなく手探りなかんじを受けて キャパなのか自分の席の関係なのかわかんないんだけど 声出しも手拍子も人それぞれだからこうしなきゃみたいなのはないからこれはほんとに感覚…
・今回「ワールドマーチ」を聴いて今までよりぐっと好きが増したというか、体に自然と取り込めたかんじがした 自分のなかでいちばん今までと印象が変わった曲これだと思う あと「un-gentleman」は元々好きだったけどより一層大切になった
toconoma 15th ANNIVERSARY TOUR "TOCONOVA"(LIQUIDROOM)4/15 18:00
・最高、ずーっと楽しかった 終わっちゃうのがさみしくって、名残惜しくて、でもまた絶対ライブを観に来るぞと思ってた 生ビール飲みながら延々と踊ってた ほんとに楽しかった…! toconomaのライブずーっと居心地よくてすごい
・ライブで聴いたり見たりした 音のかんじとか照明の強さとか、影のできかたとか、自分や周りの体の揺れとか あんまりはっきりした言葉にはそのときならなかった感情とかが 自分でもわからないうちにたまっていって、いずれ何かになるってこともあるよなあ だといいな と思いながら帰ってきた
映画 RRR
滝沢歌舞伎ZERO FINAL LV 4/21昼、22昼夜、23昼、29昼夜、30昼
6月
日下明個展 FROM FAR AWAY(手紙舎 2nd STORY)
光の芸術家 ゆるかわふうの世界 ~宇宙(そら)の記憶〜(福岡アジア美術館)
・床とか天井に使われている断熱材を使った作品 彫りが本当に緻密〜… 光の表現がめちゃくちゃ好きだった
アジアの近現代美術―黎明期から現代まで(同上)
「私」から問うーアジアの現代写真Ⅱ(同上)
・コレクション展がいろいろあって面白かったな〜 常設展示室の中でいくつも細かな展示に分かれてるかんじ
Snow Man 1st Dome tour I DO ME(東京ドーム)6/12 17:00
・ドームに立っている姿が 歌って、踊って、走り回っている姿が 本当に楽しそうで、うれしそうで、あんまりにも伸びやかで 彼らがここに来られてよかったなあと何回だって噛みしめてた すごくすてきなものを見せてもらったなあって思う
・最後の挨拶のときのふかざわさんが 少し遠くを見るような眼差しで、ほんとに穏やかに、やわらかく言葉を紡いでいって きちんと話し終わって照明が絞られる、カメラの画角からも外れる、その一瞬に くしゃくしゃの顔になったのを見て、なんだかもう、胸がいっぱいになった
・ちょうど前日に8.8の映像を見返していて 発表直前のふかざわさんが泣くのを堪えているような、何かが崩れてしまう一瞬前みたいな顔をしているね、と言っていたので それを思い出したのもあって余計に
・オープニング格好よくて大好きで ただこれだけは言わせてほしいんだけど 完全にオタクの見る夢みたいな映像だった カジノ舞台で深澤さんディーラーって、なに…??? 夢かな あとあれ皆の役職?肩書き?見損ねた…
・映像ぜんぶ凝ってて 特に好きだったの「僕という名のドラマ」直前?かな ひとりひとりが薄明かりの差す中たたずんでる映像で あのときの深澤さんほんっとに美人だった 腹をきめてしまった人特有の恐ろしいほどの静けさ、のようなものがあって
・ユニット Vroom Vroom Vroom、MVは博士の視点だったけど、ドームの演出・パフォーマンスは完全に作られたロボット側だったな〜と思って 作られて意思を持って動き始めたロボット、の姿なんだろうなって
・センステ真ん中にお立ち台みたいなの作って、はじめそこに入ってて 実験器具とかいろいろあるのはMVと一緒だけど、蛍光塗料?電飾?でぴかぴか骨のかたちに光る手袋して3人踊ってて なんかあの生身じゃないかんじが作られた側ぽかった
・周りにごちゃごちゃ置いてあって、剥製とか培養液みたいなの、あれ実際のオブジェと映像と入り混じってると思うんだけど、わけわからんかんじになっててMVの世界にも近いしちょっと違うかんじもあるし おもしろかったなあ
後半の台の上とかその前とかで踊ってるのは本当に好きでしかなかった
・あとあんなコントみたいなのやると思わず………ボケたがりのだてさんとまあまあ普通にボケ属性のひかるくんが揃うと深澤さんが片っ端から突っ込んでいかないとならないの笑った ちょっとお母さんぽさもある
・ゆりぐみさんCry outのラストあたり?センステでガンガン頭振って煽りあうかんじ 渡辺さんが躊躇いなくいってるな〜と思ってたらふっと我に返って、そのうちスン…て自然と距離がひらいたの、ゆり組…てなった だてさんは最初から最後までぜんぜん動じてなかったし躊躇ってもなかったので、渡辺さんだけ多分途中であっこれ涼太、ってなったんだろうな…と思った 我に返ってしまわなければ楽なんだろうけどそこであれってなるのが渡辺さんのイメージ ほんとに勝手ですみませんとは思いつつ…(ゆり組さんが煽り合ってたのCry outの前かも PPPラストらへん? センステ戻ってきて花道のスロープ?前あたりで)
・slow... → super deeper → PPP → Cry out の強すぎる流れ今思い出しても面白かった あそこまで激強なの初めて見たし、なんか好きに生きようと思って清々しいきもちになった
・アドレナリン出まくってるのか、全員頭振りまくり煽りまくりで、あと大体洋服がなくなっていた
ひかるくんは、わたしが見たときには完全に上裸で、いつ脱いだ…?となってたんだけど、一緒に入った友人曰く「自らインナー引きちぎってた」らしい 肉体美ってかんじだった
だてさんはあみあみのタンクトップ なべさんこーじくんもインナーのタンクトップだけになってた
あべふか同期は周りがほぼ洋服を失っていくなか最後までまったく脱がずにいて、ぶれない……となった
・あとCry out最後の特効が激しすぎてもはや花火大会みたいだった 景気がよすぎる かなりの音量だったので耳栓あってもいいかもしれない
Snow Man 1st Dome tour I DO ME(福岡PayPayドーム)6/18 16:00
・演出で特に好きだったとこ 「クラクラ」の、白いドレス着た女性のトルソー相手にすのそれぞれがアプローチするとこ 個性出るな〜!と思ってめちゃ楽しかった こーじくんがとにかく色っぽかった…見せかたが上手!!
・こーじくんのあの長くて骨っぽい指がズームになって トルソーのお腹のあたりから胸元にかけてするする手のひら這わせてくの 途中で服のレースに指先が引っかかるのも艶めかしくて
・これ本当にトルソーへの接しかたそれぞれで面白かった きゅってバックハグする仕草がかわいいあべちゃんもさすがだし、「存在そのものがfantasy」でちょっと観察するみたいにするだてさんもすてき
・あと深澤さん ほんっとに自分からトルソーに触れない…!最大限接触して肩に手を置くくらい…? みんな大体後のほうになると顔近づけたり抱きしめたりするのに、最後トルソー触れてもなかったの見てむしろ興奮した(?)さすが相手から告白させるようにもってくと言うだけある
・見ててつくづくふかざわさんのこういうとこ好きだ〜と思ったの「クラクラ」の、「dizzy, dizzy」てとこかな? トルソー相手だから顔部分はないんだけど、目を細めて微笑みながら、表情を確かめるように視線をやるの
たまにあの表情するなと思ってて なんだろ、相手が泣こうが怒ろうが笑おうが、全部深澤さんの手の中にある、みたいな ぜんぜん動じてない、みたいな うっすら笑って相手のこと確かめてる顔 どの表情って言ったら伝わるかなあ とにかく大好きだった〜…
・idomeで見たふかざわさん、表情も歌声もぶれない 安定感…と思ってめちゃくちゃよかった あのひといつも完全に「深澤辰哉」なんだよね… 自分はほんとに素のままだよ、みたいなことご本人は言うけど、そういうのも全部込みでパッケージされてるというか 求められてるものを100%でくれる
なんだけど だからこそ? それがふっとほどけたように見える瞬間とか 崩れかけたところとか パッケージされたものではない、おそらくは彼自身の意識していない部分、を垣間見たように思うときに より一層惹かれるのかなあと思って めちゃくちゃ感覚の話なんだけど
・こーじくんめちゃくちゃオーラあるなあと思って こちらと一瞬目を合わせてすっと外すとか、思わずどきっとするような仕草 視線の動き が本当に上手だなって つい追いかけたくなるような色っぽさがある 男性的な色気というより女性のしなやかで少し駆け引きのあるような
・これはもうめちゃくちゃ勝手な想像だけど、こーじくんが今までにふれてきたもの、素敵だなって思ったものを、柔軟に取り入れて表現していってるとして そのなかには女性の仕草や雰囲気もあるんだろうなあと で、かつそれを丁寧にきれいにトレースできるんだろうな、とか
・あべちゃんのあざといと言われる仕草も、女性の動きがベースになってはいるんだろうけど、男性であるあべちゃんがやるならどうするのが一番いいかっていう計算と変換がされているかんじ(だからこそあざといっていうのもある)でもこーじくんは変換するよりそのままなぞる方が強そう…
・渡辺さんの歌 元々めちゃ好きなんだけどidomeで聴いて改めてほんっとうに最高と思った 最初から最後まで声量落ちないし あとがなりがよすぎる…「POWEEEEER」とか「super deeper」とか
7月
2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展(板橋区立美術館)
・多様な国の絵本、表現方法も刺繍やコラージュなどたくさんあって楽しかった〜
・チケットが飛び出す絵本形式!あと好きな入選作品(パブロ・アルバレス「道」アルゼンチン)が缶バッチになっていて思わず買った
富澤大輔 写真展『平行写真』(本屋イトマイ)
劇場版アイドリッシュセブンLIVE 4bit BEYOND THE PERiOD DAY1
スローターハウス(東京芸術劇場シアターイースト)7/21 19:00
・全体として 対話と語りが重なっていくので、観るのに集中力がかなり要った 1時間半があっという間
・なるべく聞き落としたくないんだけど、いかんせん会話なので、考えているうちにどんどん進んでいってしまう さらには実際の会話と同じく話が飛んだり脱線したりするところもある むずかしかった…
・でも最後の佐恵子の台詞を聞くために来たんだなと思ったし、そう思えてよかった
・分かり合えなさがずっと横たわってある 前島と佐恵子の間にも、佐恵子と直樹の間にもあったろう 戸田とその母親の中にも
・そう、戸田とその母親… 最後の最後、母親の言った言葉、がんと頭を殴られたように思ったけど、でもあり得ると思う たとえばわたしの母も、わたし自身も、その場に立ったら口にするんじゃないか という怖さ
・分かり合えなさを引き受けることにした人と、そうでない人/目を背けたいものに向き合っている人と、そうできない(大体の人はできないんじゃないか、とわたしは思ってしまうけど)向き合えない人 だから延々と話は巡っていく ただその巡らせることに意味は必ずある、はずなんだよね ただ堂々巡りしているだけではなくて
・パンフの中に、赦しであるとかカトリック的な、というキーワードが出てきて、犠牲や原罪といった要素も含まれているかなと思った
・佐恵子はおそらく、原罪をおって生きることを受け入れる母なんじゃないか(聖母マリアは原罪のない人と言われているけどそれとは異なる)
・直樹が原罪のない存在とするなら、彼女はそうではないし、さらには直樹のような存在を意識的にも無意識的にも差別してしまう人間であり、それを罪とするなら、その罪を償うための人生として、確かに彼女はああ生きるんだろうな
・というようなことを考えてようやく公演のメインビジュアルはピエタの構図に似ているんだなあと気がついた 母子の話 佐恵子と直樹、さらには、佐恵子と前島
・前島について 分かりたくない 受け入れたくない 認めてしまったら自分は生きていけない とどこかで気付いていて、どうにか理屈をこねて、そうやって過ごしている人なのかなと思った ・それで、だれも救ってはくれなかったけど、いちばん近いところに来てくれたのが自分が殺した人の母親で 絶望でもあり希望でもあろうと思う
・舞台のつくりはかなりシンプルだったけど、背景やセットがなくても部屋や施設の様子を想像できたのが面白かった ほんとに何にもなかったのに…
・舞台全体が最終的に心理学とかで出てくる箱庭の中みたいになっていったのがすごくよかった
映画 大名倒産
国立西洋美術館 常設展
美術館の悪ものたち(国立西洋美術館 新館 版画素描展示室)
映画 君たちはどう生きるか
・前情報もネタバレも入れないで何かコンテンツを観る機会も今後ほぼないだろうからその点すごくよかった 内容はぜんぜん噛み砕けてないんだけど、宮崎駿が好きな要素てんこ盛りだな〜ていう第一印象 大体ずっとこれが宮崎駿のサビ…と思っていた
・帰ってきてからちょこちょこ解釈とか見てみたら、自作のセルフオマージュとか他の有名な絵画も参考になってるとかいろいろ出てきて、なるほどなあとは思った けどまあとにかく宮崎駿の根っこにあるものを描いていったらああなる訳だよね…
・思っていたより話は追えたかんじがした もっとぜんぜん意味が掴めないかなと思ってたけど(ひとつずつ深堀りしたらまた違うんだろうけど、とりあえず大枠のストーリーとしては、という意味で)あれ深掘りするってつまり宮崎駿その人の分析になるというか癖を暴くみたいなものか…
9月
野又 穫 Continuum 想像の語彙(東京オペラシティ アートギャラリー)
・どこまでもリアルだけど本当にはない建物や風景、描き込みやそもそもの造形・構成の細かさに頭がクラクラする 構想メモや資料も見られてよかった ただどうやって想像し描いているのかは見てもぜんぜんわからない…
谷内こうた展 風のゆくえ (ちひろ美術館・東京)
・この企画展がほんとによくて あんまりにも絵が好きで図録も買った… その場の空気まで感じられるような色合い 子どもへの書き置きも展示されていてすごく好きだった やさしくてユーモアのある人だったんだなあと思う
ちひろ 子ども百景 (同上)
・いわさきちひろさんの絵はほんとうに可憐、見ていてほわっとする あと改めてめちゃくちゃ絵がうまい…と強く感じた 子どもたちのいきいきした姿を描くのは、よく観察するのと同時に、豊かな想像力があってこそできることだなと思う
・ちひろ美術館、安曇野の方は何年か前に行っていたのだけど、東京は行ったことがなくって 以前おすすめしてもらって、ずっと行きたかったのでよかった 建物の雰囲気がとてもよい… 展示室はこじんまりしてるけど、天井の高い部屋もあるし、階段が吹き抜けっぽかったりで全体にゆったりしてるかんじ
KANJANI∞ 20FES 〜前夜祭〜 配信
・ぼろぼろになりながら観てる 大好きだ ほんとにこのひとたちが大好き
・関ジャニ∞の20周年、分かるようでまるで分からない(けど年間通してずっと何かがあることだけは明確な)スケジュールが出てきて笑い転げた 忙しいやろ!って言われたけどほんとそうだよ おもろすぎる
・ハライッパイのときの 大倉ちゃんの焼き鳥→トリキ、まるちゃんの素麺→たこ焼き、村上さんのラーメン→トリキ 言い換えと連携が見事すぎて ほんとにこういうとこが好きなんだよな〜…
・生きてる僕らも大再生も聴けてうれしくて Baby BabyとBOY'23でいっぱいになって ナントカナルサでめちゃくちゃ泣けた あとやっぱり罪と夏はあんなに楽しいのにどこか切ない
・ナントカナルサを聴きながら わたしの社会人生活はほんとにずっとエイトと一緒にあったんだなあって改めて思い返してた ずたぼろになって、それでも何くそと思って、ずーっと
・関ジャニ∞の来年のスケジュール 大倉さん「おれらに週末ぜんぶちょうだいよ」言ってたけど本気だな……と思った
10月
天翔ける風に(東京芸術劇場プレイハウス)10/7 18:30
・太鼓と津軽三味線メインの音楽がとても好み 生で耳にする音楽と歌、全身を使った表現に圧倒される
恐らく自分に近いのは志士や民衆のずるさじゃないかと思った 誰が立ち上がるのか、ええじゃないかの先頭に立つのは誰か、という
・「罪と罰」には西洋の宗教観が反映されているとして、舞台を幕末日本に移す時点でそういった考えかた、ものさしでは語れなくなるよな…とあとから思い 後半わりと急に赦しの話が出たような気がしたのはそのあたりによるのかな
・恐ろしかったのは英と智の関係かもしれない 関係というより智の考え方だろうか 智の自己犠牲的な奉献は愛であるかもしれないけど、自分がどうしたいかを自分で決めているようで、結局は英や家族のためというそれらしいお題目を述べているだけのようにも見える ひっくり返せばすぐに人のせいにできる…
・あと智と溜水の関係がよくわからなくて消化不良になっている
イン・ビトウィーン(埼玉県立近代美術館)
・ジョナス・メカスの作品を初めて見たけどとても好みだった 映像、場面の映し方や切り取り方に、ソール・ライターの雰囲気を少し思い出す
・林芳史の作品、意味をとるよりも、色や滲みの具合が好きで見ていた ものの輪郭が淡い
MOMASコレクション(同上)
永井天陽 遠回りの近景(同上)
映画 ジョン・ウィック:コンセクエンス
11月
柿崎サラ原画展(本屋イトマイ)
映画 ゴジラ-1.0
・ゴジラのテーマ曲…と言っていいのか?ゴジラ・ゴジラ・ゴジラがやってきた〜のあのメロディを聴いたとき謎の感動がある
・戦争絡みの話なので、戦争経験を美談にしたり、明言化されないものの確実に求められている自己犠牲や同調圧力のことを全くなかったことにしたり、というのは避けたいんだけど(対ゴジラの作戦に当たる人たちの中には多分、流されていた人もいるよな、という意識は捨てずにいたい)
・それはそれとして、仕事・やるべきことに精一杯向き合う、誰かが貧乏くじを引くしかないならせめて自分で選んで引く、といった意思や態度は、自分が社会人生活を送る中で意識していることにも近く、あの作戦にあたった人たち全員頼む、報われてくれ……と祈りながら観ていた
木下千春日本画展 ~はじまりの夜、幻想の羽衣~(佐藤美術館)
・日本画って一体…??てなる「萩」という作品、屏風?障子?に絵が描いてあってそれがまた緻密…他の絵も布に描いているものがあったり素材感もおもしろかった