えらかった、がんばったねと言うかわりわたしはわたしの頭を撫でる
コンビニで偽のフレンチクルーラー買えば案外悪くない夜
さみしい、と聞かれてべつにさみしくはないなと思う 強がりでなく
(改作)さみしい、と聞かれてやっと孤独だと初めてわかる強がりでなく
「ゆるキャラ 詰まる」で調べたら出てくる画像に生かされている
いい声、と思った瞬間ギター弾くひとも笑った いいよね、今の
階段の途中で温度が変わったねここまでは春ここからは梅雨
(改作1)階段の途中で温度変わったねこの先梅雨がお待ちしてます
(改作2)階段の途中で温度変わったね生あたたかい梅雨とハグする
わるい夢食べてる獏の背を撫でるどうかお腹は壊さないでね
来世にはイージーモードの実装かチート設定つけてて欲しい
すり減らすものもそのうちなくなるよないならないで気が楽だろう
移り気と言われる気分はどうだろう軒先にある紫陽花は白
いつくしみふかき友なるイエスはと歌う度あれ、友か、と思う
よかぜっていい名前だね呼ぶたびに夜風が頬をくすぐっていく
ファインダー覗けば笑うきみがいてずっとそうしていてよと願う
何てことないかのように渡される無造作な愛、ひまわりが咲く
見えるかな、昼から夜に切り替わる境目はそこなんだよね これは内緒ね
色水を溶いたみたいに見えるでしょ?そこが境目、昼と夜のね
夜七時近くの地上へ這い出せば世界が白くなっていたバグ
こんな味だったんだっけシリアルの食品サンプルみたいな硬さ
苛立ちをスマホの画面に打ち込めばやけにポップな絵文字にされる
さみしいと言わないひとだと知っていて遠くを見てる目がすきだった
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辿り着く場所を知りたい知りたくないあらすじのないままに生きたい
正解が何であるかはわからない日々のこわさに足を取られる
ことごとくうまくいかない日々にいて泣くことさえもうまくいかない
押しつけてばかりでごめん笑ってて楽しくあってどうか生きてて
糸がもしわたしを吊っているのなら断ち切ってくれもう踊れない