もう嫌だってどんなに強く思っても腹は間抜けな音を立て鳴る
深夜までやってる店の明るさに帰る夜道が照らされている
ラーメンと炒飯大きく口を開けばくばく食べる泣かないように
美しいものは幾らもあると知る部屋の窓から見る昼の月
しょうがない、しょうがないって諦める言葉ばかりで息ができない
大丈夫まだ平気って言い聞かす呪文はいつか効かなくなった
壊れてくものがこわいよこんなにもいつも通りの見た目でぼくら
春っぽいにおいがしたねちょっとだけ湿った土の手触りがある
ベランダにまっしろい月「見える?」って電話で聞いてみたら笑った
御御堂の古びたガラス越しに見る昼の光を愛していたな
いつかまた、いつかまた、と繰り返し復活祭も終えてしまった
祈りならいつでも出来ると言う祖母のようにはきっとなれないわたし
朝起きてご飯を食べて働いて生きていくってたまに困難
ときめきは抱えておくと毒になる星のかたちに換えて飲み込む