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短歌と感想ほかまとめ

第1回上+下のこと(感想)

X(旧Twitter)での企画「第1回上+下」に参加しました。せっかくなので、皆さんの短歌について感想を書きたいと思います。(あいにく全作については触れられていませんがご了承ください…!)
こちらの企画については、今現在ネットプリント配信中です。詳細は、主催である碓氷さんのポストをご参照ください。



まんまるの月が僕らを照らしてて(遊佐さん)

まんまるの月が僕らを照らしてて一緒に笑う 何度目の戀(増田貴久/あきさん)

「戀」と旧字体を使われていることで、印象に残るなあと思いました。
「恋」と書くよりもう少し情感が強くて気持ちが乗るかんじがする。
でも「一緒に笑う」という明るさ、朗らかさもあって、バランスが素敵。

まんまるの月が僕らを照らしててはじめて影を重ねた2秒(宮舘涼太/独活部さん)

ロマンティック…!と思ったところでだてさんのお名前を見て、なるほど!!となった短歌。
その人らしさが強く感じられて、すごくいいなあと思います。

まんまるの月が僕らを照らしててきれいやねって声を待ってる(向井康二/しま)

まんまるの月が僕らを照らしてて「綺麗だね」って言っていいよね?(阿部亮平/わらびもちさん)

似たアプローチだと思うのですが、対象にしている人が異なっているのもあり
主体をどこに置くか(アイドルかそうじゃないか)などの違いが出るのが面白かったです!


甘いもの、お酒も許せる免罪符(ぺちかさん)

甘いもの、お酒も許せる免罪符あなたと同じ罪を被れば(正門良規/昨さん)

甘いもの、お酒も許せる免罪符むくんだ俺も愛してるやろ?(正門良規/遊佐さん)

こちらは同じ人を主題においているけれど、アプローチが異なっている短歌で、
そういった違いも楽しかったです。
でも「同じ罪」と「むくんだ俺“も”」というのは、どこか通じ合っている気もする。
その人のどういった面にフォーカスするか、どこに魅力を感じるか、が似ているのかな。

甘いもの、お酒も許せる免罪符花火を遊ぶ白い指先(深澤辰哉/わらびもちさん)

情景描写が美しいな~と思って好きです! 深澤さんの白い指と花火、とってもきれい。
なんとなくですが、ファン視点で、花火をする姿をMV等で見ながら
甘いものやお酒をとる…といったシーンが浮かびました。


ただ起きるだけの日だった去年まで(車掌さん)

ただ起きるだけの日だった去年まで手帳に増えたバースデーマーク(SixTONES/残星さん)

わかる!!と思わずうなずいた短歌。好きな人ができると増えますよね。
対象が「SixTONES」とグループ単位なのもいいなあと思いました。本当に人数分増えるかんじが…

ただ起きるだけの日だった去年まで君が世界を塗り替えるまで(なし/偏頭痛さん)

あざやか!誰かを好きになったときのことが、難しくない言葉で、
ぱっと言い表されていてすごく素敵だなあと思いました。

ただ起きるだけの日だった去年まで今年はカウントダウンしようよ(阿部亮平/独活部さん)

ファン視点ではなくて、アイドル視点と思って読みました。
「カウントダウンしようよ」と言ってくれるのが、あべちゃんだ~!と感じて好きです。


「大丈夫」繰り返す日々 強がって(古迫ねねさん)

「大丈夫」繰り返す日々 強がって生きてくための明日の約束(松村北斗/残星さん)

「明日の約束」がいいなあと思って…約束があるからどうにかやっていけるんですよね。
ファン視点でもアイドル視点でもどちらでも読めるかも、と思いました。

「大丈夫」繰り返す日々 強がってきた先にいるあなたと未来(Aぇ! group/遊佐さん)

「強がってきた先にいる」、という繋げ方がめちゃくちゃ好きです!
「あなたと未来」もすごくまぶしい……本当に救いというか、光になっているんだなあと強く感じました。

「大丈夫」繰り返す日々 強がって君がうたって本当になる日(正門良規/昨さん)

「本当になる」が大好きです…!
ぱっと目の前が開けるような、一気に世界に色がつくような、そんな印象がありました。



碓氷さんの企画「第5回 上×下」にも参加させていただきました。その感想はこちら。
hashi-716.hatenablog.com




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その他ご感想などあればお題箱まで。
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