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短歌と感想ほかまとめ

log:202005 短歌

食べちゃうか、食べちゃおうって思いきりナイフを入れる夜のキッチン

まだ青いかんじがするねクリームに埋もれるメロンの冷たいかたさ

気付かないうちに終えてた春のこと考えながら食器を洗う

‪古ぼけた毛布を撫でたときみたくひとつも傷付かなくていいよ‬

取り落とす想像だけで充分で結局元に戻される皿

熟れすぎたにおい全身ずたずたにしてやりたくてバナナを刻む

麦わらを飛ばないように押さえてる指の隙間を抜けていく風

さみしいと言えればもっとよかったね喉の奥には重たいしこり

生きていることとか大抵分からなくなるからすぐに眠ってしまう