つめたい色をした湖に入る湯船に沈むみたいに軽く(ほんとはしににいくというのに)
ああなりたいこうなりたいってガワだけの理想語って結局は寝る
なんにもできないと思い知るいつもそれで正直ほっともしてる
思いつく限りの不良夕飯を無視して腹に詰め込むマック
すぐそばに人の体温確かめてカウンター席中ごろ座る
たぶん肉これはバンズであれは芋儀式みたいに口を動かす
吐き出した呼気が油の気配帯びうすく驚く生きていること
食べ終わり(終わってしまい)席を立つ誰とも口をききたくはない
鍵をする思い出したくないものに触れずにいればないのとおなじ
目をつぶる毛布を頭までかぶる手品みたいに消えたらいいのに
まちがえた、ことだけちゃんとわかっててどうにもならず死ぬかとおもう