scrap

短歌と感想ほかまとめ

log:202202 アイドル短歌

20220216
SnowMan 目黒蓮
お誕生日おめでとうございます!

目立たない色やかたちの星たちも光年先に生きていること
ぶれんな、と繰り返し言う 吐く息が遠く流れていくのを見てる
歴然とした差があっても走ってくゴールポストは輝いている
f:id:hashi_716:20220301195237j:plain



20220227
Snow Man 深澤辰哉
Gina表紙

まっさらな顔して嘘か本当かわからないこと教えてくれる
悲しみも怒りも愛も薄紙に包んでしまう細い指先
伏せられた瞳は深い色をしてさざなみさえも隠してしまう



20220228
J31Gate 第24回「人」提出作
Snow Man 深澤辰哉
人生のどこかできみとすれ違う 眇めた瞳に日が差している

テーマ「人」を受けて、アイドル全般を主題とした短歌にするか、どなたか個人を主題にするか悩んだのですが、今回ひとつの区切りとして、やっぱり自担の短歌を作っておきたいなあと思ったので、このひとを主題に持ってきました。
物理的にも、ファンになるという意味でも、人生のうちで出会う機会はなくても、アイドルも同じ時代・世界に生きる人間なので、もしかしたらどこかですれ違うことはあるかもしれない。その、あるか分からない一瞬のことを詠みたかった。
また「すれ違う」としたのは、以前に同じく深澤さんを主題として「雑踏を抜けてく夜の交差点決して後ろは振り返らずに」というアイドル短歌を作っていて、そことリンクさせる意図もありました。
交差点ですれ違うとき、真正面から来た人がまぶしそうに瞳を眇める。まぶしい、ということは、その人の行く先には日が差していて、明るい場所であるはず……と、そういった祈りを込めて。



Snow Man 向井康二
親指と人差し指のフレームを挟んでぼくら笑い合ってた

2首提出できるうち、1首は先に決めていたので、折角ならもう1首はまったく違うものにしたいと考えていました。いろいろ考えたのですが、シンプルに何より人が好きなひと、と思ったときにふっと浮かんだのが康二くんのことでした。人が好きで、いろんな人と一緒に笑い合っている、そういった面を詠めたらなあと。
また、康二くんの撮る写真や、そこに写る風景や人物の姿・表情がとても好きなので、写真・カメラにまつわるものに、と思ったのですが、なかなかうまくまとまらず……途中で、以前に行ったライブで、康二くんが手でカメラを作ってメンバーに向けていたこと、相手も少し照れくさそうにしながら笑っていたこと、を思い出して、その場面を描くことにしました。
できれば「人」という語を読み込むこともしたい、とも考えていたので、シンプルな形ではあるのですが、入れたかった要素はまとめられたかなあと思っています。