0112
写真だとよさが伝わらないことはわかってたけど一応撮った
大切にするやりかたをひと通り聞いてまともなふりをしてみる
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脳直で喋ってたって流しててくれるおかげで息ができてる
あたりまえだって顔して来年もおんなじ坂をくだりたかった
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接続を探しています 輪の中にいつまでたっても入れないゆめ
disconnected 繋いだはずの手にぬるい体温だけを残して
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うずくまり泣いてる人を隠そうとセンサーライトがふつりと切れる
ひらかない自動扉の前に立ちぼくは恐らくどこにもいない
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ゆびさきが冷たい あなたは数匹の羊を数えて眠ってほしい
まっさらな雪に足跡つけていくときの音だけ聞こえていてね
身勝手な祈りだとして痛むのはこの先ずっとぼくだけでいい
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大切にしているものを渡してもきみならしっくりくる気がしてる
愛だって言っても笑いはしないとこあなたが思っているより好きだ
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情けないぼくをどこかで捨ててきたボールチェーンをつまんで離す
ざらついた舌を落とせずいるのなら向こう百年目覚めずにいろ
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滴っていく電線にある雪もきみが堪えたかった涙も
とかさないようにそうっと触るからそばにいること許してほしい