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短歌と感想ほかまとめ

log:202201 アイドル短歌

‪20220102‬
Snow Man「Christmas wishes」‬

欲しかったものをたくさん抱きしめて笑ってみせるきみが好きだよ
雪だってこぼした声が結晶になって空から手のひらへ降る
キャンドルが消えても今日がおしまいにならない魔法をかけてあげよう
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Snow Man「My Sweet Girl」

あたらしい服を選んで着るときのきもちをたくさん包んで渡す
まばたきをしないでいれば溢れない涙の向こう星が出ていた
何回も出会い直して抱きしめる きみを大事にしたいからする
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2022‪0122‬
‪デビュー2周年‬おめでとう!

振り返す手はぼくたちの常夜灯(瞬いて、今)願う永遠
…折句(もどき)、末尾の文字をとると「すのうまん」になる



ひとりずつのお名前を織り込むようにして
岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二阿部亮平目黒蓮宮舘涼太佐久間大介

生傷も、夕陽、カルキのにおいさえ姿をもって踊り始める
星が泣く音を零さず聴いていた日から成り立つ約定がある
かなしみの気配がしたらウール地の毛布を広げ飛んでく天使
しなやかに生きてく仕様 退散はあいにく予定しておりません
いちばんの格好自分で指さして明日を生きる選択をする
投了へ誘われても恐れない何かをまっすぐ信じることも
好きなもの好きなままいて 真夜中のレンタルビデオ屋で手をつなぐ
ひとり酔うために重ねる杯や暗い夜などこの国にない
かろやかに舞った軌道はきみ次第スケッチブックもはみ出していく
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20220131
J31Gate 第23回「雪」提出作
Snow Man
手を伸ばす先はじめての雪が舞う夜明けのしじま響く心音

「雪」という語を詠み込みたかったのと、彼らが好む「初」も入れられたので、個人的にはよかったかなと思っています。情景や心情としては彼らのデビュー直前あたりを考えていました。
また、各句の末尾をとると「すのうまん」になります。2周年記念で作った短歌「振り返す手はぼくたちの常夜灯(瞬いて、今)願う永遠」も同じつくり。2首は対になっていて、「手を伸ばす」はアイドル、「振り返す」はファンを主としています。



Snow Man 深澤辰哉
頬に降る雪の重みを受けながらステージで見た光を思う

デビュー後初の有観客ツアーで彼が目にした白のペンライトについてふれたかった。情景については、2021年秋冬、雪の降っているところでの公演前後にはこういうことがあったかもしれないと考えたところから膨らませています。
普段の彼と舞台の上にいる彼とを結びつけた短歌を作りたくてずっと悩んでいたので、〆切近くでどうにか形にできてうれしかった。光という単語、普段はなるべく使うのを抑えていますが、今回は題材が題材だけに思いきって使いました。