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短歌と感想ほかまとめ

log:202105 短歌

0508

夏は死に近い②

昼間からカーテンを引くふたりには蛍光灯の白さえこわい

ふれないで触れさせないで願ってもただれていったやわらかい皮膚

知らんぷりしてるおまえは手を引いて赤に変わった信号を行く

 


0514

息を吸い込んで朝まで降っていた雨の気配を体に満たす

夏前の昼と夜との境目にだけ現れる青になりたい

羊水の中ってこんなだったっけ 頭の先まで浸かるぬるま湯

 


0524

はじまりはiTunesで流れてた聴いたことないけどすきな音

イヤフォンをした耳を手で包み込むこの音ぜんぶ抱きしめたいな

ほんとうの音を知る日はまだ遠く何度も見てたちいさな画面

じゃあ明日、そこで会おうね 一音で肌が震える瞬間を待つ