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短歌と感想ほかまとめ

log:202201 アイドル短歌

‪20220102‬
Snow Man「Christmas wishes」‬

欲しかったものをたくさん抱きしめて笑ってみせるきみが好きだよ
雪だってこぼした声が結晶になって空から手のひらへ降る
キャンドルが消えても今日がおしまいにならない魔法をかけてあげよう
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Snow Man「My Sweet Girl」

あたらしい服を選んで着るときのきもちをたくさん包んで渡す
まばたきをしないでいれば溢れない涙の向こう星が出ていた
何回も出会い直して抱きしめる きみを大事にしたいからする
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2022‪0122‬
‪デビュー2周年‬おめでとう!

振り返す手はぼくたちの常夜灯(瞬いて、今)願う永遠
…折句(もどき)、末尾の文字をとると「すのうまん」になる



ひとりずつのお名前を織り込むようにして
岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二阿部亮平目黒蓮宮舘涼太佐久間大介

生傷も、夕陽、カルキのにおいさえ姿をもって踊り始める
星が泣く音を零さず聴いていた日から成り立つ約定がある
かなしみの気配がしたらウール地の毛布を広げ飛んでく天使
しなやかに生きてく仕様 退散はあいにく予定しておりません
いちばんの格好自分で指さして明日を生きる選択をする
投了へ誘われても恐れない何かをまっすぐ信じることも
好きなもの好きなままいて 真夜中のレンタルビデオ屋で手をつなぐ
ひとり酔うために重ねる杯や暗い夜などこの国にない
かろやかに舞った軌道はきみ次第スケッチブックもはみ出していく
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20220131
J31Gate 第23回「雪」提出作
Snow Man
手を伸ばす先はじめての雪が舞う夜明けのしじま響く心音

「雪」という語を詠み込みたかったのと、彼らが好む「初」も入れられたので、個人的にはよかったかなと思っています。情景や心情としては彼らのデビュー直前あたりを考えていました。
また、各句の末尾をとると「すのうまん」になります。2周年記念で作った短歌「振り返す手はぼくたちの常夜灯(瞬いて、今)願う永遠」も同じつくり。2首は対になっていて、「手を伸ばす」はアイドル、「振り返す」はファンを主としています。



Snow Man 深澤辰哉
頬に降る雪の重みを受けながらステージで見た光を思う

デビュー後初の有観客ツアーで彼が目にした白のペンライトについてふれたかった。情景については、2021年秋冬、雪の降っているところでの公演前後にはこういうことがあったかもしれないと考えたところから膨らませています。
普段の彼と舞台の上にいる彼とを結びつけた短歌を作りたくてずっと悩んでいたので、〆切近くでどうにか形にできてうれしかった。光という単語、普段はなるべく使うのを抑えていますが、今回は題材が題材だけに思いきって使いました。

2021年 短歌・アイドル短歌振り返り

#自選10短歌集2021に参加しました。



自分の作ったものを読み返す、とてもいい機会になりました。
また、いろいろなかたの作品にもふれることが出来て、普段なかなか幅広く読めないでいる人間としては、本当にありがたいなあと思っています。
以下、簡単ではありますが作ったものの振り返りです。



◆全般
まず、2021年に作った数は、短歌319/アイドル短歌159(ちなみに2020年は短歌248/アイドル短歌388)。この中から短歌4首、アイドル短歌6首を選んで提出しています。並びはアイドル短歌→短歌の順で交互に。
ツイートでは5首ずつと書いてしまったんですが、実際には最後だけアイドル短歌が連続しています。あとから気付いたあたり本当につめが甘い。

そもそも、#自選10短歌集2021に参加しようと思った決め手は、短歌・アイドル短歌どちらも出せる、というところだったと思います。これがアイドル短歌だけだったら参加していなかったかもしれない。
わたしは、短歌・アイドル短歌を完全に切り離さないというか、どちらでも読めるもの、たとえアイドル短歌として作っても、それ単体で意味が取れるもの、をなるべくなら作りたいと思っています(このあたりのさじ加減はまだまだ模索中ではありますが……)。
2021年は特にそれを意識しながら作ってきたので、1年間のまとめとして、完全に短歌・アイドル短歌を混ぜた自選を作ってみたかった。そのため、短歌・アイドル短歌を交互に並べる構成にすることは、参加を決めた当初からずっと考えていました。

10首の並びはシンプルに、ほぼ時系列(発表した順)です。一部言葉の並びなどを考慮して入れ替えたところはありますが、並べてみたら案外収まりがよかったので、基本的にはそのまま行くことにしました。
また、2021年はとにかく、コンサートや舞台の延期・中止が多く、そのことに怒ったり悲しんだりが長く続いた年でもありました。それに関連した短歌も多く作っていたため、10首並べてみたときに、どちらかといえば暗めのところから徐々に明るい方向へ行くような順番にしたいな、とも考えていました。



◆振り返り
01 やわらかにかたちを変えても魂はなびかないから好きにしていい

・アイドル短歌/Snow Man 深澤辰哉さん(anan No.2230 「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」の軌跡 #09 洒脱)
・洒脱がすごかった、というそれに尽きる。上記の雑誌記事、バックナンバーとかあるのかなあ。もしよければ見てみてください。とても素敵なので…
・彼に惹かれる部分をどうにかこうにか言語化したくて、そのときできる限りを詰め込んだ思い出。あんまりやりすぎると二次創作になるし、でもそもそもアイドル短歌自体二次創作のようなところはあるし…と考えつつ、どうしても作りたかった
・連作としてはほとんど写真から描写していくつくりでしたが、この短歌は彼全体のイメージもかなり濃く重ね合わせて作ったかなと思っています。そのため個人的な思い入れが強い短歌。

(元の短歌)




02 息の根を止める手つきはこんなふう Ctrl+Alt+Del

・おそらく仕事が切羽詰まっていたのでは、と今になると思う。リモート接続すると本当にパソコンの動作が鈍い
・Ctrl+Alt+Del、77には収まるからいいか、と考えていた覚えがある(一応数えた)たまにこんなかんじのを作ると楽しい
・生活の中にある単語や動作をそのまま組み込んで作るのが好きなのだと思う



03 永遠と口に出すとき頼りないその音節を愛してしまう

・アイドル短歌/Snow Man「縁」
・あの曲とMVがとてもとても好きだったので、ほとんど衝動的に作ったもの。まだ映画を観ていない段階で作ったのだけれど、あとから映画を観て、わりとしっくり来るものになったかなと思えて個人的にはうれしかった
・口にしたとき引っ掛かりがなく読めるものを、ということは短歌を作るときによく考えていて、これはその点とても気に入っている

(元の短歌)




04 間違ってばかりのぼくに降り落ちるミモザのいかにも正しい黄色

・春に作ったもの。本当に天気のいい日で、ミモザがよく咲いていた。季節の中では春がいちばん苦手
ミモザは好きな花でもあるけれど、あまりにも黄色が鮮やかで美しく、そうはなれない、ともたまに思ってしまう
・これはアイドル短歌ではないけれど、アイドルを考えるとき、その人のメンバーカラーというものは結構イメージに影響するなあと思っている。メンカラ黄色の人はわたしにとって正義というか正論の人。本人にきちんとした強さがあるために正しいことを迷わず伝えてくる、もちろんそのこと自体は間違っていないのだけれど
・正しい/正しくない、というテーマ?話?は短歌に限らずよく持ち出してしまう。つくづく好きなのだと思う



05 たまらずに笑いくずれる一瞬をいつまでだってこの腕に抱く

・アイドル短歌/Snow Man 深澤辰哉さん(お誕生日)
・彼に限らずではありますが、お誕生日のFC動画が大好き。見ると毎回たくさん笑って、最後になぜか泣けてくる。
・大きく口を開けて、少し上向くようにして笑うかんじ、いつまでもそのまま穏やかにいてほしいなあと思う
・お誕生日の短歌は、1首目が名字の1文字目から、2首目がお名前を入れて、3首目が下の名前の1文字目から、それぞれ作っています。これは3首目でした

(元の短歌)




06 定時すぎ幕は上がっていることを思い描いて背筋を伸ばす

滝沢歌舞伎新橋演舞場公演)開始あたりで作っていたもの
・コンサートや舞台など、定時すぎに開演時間が当たることが多々ある。同じ時間に、まったく違う場所ではあるけれど、懸命に過ごしているひとのことを思うと、ぐっと背骨に力が入る
・このあたりからコンサートや舞台の延期、中止が続き、かなり苦しかった……自分で作ったものなのであれですけど、一年通してこの短歌のことは思い返していたように思います。作れてよかったなあと強く思う



07 掃いて捨てられるものだと知っていて拾い集める花びらがある

・アイドル短歌/Snow Man 深澤辰哉さん(週刊TVガイド4/9号)
・雑誌撮影の裏話がとてもすてきだったので。桜の花びらを撮影で使って、その撮影が終わったあとも残り、ひとり遊びをしていた、というもの。その光景がぱっと浮かんだので短歌にしてみたくなった。短歌とアイドル短歌、どちらにもとれるバランスではあるかなと思って気に入っている
・動詞ばっかりだな…とは思いつつ、どうしても思い浮かんだ情景を描きたくてそのままにした



08 傘越しに見上げた雨は明るくてこれならきっとすぐにやむだろう

・秋、Snow Manのライブがあったときの情景。描写は基本的にそのまま、駅を出て、あがりかけの雨と、その先の空を見たところ
・雨にはかなり苦手意識があるけれど、雲が段々薄くなっていく、あの瞬間は光を強く感じられていい
・元は「たにゆめ杯」に参加したとき作ったもので、そのときの連作もかなりコンサートや舞台のことを考えてテーマとしていた。そのためこちらの連作と通じるところが結構あるとは思う

(元の短歌)




09 どこまでを許すか決めて ワイシャツのボタンは全部外せてしまう

・アイドル短歌/Snow Man 深澤辰哉さん(anan No.2268 「会話の先導者」)
・01「やわらかに〜」を作ってから1年くらい経って、今の自分だとどんな表現になるかなあと考えて「どこまでを〜」に行き着いたところもあると思う
・2首に共通するのは、本当には何も許されていないところなのかな、と今見ると思う。好きにする/しない、許す/許さない、どちらも本人が決めることであって、他者には何も決定権がない。ただそれをおおっぴらには見せない、感じさせない
・なんでも受け入れてしまうひとで、許してしまうひとで、そのことに伴う痛みも(あるはずなのに)ほとんど見せないひとで、でもそれは、そうすることを本人が決めている、誰に強要されているわけでもない、ただやさしいのではなくて同じくらい頑なで強かでもある、ということを書きたかったのだと思う

(元の短歌)




10 またねって見えなくなるまで手を振って別れることは祈りに近い

・アイドル短歌/Snow Man
・ツアー完走おめでとうの気持ちを込めたもの。シンプルではあるけれど作れてうれしかった
・ライブや舞台のカーテンコールで長く長く手を振ること、親しいひとと別れるときに必ず「またね」と口にすること、どちらにも通じるものとして作れたかなと思っている。その点アイドル短歌として作りはしたけれど、普通の短歌のような意識もかなりあった

(元の短歌)

log:202112 短歌

‪1206
またねって手を振りながらもう話すことはないって思ってしまう
吸い込んだ息が冷たい 泣いたのは反射であって感傷でない
ごめんねと打ちかけて消すあなたにはもっと上手に会えばよかった



1214
昔いた小さな町を愛称で呼んでも通じる人を好いてた

ぼくの手で弾いてたよりも上等な音を鳴らしてほしかった弦
喋りかた忘れちゃったな 埋もれてるトークをずいぶん悩んでひらく
きみのこと好きでこわくて今だって眩しいままって嘘みたいだろ



1221
染めたての髪をとかした間だけ知らない人のにおいがしてる
かわいいねって言いたくて言う 思いつく限りやさしくゆっくりさわる
自販機のココアはいつも思うよりぬるまっていて飲みこみやすい



1223 お題:針の穴
深々と刺さずにしまう針先はなんてことないままに光って
ピンホールカメラを持ってぼくたちの町でいちばんいい場所に行く
ビニールに穴が空いてて手のひらでだめにならないように守った

log:202112 アイドル短歌

20211206
Snow Man 深澤辰哉
習作(バァフアウト)

傷ひとつない指先は奪い取ることも無邪気にこなせてしまう
雪原を汚してしまう恐れなど持ち合わせずに生きていくひと
選ぶのはいつでもあなた まばたいて言い渡される愛の反対



20211226
Snow Man
ツアー完走おめでとうございます!

鼻先をかすめた水のにおいなら涙にならず消えてしまった
またねって見えなくなるまで手を振って別れることは祈りに近い
きみの目に映る雪、ゆき 永遠に真白く踊れ降り止まずあれ
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2021年 個人発行物ログ

2021年に発行したネットプリントなどのまとめ。記録としてPDF版を公開します。

合同で発行したものは除き、個人で発行したものに限って掲載しています。

 

・・・・・

 

20210221

第1回オンライン短歌市

ZINE/ネットプリント「scrap 2018-2021」

 

2018年から2021年頭までに作った短歌(と、アイドル短歌)のまとめ。

短歌を作り始めて少し経ったので、本のかたちにしてみたいなと思い、小冊子型に。ZINEとして作成したものは、なるべくきれいに印刷が出るよう紙を決め、別途ポストカードも付けていました。

作ったもののまとめ、という意識がかなりあったので、まんべんなくいろいろな時期に作った短歌を持ってきました。その上で大きなひとつの流れを作るのが、難しくも楽しかった。

また、掲載した写真は写ルンですもしくはKodak FunSaverで撮ったものです。こちらもいくつか撮りためていたので、そのうち気に入っているものを載せています。

 

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20210829

第2回オンライン短歌市

ネットプリント「scrap mini 202101-07」

 

2021年頭から夏になる前までに作った短歌(と、アイドル短歌)のまとめ。

去年からずっと、いくつものライブや舞台が延期されたりなくなったりして、そのたび怒りも悲しみもたくさん生まれて、かなり消耗したし、今も根っこのところでは変わらない。

そういうあれこれを、ぎこちないながらも短歌のかたちにしていたので、少しずつ集めて、ひとつにまとめてみました。

表紙の写真はKodak FunSaverで撮ったものです。春の写真の中ではかなり好きだったので持ってきました。また、折本形式を一度やってみたかったのでこのデザインです。

 

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20210829

第2回オンライン短歌市

ネットプリント「とくべつにはなれない、」

 

「scrap」とはまったく違う、自分の好みを全部入れたものを作ろう!と思った結果「とくべつ」がテーマに。春頃作っていた連作が気に入っていたので、そこから膨らませるかたちになりました。

春から夏にかけて、ゆっくり関係性を変えていくどこかのふたりのはなしです。他に説明は何もないので、本当に何もかも自由に想像して読んでもらえたら。

これは、小冊子形式で作りたい+HOLGAで撮った白黒フィルム写真を載せたい、というわりとデザイン先行なネプリでした。

構成ありきというか、紙に印刷して読んでもらった方が、一冊通して書きたかった雰囲気は伝わりやすいかな?と個人的には思っています。

 

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2021年に行った美術館・ライブほかまとめ

2021年に行った美術展は30、舞台・ライブは25でした。

以下、感想ツイをベースに時系列でまとめています。

※各月、「・・・・・」区切りより下は配信ライブなど 

 

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1

眠り展:アートと生きること(国立近代美術館)

  • 2020年はまず長崎県美術館でボルタンスキーを見て、今年はこの展覧会に行ったので、2年連続で年初から生と死にまつわるものを見ることになった
  • 眠りはすきなモチーフ 河原温の作品が特に印象的だった、「I Got Up」シリーズ

MOMATコレクション 特集:「今」とかけて何と解く?(同上)

・・・・・

日食なつこ 3ヵ月連続配信ワンマンライブ 第三弾 「ミゼレーレ」1/19

  • ミゼレーレ、言葉にすると小綺麗にしてしまいそうで結局しばらくぎゅっと自分の中に持っていることにしたけど ほんとに、とてつもなく大きいものを渡してもらった気がする
  • うっすらとした不安 不透明感 みたいなものがずっと根底にあって 元に戻るのかとか考えるのも怖くなるけど かといってそれで立ち止まっていてたまるか、くそったれ、と思ったりした 目が覚めたみたいに

ADAM at INST-ALL Streaming Live Vol.1 1/25

 

 

2

没後70 吉田博展(東京都美術館

  • 描写も色味もここまで繊細に描き出せるんだなあと思って、いつまでも見ていられそうだった
  • 色の選びかた、画面から伝わる雰囲気、がとにかくすきで どことなくあせたような、描かれてから時間の経った水彩画のような色
  • 解説を読んでいたら「桜や藤など主題になりそうなところをぼかして、橋や池に映る影などを緻密に描いているのが吉田博らしい」というように書かれているところがあって面白かった
    花の輪郭は淡くてふんわりしているのに影は何層にも塗り重ねられているみたいだった
  • 写生帖もいくつか出ていたけれどそれもすばらしくよかった 木版画や水彩画として仕上げられたものとはまた違う魅力があるなあと思う
    とにかく対象を見る目が確かなんだろうなと感じて圧倒された すごーくよかった

企画展「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展(PLAY! MUSEUM

  • がまくんとかえるくんのスケッチや原画がたっぷりで見応えがあった
    制作途中のやりとりがとても面白い
    ものを作る工程をじっくり見られたのがうれしかった
    言葉や絵を丁寧に練っているのがよくわかる
  • アニメーションもすてき!その他の絵本や挿絵もたくさん見られて充実してる
  • 絵本や挿絵の、絵柄の豊かなことにもびっくりした どれも読んでみたくなったな
    がまくんとかえるくんも読み返したい
  • がまくんとかえるくん、楽しいことばかりじゃなくて、いやだなあとか、さみしい、はずかしい、情けない、みたいな感情も書いてあるんだよなあと思って
    生きているとどうしたって出くわす、ままならなさみたいなもの そういうところがすきだなあと思い返していた

Retrial:実験室(品川プリンスホテル クラブeX2/12 18:00

  • ダンスとコント、格好よさとおかしみ、正気と狂気、日常と非日常 全部が地続きにあって、何が本当かわからなくなる
  • 笑っている途中で我に返ってしまう怖さ、悪夢だと分かっているのにどうしたって目を覚ませない怖さ
  • たぶん今現在かちょっと先くらいの時代に生きるひとたちの日常の 描きかたというか、あ〜こういうことある…ていう加減がほんとに丁度よくて それがまたゆるやかな悪夢のようでもあった
    たとえば初めて行くアルバイト、その場限りの人間関係、上手くできるひと、そうじゃないひとたちの上滑りする会話)

マシーン日記(Bunkamura シアターコクーン2/20 13:30

  • 登場人物の誰ひとり思考が理解できなかったのは恐らく初めてだった
    何が救いなのか未だにわからない
  • 狂ってしまえば自分はそのことに気がつかないから楽だな、半端に理性が残っている方が苦しいし怖いな、と思いながら見た

 

 

3

電線絵画展-小林清親から山口晃まで-(練馬区立美術館)

  • 電線に注目して絵を見たことがないから面白かった
    個人的には電線があるちょっとごちゃついた風景も好きだなあと思う
  • 川瀬巴水と吉田博の違いは電線を描くか描かないか、といった解説があってかなりツボだった

川合玉堂―山﨑種二が愛した日本画の巨匠―(山種美術館

  • 山種美術館に行くのも川合玉堂の作品をまとめて見るのもたぶんはじめてだった
  • 描かれるものはどれものびのびとしていて、特別に飾り立てられることがなく、見たままの自然を愛していたんだろうなと思う

Sato Sakura 桜百景展(郷さくら美術館)

  • この数年、春には目黒川の桜を見に行っていたけれど、今年は難しいだろうから、ということで
  • 一度にたくさんの桜の絵を見ることができるのでほんとに圧倒される
    桜を見ると、美しさと同時に、少しだけおそれのようなものを抱く

ライゾマティクス_マルティプレックス(東京都現代美術館

  • 理解することは正直早々に諦めてしまった たぶん仕組みがわかる人の方がより楽しいのかな…
  • 音と光の中にいるのは心地いいのだけど、特に後半、システムの中に自分が組み込まれる感覚があってそれが新鮮だった

マーク・マンダースマーク・マンダースの不在(同上)

  • 理解できないというより理解するのが怖い、という方が近いかもしれない
    はじめから終わりまでずっと不穏な気配があって、見終わってもしばらくぼんやりしていた
    不完全なかたち、崩れそうな均衡
  • ビニールの薄い膜の 向こうにいる誰かの気配とか、歩くたびかさかさいうかんじや、別の展示の、足元がやけにふわつく作り
    全部どこか落ち着かなくて、見ながらずっとざわざわした感覚があった

 

 

4

春の江戸絵画まつり 与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家(府中市美術館)

  • 解説でもふれられていた通り、どこかぎこちない線やかたち でもそのぎこちなさやずれがあるから、特有のおかしみが生まれるのかなと思う
    取り繕わないで描かれるものは見ているだけで楽しい
  • 解説が本当に親しみやすく読みやすいもので、これだけ最初から最後までずっと楽しく読めたのは初めてかもしれない 面白かった!
  • スタンプを押して作る屏風やクイズラリー、カフェのコラボメニューもすてき
  • ぎこちなさ、ずれ、おかしみ、ってずっと好きで 読むもの見るものからよく拾い上げてはいいなあと思っている
    自分が作るものにも入れ込みたい要素だから まあそれはすきだな…と帰る道道考えていた

Romeo and Juliet ロミオとジュリエット―(東京グローブ座4/10 12:30

  • 喜劇と悲劇って表裏一体で 周りから見るとどうしてこんなことに…と思っても、当人たちは懸命に生きているだけなんだと思う
  • 台詞回しが長く小難しくなりそうなのにそうならず、音楽のように聴こえて好きだった
  • ロミオとジュリエットも、彼らの周囲も、やることなすこと悪手にしかならず、あと少し何かが違えば、と思うところがかなりある
    でも生きてると案外そんなものなのかも 先のことって本当にはわからなくて 登場人物も憎めない、仕方ないなあって思えてしまう いかにも人間らしいというか
  • 若い2人を引き裂く運命といえば悲劇と思うけど、ただ可哀相なだけではないというか、本人や周りは一生懸命にやっているし、大真面目
    その結果、熱がこもりすぎてかえって喜劇的になる、おかしみが出てしまう、ということがあるな と思いながら観ていた
  • ちょっとのことでぐらぐらしてしまうロミオに対して、ジュリエットは比較的肝がすわっていて、こうと決めたらやり抜く強さがある
    ふたりで生きられないなら死のう、じゃなくて、ふたりで生きるためなら何でもする、というような
    ふたりで手を繋ぐとき、ジュリエットの手のひらが上に来るのが好きだった

イケメンヴァンパイア 偉人たちと恋の誘惑 THE STAGE Episode.1 ~(シアター10104/24 17:30

  • 恋愛要素はまったくなく普通にずっと戦っていたので戸惑った
  • 創作に関わる人間にグサッと来る台詞が多かった(いつになったら新作を書くんだ、前に書いたものを越えられないことが怖くて書くことから逃げているんじゃないか、など)のでつらかった
  • 配信に切り替わるぎりぎりのところで観に行ったため、松崎さんの挨拶と、この後にWEBで更新された日記が印象に残っている

 

 

5

iruka 個展 君のいない部屋は色のない世界(喫茶ランドリー)

  • 茶店での展示 詳細を知らずにお店へ行ったので後から調べたら、テーマとお店の雰囲気がしっくり合っていて更に驚いた
    どことなくさみしい、手に入らないとわかっているからこその愛おしさ、があるなあと思う
  • お店を「恋人との別れを後悔している男の人の部屋」に見立てて、「大切なものは失ってから気づく」をテーマに作ったもの という展示
    イラストの雰囲気、人物の表情、ただずまいも 展示の、ポラロイドが吊ってあるかんじも 本当にはなくしたくなかったもの、がそこに詰まっている気がして好きだった

MUCHA グラフィック・バラエティ(うらわ美術館 ギャラリABC

  • 雑誌の表紙や挿絵、商品パッケージのイラストにフォーカスが当たっていたのが新鮮
    「装飾資料集」全ページ公開、壁一面に並べられていて圧巻だった
  • ミュシャの作品展は今までにも何回か見たけど、ここまでしっかり雑誌類やパッケージ関係を見たことはなかった気がした
    ほんとに幅広く仕事をしていたんだなと思うし、絵を描くこと・デザインすることが生活と切り離されていない、強く繋がっているかんじが好きだなと感じた
  • 作品の撮影について、基本的には不可だけれど、今回に関しては、コロナ禍での美術展開催、会場に足を運べない人も多いだろうから…というような説明書きがあって おもしろい試みだな〜と思う
    どれをいちばんのお気に入りにするかって考えるのも楽しかった

ADAM at meets BLUE NOTE TOKYO 5/25 2nd SHOWBLUE NOTE TOKYO5/25 19:30

  • ライブに行くのが1年以上ぶりで 音が鳴るたび直に揺さぶられる感覚も、めまぐるしく変わるライトの明滅も、周りの息をのむ気配も、ライブ前後のさざめきも 何より目の前に、同じ空間に、めいっぱい音楽を、自分が持っているものを届けようとしてくれるひとがいる ということ
    この感覚があるから ライブに、舞台に、生のものを観に行くんだよなって 頭がぐらぐらするくらい強く思って うまく言葉にならないけど 本当にめちゃくちゃうれしかった
  • 毎日毎日訳わかんないこととかめちゃくちゃあるし もうやだなって結構ずっと思ってる
    でもそういうどうにもならないものを取っ払って とにかくこの時間のために、この音と光を感じるために、何くそと思ってどうにかこうにか日々やってんだよなって ライブに行くとほんとに思い出す

流星セブン~暁の操り人~(渋谷区文化総合センター 大和田さくらホール)5/30 11:00

  • お芝居、歌、ダンス、立ち回り、なんでもありで、時代劇エンターテイメントってこういうことか〜ってなった
    観てる間ずーっと楽しかった!舞台ほんとすきだな、観られてうれしいなって思う
  • 何も難しいこと考えず、純粋に楽しい!おもしろい!わくわくする!って思っていられる2時間って、ほんとにめちゃくちゃぜいたくで、そういう機会がもてるのはありがたいなあと思う

・・・・・

滝沢歌舞伎ZERO 2021(配信)5/9

toconoma JAPAN TOUR "VISTA" 2020-2021 @Tokyo TSUTAYA O-EAST 5/15

ADAM at「Inst-gram Live Vol.6」〜Day.1〜 5/3

ADAM at「Inst-gram Live Vol.7」〜Day.2〜 5/4

ADAM at「Inst-gram Live Vol.8」〜Day.3〜 5/5

ADAM at「Inst-gram Live Vol.9」5/23

 

 

6

アイノとアルヴァ 二人のアアルト(世田谷美術館

  • 機能性とデザインのやわらかさが共存していてとても好きだった
    どれもそばに長く置いておきたいと感じるつくりで、暮らしの視点が置き去りにされていないからこそかなと思う
    実際に住んで、使ってみたくなるものばかり
  • 展示会風景の再現だったり、実際に家具を配置してある展示も多くて楽しかった
    模型とか図面もたっぷり 専門的なところはわからないけど単純にかたちや線がきれいでじーっと眺めてしまう

驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥(同上)

  • 三人の中だと若林奮がいちばん印象に残った
    色味が淡く、遠目だとうすく絵の具を塗ったように見えたものが、実際は数層刷り重ねられていて、案外発色が鮮やかだったりした
  • 世田谷美術館、たぶん初めて行ったのだけど、建物のつくりがおもしろくて、それだけでかなり楽しかった
    一階の展示室が少し凸凹してるというかちょっと変則的な配置
    二階の展示室は広々して印象がまた違う
    あと窓が所々にあって光が入るのもよかった

新・晴れた日 篠山紀信東京都写真美術館

  • 写真の持つ熱量、現実の風景・人物の力、に圧倒される
    ただ、たしかに実際のもので、そこにある/あった存在なのに、どことなく虚構めいて感じられることがあるのは、写真という一枚のフィルタ越しの風景だからなのか
  • めちゃくちゃしっかりした作品解説冊子がもらえたので読みつつ見た+展示室の外で流されていたインタビュー映像(45分ある)もなんだかんだ全部見たので、情報量がちょっと多くて若干処理落ちしてる
    篠山紀信の写真展、行くたびにクラクラして出てくる気がする

ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展(東京オペラシティアートギャラリー

  • 4階→3階と展示が移るのだけど、ガラッと印象が変わる 今まで経験したことのないタイプの展示だった はじめ行こうか悩んでいたけど駆け込みで間に合ってよかった
  • ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展 4階「色を想像する」
    白黒で構成された作品が多く、そのもの、の色を想像したり、白黒で表現されたものが、光の加減でわずかに違った色に見えたりするのが新鮮だった
    作品と作品名・作者名が完全に切り離されているのもおもしろい
  • ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展 3階「ストーリーはいつも不完全……」
    鑑賞者が懐中電灯で作品を照らしながら見ていく構成 作品を照らし出す工程を挟むこと・全体を一度に見ることが難しいことで、なにが描かれているか考える・自分でどこを見るか選ぶ感覚が強くなった

project N 82 松田麗香 MATSUDA Reika(同上)

・・・・・

ADAM at INST-ALL Streaming Live Vol.2 6/17

村上信五と初サシで生トーク!~「Johnny’s Village #36/25

 

 

7

日食なつこワンマンライブ「白亜」(ヒューリックホール東京)7/2 19:00

坂崎千春展「室町花鳥園」(日本橋三越本店 本館7 催物会場)

  • 線も色もシンプルであっさりしているのに、ずーっと眺めていても飽きない
    花札の色鮮やかさと図案の楽しさ ほかの絵だと「ペンギンのABC」とか「進むのを待っている」が好きだった

hedge 1-2-3 trust(あうるすぽっと)7/10 18:30

hedge 1-2-3 trust(同上)7/16 18:30

hedge 1-2-3 hedge/insider(同上)7/17 12:30

  • 内容が少し難しいかなと思っていたのだけど、ぐっと引き込まれてしまった
    めちゃくちゃおもしろかったし、自分のこととして観て考えられた
  • 誰か・何かを信じること、自分や周りを取り巻くものを正しく見ること、その過程でやりきれなくなったり情けなくなったりしても目を逸らさずに考え続けること
    今の自分はどうだ、ちゃんと出来ているか、とか考えながら観ていた
    あと生演奏の迫力 音のよさ と思ってひどくクラクラした
  • 難しい言葉もユーモラスに解説されるから楽しんで観られる
    ずしんとくる内容もあるけれど、歌や踊りもあって緩急のバランスが心地よい
    個人的には一企業の会社員である自分を重ね合わせつつも観た
  • 働く・生きることって当たり前にあって、ルーティンになっているけれど、ただそれだけじゃなくて、いかによりよいものを目指すか、を考えないといけない
    みっともなくても足掻くこと、みっともなくなるくらいがむしゃらに自分を投げ込めるものがあるか
  • 言葉で雁字搦めにされたり、ちくちく刺されたりを、こんなに感じることもそうない
    どこで間違ったのか、何が正しかったのかを明かすことはおそらく一生できない
    べったりと黒くて重たいものが奥底に塗りつけられ、それを負っていくしかない
  • 都合上trustを先に観ていたからまだ というか 一度すべてを失って、何も信じられなくなったところから、それでもやっぱり信じたいと思うことだったり、自分の中の善いところ、損なわれていないところ、があると願うことを諦めないでいられるけど そうでなかったらと思うと どうにも苦しいな…
  • hedge/insider、trustと、どれも観ながらぐっと胸が詰まって泣いていたのは、職業や状況は違っても、働くこと、生きていくこと、という点でわたしも登場人物たちと同じで、どうにもならない中で、それでも進んでいくほかない、自分なり他者なりを信じてゆくほかない、と思ったからかもしれない

映画 ハニーレモンソーダ

  • 物語にときめき要素がたくさん散りばめられてるから、というのもあるとは思うけど(エンドロールまでずっとかわいくてすごかった)
    何より登場人物たちがみんなまっすぐで一生懸命だからこれだけまぶしいんだろうな、とか みんないい子だし全員しあわせになってほしい…ていうきもち

リボルバー ~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~(PARCO劇場)7/23 13:00

  • 安田さんの演じる、正気と狂気の間を揺れ動くゴッホ、観ているだけでこちらが消耗した
    ゴッホゴーギャンも、ゴッホとテオも、強い繋がりを持っているけれど、おそらくは一緒にいることが毒になってしまう
  • 何かを形にしないとおかしくなりそうな感覚や、自分の作るものを認めてほしいという感情でめちゃくちゃになって、でもやめられなくて、というゴッホの姿は観ていてかなりきつかった
    何かが違えばもっと上手く創作と生活を立ち行かせられたのか でもそうしたらきっとゴッホのあの絵は生まれていない
  • やすくんが舞台に立っているのを観るのは俺節以来だと思うんだけど なんというか、持てるすべての力を注いでそこに立っているのをひしひしと感じる
    そういう姿を見られることの喜びもありながら 全身を包む鬼気迫るようなものに少しだけ怖くなる

SHOW BOY(シアタークリエ)7/24 12:30

  • 一生懸命にやってはいても報われないことってあって、でも生きて、とにかくやるしかないって足掻く登場人物たちが愛おしい
  • 上手くいかなくて、でもやるしかなくて、めちゃくちゃな状況でもとにかく進む、どうにかしていく、悲観するのではなくて図太く笑い飛ばしてく、そういう明るさとか強さ
    こういう状況下ではあるのだけど、やっぱりエンタメがあってよかったと感じるし、なくならないでほしい、と強く思う
  • ただまあこう感じたのは今ここで観たからなのかなとも思う
    たとえばこういう状況になる前だったらよりシンプルに、すごい!おもしろい!で終わりだったかも
    もちろんすごいって思うのは今も一緒なんだけど、エンタメとかそういうものに引きつけて考えてしまうのは今特有のものかもな〜とか

イサム・ノグチ 発見の道(東京都美術館

  • しずか、というのが初めから終わりまでずっとあった印象 無駄のないかたち、華美なところのない色
  • 作品リストを見つつ、どれがどれだろう…と思ってふらふらしていたら作品名のプレートにイラストも付いていた めちゃくちゃ助かる

Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる Walls & Bridges  Touching the World, Living the World(同上)

  • 交わることのない5人の作家はそれでもどことなく通じ合っているように見えた
    皆自分の見たものや感じたものを、いつかはなくなっていくものを、焼きつけていたかったのかな、と思う 知らないはずの記憶や風景がどうしてか懐かしい

 

 

8

映画 ベルヴィル・ランデヴー

  • 画面の色味と音楽がほんとに好き!
  • 話は思っていた以上にブラックな笑いというか公式サイトのテンションで見に行くと若干びっくりする
    あとほんとにおばあちゃんが最強

江戸の天気(太田記念美術館

  • 今まで絵の天気に注目したことがなかったけどまとめて見ると面白い
    どの天気を描くかも違うし、同じ雨でも切り取り方は変わってくるし 見ていてぜんぜん飽きなかった!
  • あと見ながらこれ好きだな、と思う絵が大抵川瀬巴水なことに気がついた

UNDERSTUDY(池袋芸術劇場シアターウエスト)8/21 17:00

映画 白蛇:縁起

  • 映像が本当にきれい!すっと世界観に引き込まれて観た 白も宣もまっすぐで強いなあと思う
    何かを信じるのってものすごく力がいることだと思うけど、大切なもののために、自分がそうしたいからするんだ、というのが伝わってきて、ぐっと胸が詰まった
  • やっぱり何にしても信じることとか 向き合うことっていうのがすきなんだな〜と思う
    宣はでもすごかったな あんまりないくらい強いなと思った
    ものすごく達観してるというか 人を信じるのってそもそも自分を信じられてないと難しいようにも思うんだけど ほんとに軸がしっかりあるんだろうな

特別展「川瀬巴水-版画で旅する日本の風景-」(大田区立郷土博物館)

  • 気になっていた川瀬巴水 特に青のかんじが好きだな〜と思う
    温度が低いというか、あっさりして、時々さみしいような印象があるところも
  • 写生帖と並べて展示してある作品が多く、見比べられて楽しかった
  • 写生帖の絵がまたよくて 鉛筆であっさり書いてあって、線がまだ整いきってないようなかんじなんだけど、完成したものとはまた違うよさがある
    版画になることで整えられる線なり表現の揺らぎがあるのかな
    写生帖にそのまま色をつけているものも結構あって、それもかなり好きだった
  • 吉田博展を見たときにも思ったけど見れば見るだけそもそもの絵がはちゃめちゃに上手いんだよな…ていうそりゃそうだみたいなところに着地してしまう あと彫りと刷りの力がかなりあるよね…

・・・・・

ADAM atInst-gram Live Vol.128/28

 

9

没後20 まるごと馬場のぼる 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!(練馬区立美術館)

  • 絵本と漫画、スケッチもたくさんあったけど、どれもとぼけた雰囲気がある
    かんたんに描いているように見えるんだけど、シンプルな線できっちり対象を表現するの、ほんとにすごい
  • 11ぴきのねこ」の校正原稿がすごかった ラフスケッチもめちゃくちゃおもしろい!
    作品の作られる過程がじっくり見られるのとてもいい
  • そのほか見た中だと特に「ころっけらいおん」「ウサギ汁大作戦」「たらふくまんま」が好きだった
  • 馬場のぼるさんの描くものには 対象を見る目のやさしさ おおらかさ がある
    ほんとにひとを傷つけないユーモア、笑いっていいな…と思う くすっと笑えて、でもちょっと切なくなるようなかんじもして

 

 

10

現代日本画「WABI/SABI」展(郷さくら美術館)

  • どれもしんとした気配と揺らがない美しさがあるなあと思う
  • 見た中だと特に、吉田舟汪「神象 那智」、二川和之「湖畔静夜」が好き
  • 同時開催の「桜百景展 vol.25」では粂原愛「つぎて咲くべく」が印象的だった

Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania 神奈川公演(横浜アリーナ10/9 18:0010/10 12:30

  • ツアーにとてもありがたいことに行けて 彼らの姿を見られてうれしくて 笑いたいのに泣きたくってすごく困った
  • ステージの上に立つ深澤さんがほんとうに好きだ、このひとの、このひとであるところから、ぱちんとスイッチを入れるみたいに、いくつもの世界にあっけなく染まって、でもまた何事もなかったかのように戻ってくるところが好きだってずーっと思ってた
  • 本人がほんとにとってもやわらかくって、さらさら流れていくようなのに、だからなのか、どんな曲にも雰囲気にもあっさり馴染んでいくかんじ でもふとしたときに覗く芯みたいなものはたしかにそのひとでしかない…
  • すののツアー、ほんとに有観客でやれてよかったなあと強く感じた
    目の前にお客さんがいて、ペンライトの光が揺れていて、って、今までなら当たり前だった光景を、デビューから一年越しにはなったけど、彼らがようやっと見られてよかった
  • hashi-716.hatenablog.com

川瀬巴水 旅と郷愁の風景(SOMPO美術館)

  • 川瀬巴水の、風景の切り取り方や色味が好き
    雨や日暮れ、夜の場面で、全体は薄暗いのにきちんと光の加減がわかるかんじとか
  • 今年ほんと何回見るんだってくらい見てる川瀬巴水
    今日あらためて見てて、雨でまわりがぼやけて見えるかんじとか、夕方や夜の辺り一帯がぜんぶ彩度が下がって見えるかんじ、の表現がほんとに大好きだな〜と思った
    なんでああやってそのまま表現できるんだろう

HOPE 2020- 変わらない日常と明日への言葉(新宿 北村写真機店 6F Space Lucida

  • 白黒フィルムのしんとした雰囲気と でもまったく冷たくなくて、手ざわりが分かるかんじが好き
    2020年からこちら、今このとき、の写真を見られてよかった
  • ハービー・山口さんの写真 なんてことない風景に見えるのだけど、写っているひとの熱や感情がたしかに分かって、見ているとじんわりきもちが緩む やさしい写真だなあと思う
  • あと「夜のポートレイト」も とてもすてきだった 見られてうれしい!
    ハービーさんの前回もそうだったのだけど、展示作品のなかにAERAカメラレッスンのときの写真が入っていて 展示を見ていくと不意にその作品に出くわすからほんとにびっくりするしめちゃくちゃうれしくなる

春風外伝2021新国立劇場 中劇場)10/23 12:00

  • めちゃくちゃ賑やか!歌もダンスもコントも何でもあり!
  • 終盤、物語や演劇、さらには生きていくことを楽しみ喜ぶ力の強さを真正面からぶつけられたかんじがした
    2時間半弱があっという間で、見終わると元気になっているふしぎ
  • あと最後のところ 演者と観客の関わり合いというかお互いのありかたみたいなものがこういう状況だからか余計にぐっと来た
    舞台に人がいること/観客席に人がいること 演者も観客もお互いを見ていて、どちらが欠けてもだめなんだなあと思う
    挨拶のところで石坂勇さんが話されてたこともとてもよかった
  • 舞台やライブやいろんなイベントやいわゆる娯楽と呼ばれるものは不要不急であるのか、と去年から何度も考えているけど
    やっぱりわたしは娯楽がないとつらいし 娯楽に助けられてどうにかやって来られているんだなあと思った
  • 物語の中で語られたような、平坦で安定した世界はたしかに平等で影もないかもしれないけど 好きなものが何もかもなくなっていたら何の意味もないなあと思う
    こういう状況なので感染予防対策であるとか気を配らないといけないのはもちろんなんだけど 根っこのところでというか…

ADAM at Daylight Release Tour 2021-2022F.A.D YOKOHAMA10/23 18:00

  • ほんっと〜〜〜に最初から最後まで楽しかった!!!
  • 音がもうほんとめちゃくちゃ体に響いてずーっと踊ってた 全身びりびり震えてるのがわかった
    周りの人も玉田さんたちもみんな楽しんでるのが伝わってきて こういう空間がほんとに好きだなと思った

日食なつこ ドリップ・アンチ・フリーズ Tour(渋谷 CHELSEA HOTEL10/25 19:00

すこたん!(中野ザ・ポケット)10/30 14:00

  • 相手をわかりたくて、うまくいかずに傷つけて、それでも一緒にいたくて、どうにか手を繋ごうとするのって、好きな人が誰でも変わらないよなって思いながら観ていた
  • 35年連れ添って来られたおふたりと、その周りのひとたちのお話がゆるやかに絡み合いながら進んでいくのだけど 皆たくさん悩んだり戸惑ったり、相手との関係を築いていくのもほんとにもどかしいくらいで でも実際生きてるとそうだよなと思う
  • 相手と向き合って、何かをわかろうとする、伝えようとする、相手を傷付けたことがわかる、うまく噛み合わなくてもどかしい…とか そういう感覚って普段の生活の中にもあって
    それがひとりひとりの言葉から、表情から、仕草からわかって、ちょっと苦しいくらいで すごく好きだと思った
  • 社会的な現状だとか その中で出来上がってしまった自分の中の偏った見方だとか そういうことも(至らないところだらけだけど)考えられて そうやって考えていくことはやめないでいたいなと感じた
    今このタイミングで「すこたん!」を見られたのはすごくよかったと思う
  • あとほんと 本当にはわかりあうのって難しいのかもしれないと思ってて、でもわかろうとするのはやめたくなくて、苦しいこともあるのはわかっているけど、どうにか一緒にいようとするひとたちが好きなんだよなって 前にも書いたかもだけど何度目か実感した
  • 相手をわかりたいと思ったり傷ついたりするの、好きな人が誰でもって書いたんだけど 好きな人、恋愛的な意味で好きになる人が特にいなくても同じだよな〜と今になってまた気付く

erath garden""代々木公園(代々木公園 イベント広場)10/30

  • 配信でしか見たことのなかったtoconomaをようやっと生で見られて、本当にうれしかった
  • ステージの眩さと、あちこちに落ちる影と、が、まばたきするごとに変わっていって、ひとつも同じものは残らないのとか 曲とか、周りの音とか、近くのひとの気配とか そのときにしかないもの そういうのがほんとうに好き

 

 

11

BORN 2 DIE(よみうり大手町ホール)11/6 19:00

  • 相次ぐ不条理にどう収拾つけるのかなと思っていたらがっつりひっくり返すかんじで終わったので個人的には好きなテイストだった
    最後持っていかれてぞっとする しかしふぉ〜ゆ〜の皆さんはほんと何でもできる…
  • こういう役柄を自分の好きな人がやったらほんとのほんとにうれしくて泣くな…と思いながら観ていた
    翻弄されてどうにもならなくてでも足掻いてだけど、みたいなやつ…
  • ほんと最後の ステージの真ん中でライトがぱっと当たってうっすらと笑うの 手が届かないところに行っちゃってこの人はもう戻ってこれない、みたいなの だいすきだな〜って
  • 最後のあたりの どうにもならない、もう止まれない、流れに身を任せるしかない…みたいなある種の虚脱状態はマシーン日記を観たときにも似ていた

山口旅行:周南市立美術博物館・徳山動物園・別府弁天池・秋吉洞・秋吉台

ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント(東京都美術館

  • ゴッホの素描をこんなに見たことがなかったので、新鮮だったし楽しかった
    これまでわたしは一部限られた部分だけ見ていたんだなあと感じる
    年代を追って様々な絵を観られるので充実感があった
  • 素描かっこよかったしめちゃ当たり前なんだけど絵が上手いな…てなった
    ゴッホは特にあとのほうに描かれた絵の、色や筆致の強さ、鮮やかさに意識が向きがちだったんだけど、そもそも対象の捉えかたがはっきりしているんだな〜という風に感じた
  • 描きたいって気持ちだとか 何かを表現したいって衝動を うまくかたちにできて、それが周りから見てもわかりやすくて、って人もいるけど そこがどうにもアンバランスだったんだろうなあと思った
    でも今ここで見て、ぐっと引き込まれる色や線があるっていうのは、やっぱりものすごく特別だと感じる

KANJANI' S Re:LIVE 8BEAT横浜アリーナ11/27 18:0011/28 12:00

 

 

12

川島小鳥 x 仲野太賀 / (世界)² ユトレヒト

  • 川島小鳥さんの写真を見ると、その場の温度や雰囲気、対象の手ざわりに直接ふれたように思うことがある そこにいる気配が濃いのかな
  • 意識せずに流れていってしまうような生活の一部をふっと覗いたかんじがして好きだった

語りの複数性(東京都渋谷公園通りギャラリー)

  • 映像作品の「聞こえない木下さんに聞いたいくつかのこと」が特に印象的
    ふたりの対話が少しずつ揺らいで、はじめに認識していたものから変わっていく感覚
    25分半って長いかなと思ったけどあっという間、見られてよかった
  • 見える/聞こえる者同士で同じ対象を前にしたとしても、それをどう見る/聞くかは異なっている
    相手が伝えようとすることをそのまま受け取ることは絶対に出来なくて、どうしたって揺らぐしぶれる でもそこを埋めようと近付く、わかろうとすることは出来る とか 考えながら見た
  • 芸術でも普段の対話でも、生活の中にある光や音でも、感じ取るものの意味をどう取るかは、あくまで個々の中にしかない
    そもそもの対象がどんな意図を持っていた(持っていない)かも、他の人がどう受け取るかも、完璧にわかることはない
    その不確かさと それでも分かろうとすること、の表現
  • おそらくは正しい理解なんてひとつもなくて それでもわかろうとすること わからない、と知りながらも、わかる部分を探っていくこと わかりたいと思い続けること に惹かれるんだろうなあと思う

タクフェス第9弾「天国」(サンシャイン劇場12/11 17:30

  • 当たり前にある 変わらずにいる と信じていたすべてが、本当にはそうじゃなくって、かんたんにどこかへ行ってしまうんだって、その状態になって初めて気付く
    失うことは痛いし出来るなら経験したくないけど でも出会わなければよかったとは思わない
  • 舞台というものも、当たり前にあると思っていて、続いていくと信じていた、というところでは同じで 今ここでこうして舞台を見られていることがどれほど特別かと改めて感じる
    今年はずっとそういうことを感じ続けていたから、このタイミングでこれを見られてよかったなあと思う
  • 何てことない日常の明るさと、ちょっとのさみしさと、が愛おしくって まったく大げさじゃなく、本当に当たり前みたいに渡されるやわらかい気持ちを、受け取っていいのか戸惑って、大切に抱き込んで、っていう龍太郎や 彼を見ている皆の視線や、一緒にいる空気、が本当に好きだった
  • 原くんの ぐっと込み上げる喜び、表現しきれないようなうれしさ、があると うつむいて、顔を伏せて堪えてしまうようなのに ありあまるほどの悲しみを抱いて、泣くのを堪えながら、涙を溢さないように、ぐっと顔を上げて、つとめて笑ってみせようとする という表現が好きだな〜と思う
  • タクフェス行くの初めてだったんだけど本当に楽しかった!!
    難しいことを考えずにとにかく楽しく笑えた あと舞台ってほんとに生のものだな〜と強く感じた
    目の前に演者がいることもそうだし 演者と観客とが交わるというか、相互に作用し合っていくものだなあと思うことが多かった

日食なつこ ドリップ・アンチ・フリーズ Tour(横浜 1000CLUB12/18 18:00

ENTA4Zepp DiverCity TOKYO12/19 17:00

  • ENTA初めてだったんだけど、ふぉ〜ゆ〜ってほんとになんでも出来るしめちゃくちゃすごいな………という気持ちでいっぱいになる2時間だった
    なんかよくわかんないけどすごい…語彙…
  • ふぉ〜ゆ〜だと松崎さんがいちばん好きだと思うんだけど、なんというかやっぱりちょっと訳わかんなくてこっちの気持ちがめちゃくちゃになるタイプの人なんだよな…てなってる

fox capture plan 10th Anniversary Live Day 2 -XRONICLE-日本橋三井ホール12/23 18:00

  • fox capture planの曲を聴いていると、格好いいなあと思うのと同じくらい、無性に泣きたくなるような、落ち着かないきもちになることがある
    その感覚に近いものが何かあったはず、と考えていて今日ようやっとピンときたのが、日曜日の夜の、出かけた先から帰る途中、車の中にいるときのきもちだった
  • さいころ家族で日曜夜にご飯を食べに車で出かけたとき 出かけること自体は楽しいんだけど、帰りの車の中でふっと、このあと家に着いたらお風呂に入って明日の用意をして眠らないと、って我にかえってしまう瞬間があって そのときのやるせないようなどうにもならないような気分
  • 何かが終わってしまうのがこわい とか、今ここがとても好きだからこのまま留めておきたい(でもそれはどうしたって叶わないのを知っている)とか そういうままならなさ

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜(三菱一号館美術館

  • 印象派は前から好き モネの「睡蓮」を見れたのがうれしかった
    今回見て特に好きだなと思ったのはレッサー・ユリィだった 「夜のポツダム広場」の雨にけぶる街の表現 じっと見入ってしまった

夏の夜の夢(東京芸術劇場 シアターイースト)12/25 16:00

WBB vol.19「ウエスタンモード」(こくみん共済 coop ール/スペース・ゼロ)12/26 13:00

  • ちょっとした勘違いからものすごいところまで話が転がっていくのが楽しい
    コメディとアクションと、グッとくるところもあって、年内最後に明るく笑えてよかった!

 

雑記:日食なつこ ドリップ・アンチ・フリーズ Tour(横浜 1000CLUB)

  • 「峰」、CDで聴くよりもさらに実感として、この1〜2年でなくなってしまったもの、もう元には戻らないものが頭に浮かんで 取り返しのつかなさと、自分は何かをできたのか、ぼんやりしていただけなんじゃないか、ということを思って 泣いたってしようがないのはわかっているけど、喉の奥が痛くなった
  • 聴いた場所、ライブハウス、そもそもライブ自体また、「峰」で歌われる喫茶店と同じく、なくなった存在で でも今そこにいる、目の前に音楽がある、日食さんがいる、まわりにも人がいる、気配が伝わる 言葉を交わさずともそばに人のいることもまた喫茶店の特性と同じだ とか 考えたからなのかも
  • ライブで手拍子をするもしないも、踊るも踊らないも(迷惑にならない範囲で)自由であると思っているのだけど 昨日特に、手拍子のリズムも音量も、音楽を聴きたいな、ここはこれくらいがいいかなあ…というニュアンス?が全体に同じなように感じて あれがとても居心地よかった
  • お隣のかたがはじめからずーっとちょっと泣いてらっしゃったみたいだった ちょっと離れた席のかたは、かなり盛り上がって聴いていたけど「音楽のすゝめ」のときだけ涙をそっと指で拭われていた どちらもそうだよなあと勝手に感じて こうやっておんなじ音楽を聴けるっていいな…としみじみ思った
  • あんまり声を出すのが得意ではないので 元々手拍子も拍手も自分の感情をあらわすのにはかなり向いている方法ではある、んだけど こういう状況になるとよりその傾向が強くなるなあと思う とにかく何かを伝えたくって手を叩く
  • なかなか鳴りやまない拍手を聴きながら どれだけ叩いても伝えきれないような気がするなあとか この音が止んで、ほんとうに終わってしまうことのさみしさ とかを考えていた ので、終わって、また始まって、を最後に感じられたの、すごーくうれしかったな
  • MCで このツアー、ほんとのところ結構つらかった、最後まで走り抜けられるのかもわからなくて…というお話を聞きながら ほんとに、ライブができないことも、あるはずだったライブがなくなることも、一度始まったものが途中で潰えることも、全部あったことで、あり得ることで、その怖さやつらさは、ライブに参加する側もそうだけど、ライブを作る側だってもちろんあるしより一層怖いだろうなあと何度目か思って ほんとに完走できてよかった、今ここでつらかったと言葉にしてくれて、それを聞けてよかったと強く感じた ほんと最後まで続けられるって当たり前じゃないんだよな…
  • あと みんなつらかったよね、と 何より自分自身に大きな拍手を、と そう言ってもらえて、ああやっぱりつらかったなあと思って つらかったけど手は抜かずにきたと思うし、こうやってもっともっとつらくてでも走り続けてきたひとが目の前にいて、その姿をまっすぐ、何も恥じずに見られてよかったと思った
  • 木川さんの音の、手ざわりがやわらかいかんじがとっても好き 地に足のついた感覚というのかな 心地よく馴染んで安心する 日食さんの音と合わさったときに、よく知った曲が違った雰囲気になって、さらにぐっと生活に寄るというか、すとんと自分の中に落とし込めたかんじ…
  • 「seasoning」が特にかなあ 感情のイメージはずっとあったんだけど 光景というか、その場の雰囲気や温度や人の気配も含めて、実感としてさらに掴めたかんじがする 「HIKKOSHI」も元から好きだけどより好きになった
  • 「音楽のすゝめ」は個人的にいろんな思い入れがありすぎて どうしてもぐっと胸に迫る、苦しくなることもある曲だけど 日食さんも木川さんもどちらの音もほんとうにすてきで、ふたりの姿がうれしそうで それを聴けて、見られて本当によかったと思った ずっと大好きだ
  • よりかかるんじゃなくて、一方的に縋るんじゃなくて、まっすぐ立つ、ちゃんと歩く、自分の目で見て選ぶ、好きなものをちゃんと好きでいる そうすることが自分にも自分が好きになった人にも誠実になるはずだ、そうしたい、と思った コンテンツとの距離の取りかた含め
  • 投票のはなし あんなにメドレーで聴けると思わなくって 特大のプレゼントをもらったきもち ほんとにうれしかった!本編が終わって、アルバムのお知らせがあって、もうそこまででも充分うれしくってひたひたになっているのに なんだかもう笑ってしまった、しあわせすぎて
  • おかえり!って叫んだ日食さんの声を聞いたとき思わず息を呑んだ 「ログマロープ」を聴けるってまさか思ってもなくて、嘘みたいで、びっくりするくらい手先が冷たくなってた komakiさんおかえりなさい、ほんとにほんとによかった
  • ほんとに たくさんのものを渡してもらったなあと思ってる 満ちみちて、これでまた永らえる
  • これからもしばらくはライブで声を出せない状況が続くかもしれないけど いつか「馬鹿な僕らでいようぜ」って、「鋼の心臓」って、歌えるのを待っている